〜CHANGE×CHANGE〜





鈴木「皆の衆、食事をしたままでいいから聞いてくれ。」

死「食い終わってないのはお前だけだ。さっさと食べろ、凍矢が片付けられないだろうが。」

鈴駒「今日の片付け当番死々若だけどね。」

鈴木「まぁ聞け。もしも、誰かと体が入れ替われたらどうするか?」

酎「何だよ急に。」

死「コイツはいつも何の脈絡も無くいきなりだろうが。」

鈴木「ズバリ!今年はチェンジの年なのだ!『Yes We Can』なイヤーなのだ!」

凍「政権交代じゃなくてか?」

鈴駒「何?また怪しい薬を作ったの?」

鈴木「何だその言い方は。それでは前回は失敗作を作ったみたいではないか。」

死「毎度だろうが。」

陣「もしかして体とりかえっこ出来る薬作っただか?」

鈴駒「とりかえっこて・・・」

凍「陣・・お前にかかれば人格交換もおかずの交換レベルになるんだな・・・」

鈴木「よし、ではお前のタコさんウィンなーと私の卵焼きをチェンジだ。」

陣「卵焼きは欲しいけどタコさんウインナーは譲れねぇだ!」

凍「そうじゃないだろ・・・」

死「まさか本当に人格交換の得体の知れない物質を作り上げたんじゃないだろうな。」

鈴木「いや。まだ出来ていないんだが、先月煙鬼から回覧板が来ていたのをすっかり忘れていたのだ。」

凍「先月って・・・」

鈴駒「催促とか回覧板の所在聞いてこないトコ見ると出した方も忘れてるんじゃないの?」

鈴木「ふむ、魔界から人間界まで回覧してるからな。多少の時間の掛かりすぎは考慮の上なのだろう。」

鈴駒「異世界を繋いでのプロジェクトなのにやってる事は町内的行事ってどうよ?」

陣「むー・・・問題は誰が判子を押すかだべ・・・」

凍「そこは悩む程の重大な点か?」

酎「よっしゃ!なら俺のキスマークを・・・」

鈴駒「次のお宅に回す前にごみ集積所にぶっ込まないといけなくなるからやめてよね。」

鈴木「なら私のキスマークを・・・!」

死「判子見当たらないから血判でもいいか?」

凍「回覧板は町内のものだから汚すなよ?・・・で?何か連絡事項でもあるのか?」

鈴木「うむ、中を見てみたらアンケートがあってな。もし体が入れ替われるとしたら誰がいいかだと。ほら。」

鈴駒「オイラ的にはその回覧板を回す範囲が知りたいんだけど。」

死「前の判子が浦飯になってるぞ・・・」

酎「思ったより町内行事に律儀なんだなアイツ。」

鈴駒「余談だけど桑原ってゴミの分別きっちりしてそうだよね。」

陣「凍矢もきっちりやってるだべ。」

凍「さすがに六人もの男が一つ屋根の下で暮らしてるとゴミの分別もぐちゃぐちゃだからな。」

鈴木「そうだぞ!酎、お前の使用済みの靴下は危険物だから燃えるゴミに入れるなといつも言ってるだろ!」

酎「オメェだって死々若が捨てた穴の開いた服ゴミ袋から取り出してるじゃねぇか!!」

鈴木「だってまだ死々若の残り香がするんだもんっ!」

斬!!

死「生ゴミの水気は出来る限り斬っておかんとな・・・」

凍「死々若、上の漢字表記に一部誤りが・・・」

陣「あり?そういえば何の話してたんだっけか?」

鈴駒「えっ?ああ、何か入れ替われたらどうこうの・・・」

凍「そうだな・・・俺は陣になりたいかな・・・」

鈴駒「今回の題目における模範的な回答だよね。」

死「ここで止まればな・・・」

鈴木「凍矢!いくらいつまで経っても攻めになれないからって・・・!!陣凍から凍陣になりたいだなんて・・・!!

全国の陣凍ファンが黙ってないぞ!でもちょっと見てみたいかもvってのが本音だぞっ!!」

斬!!!

死「朝っぱらから刀振り回させるな全く・・・」

鈴駒「ってか今朝だったんだね。」

陣「そう言えばよく『陣凍』って見るけど『凍陣』と何が違うだ?」

鈴木「うむ!いい質問だ!だがその答えはモニターの前の皆はよく知っている事だからあえて省くが、

たこ焼きと焼きタコが違うように、イカ焼きと焼きイカが違うように、焼きりんごとりんご焼きが違うように、

ひっくり返すと何となく間違っていない気がするけどそれ何か違和感があるだろ的な事になるのだ!」

陣「レバニラとニラレバも違うだべか?あれはひっくり返っても通じるべ。」

鈴木「鋭いぞ陣!それは専門用語でリバーシブルと言うのだ!」

凍「何の専門だ何の・・・」

酎「まぁまぁ、それ語りだすと連載モノになるからそこまでにしとけ。んで?なんで陣になりてぇんだ?」

凍「・・・陣になれたら目線が高くなって世界が違って見えるかなって・・・」

陣「お望みならいつでも抱っこして空飛ぶだよ?」

鈴木「死々若!私もお前が望まなくても抱っこして別な世界に飛んでいきたいぞ!」

斬!!

死「俺は自分で飛ぼうと思えば飛べる・・・お前をどこかに飛ばそうとは常々考えている・・・」

陣「んー、じゃあオラは凍矢になりたいだな。カキ氷好きなだけ作れるべv」

鈴駒「それは別に入れ替わってまで叶えたい願望でないんでない?」

死「お前になら作ってくれるだろ?」

陣「お腹びーするから一日二杯までって言われてるべ。」

凍「こっちとしてはいつも腹出してるお前を見てるとハラハラするんだよ・・・」

鈴駒「じゃあ死々若は?」

死「俺か?俺は酎だな。」

鈴駒「おっ、結構意外な路線。」

死「日頃のストレスを酒で解消してやろうと思ってな。俺の体じゃ高が知れてるし、どんなに二日酔いになろうとも俺の体じゃないと

思えば気も肝臓も楽だし。」

酎「人の体を何だと思ってんだよ。」

死「酒樽。」

酎「何だよその言い草は。まるで俺の体の成分が全部酒で構成されてるみたいじゃねぇか。」

鈴駒「ドンピシャじゃんよ。」

陣「じゃあ酎は誰がご希望だべ?」

鈴駒「酎はビジュアル的に死々若にしたら?そしたらきっと棗さんも振り向いてくれるんじゃない?」

酎「いーや!棗さんは見た目より中身重視の人なんだ!」

鈴駒「中身が無いからせめて見た目だけでもって意味で言ってるんだけど?」

凍「それは酎になびいてるんじゃなくて死々若になびいてる事になるんじゃ・・・」

陣「死々若女の子にモテモテだからなっ♪」

酎「ならオメェは俺になれ。流石ちゃんが大人の魅力にぐっと惹かれてくれる事請け合いだぜ?」

鈴駒「せっかく育んだ二人の仲を木っ端微塵にする様な発言しないでよ。しかも何で一番輝きたい青年期をスルーして

おっさんの世界に引きずり込まれなきゃなんないワケ?」

酎「バカ言ってんじゃねぇよ、中年期こそ人生の絶対領域なんだよ。」

鈴駒「絶体絶命領域だよ。アンタ見てると。」

鈴木「では鈴駒。私を所望するといい。見た目も頭脳も完璧だっ!」

鈴駒「オイラMな人じゃないから。自虐的な性格じゃないから。」

鈴木「世界で一番美しい私になれるのだぞ!?これ以上の至福がこの世にあると思っているのか!?」

鈴駒「アンタどんだけ幸せな人なのよ?」

死「放っておけ。鏡見た事ないんだろ。」

陣「どうせ変わるなら思いっきり自分と違う奴になってみるのも面白そうだべ。」

酎「例えば?」

陣「うーんと、オラと戸愚呂(弟)とか?」

鈴駒「うわー、訛ってる戸愚呂想像つかないんだけど。」

凍「俺はサングラス掛けてる陣も想像つかん・・・」

陣「でも何となく田植えとか上手そうだべ。」

酎「じゃあ俺と鴉はどうでぃ?」

鈴駒「それ仕事に疲れたホストがやけ酒飲んでるみたいなんだけど。」

死「ワイングラス傾けてる酎も限りなく見たくない。」

鈴木「鈴駒と武威ではどうだ?見た目も中身が限りなく違うからきっと面白いぞ?」

死「ヨーヨーで遊ぶのか・・・?あいつが・・・?」

凍「幼少期も想像つかないな・・・」

鈴駒「でもあの人小さい子供に泣かれると弱いタイプに見えるんだけど。」

鈴木「ああいう大男に限って意外とりんごのうさちゃんとか星型にくり抜いた人参とかに喜ぶものなのだ。」

鈴駒「逆に凍矢と死々若みたいなタイプが入れ替わってもあんまり変化ないかもね。」

鈴木「うむ、なら私と陣もありだろう。私の姿で中身が陣ならばいくらベタベタしても死々若嫌がらないだろうし?」

鈴駒「それは単に純粋な鈴木が誕生して、デンジャラスな陣が降臨するだけじゃん。」

凍「そんな陣はお断りだ・・・」

鈴木「そんな事言って、実は陣にちょっかい出して欲しいとか思っているだろ!」

凍「なっ・・・!俺はそんな事は別に・・・!!」

陣「何だ、凍矢いたずらされたいだか?じゃあコチョコチョでもするべか?」

凍「しなくていい・・・」

鈴木「かく言う私は鈴駒にもなりたいと思っている。」

酎「ほぉー?てっきり、って言うか絶対死々若になりてぇと思ったのに。」

鈴木「鈴駒の姿ならば死々若の入浴シーンを覗いても斬られる事はあるまいからなっ!」

斬!!!

死「なら今斬ればいいだけの事・・・」

凍「誰になろうとも根本的にやろうとしてる事を改めないと意味が無いぞ・・・」

酎「でもアレだな。知らないうちに誰かと誰かが入れ替わってたら怖いよな。」

凍「人によっては相手になりすます演技力も持っているだろうからな・・・」

死「あまり口数が多くない奴ならば黙っていればいいからな。」

鈴駒「そういう点では陣は安心だよね、そういう演技とかって下手そうだもん。」

凍「そういう意味では蔵馬あたりは要注意だな。」

鈴駒「陣の笑顔は屈託無いけど蔵馬の笑顔は絶対裏まみれだよね。」

死「何されるか分かったもんじゃない・・・」

酎「そうだなー、もし蔵馬と陣が入れ替わってたら怖いよなー。」

鈴駒「だよねー、そうすると腹黒い陣が・・・」

陣「腹黒い俺が何だって・・・?」


一同『エっ?』


鈴駒「えっ・・・この話そういう展開・・・?」

凍「陣・・・?お前まさか・・・」

陣「なーんて蔵馬みたいにしてみたけどやっぱオラには似合わないべv」

酎「さっき飲んだ迎え酒が一気に醒めた・・・」

凍「・・・やっぱり自分が一番だな・・・」

鈴駒「・・・住めば都だよね・・・」

陣「みんな急にどうしただ?」

凍「ありのままのお前がいいって事さ・・・」

陣「へ?」






躯「飛影、何だかよく分からないが回覧板でアンケートに答えろだとさ。」

飛「アンケート?」

躯「もし入れ替われたら誰になりたいかだとさ。」

飛「くだらん・・・」

躯「そう言わずに少しは考えろよ。でないと判子押して次に回せないだろ?」

飛「何でそんな回りくどい方法で・・・何か用件があるなら使い魔でも送ればいいだろうに・・・」

躯「魔界と人間界の歩み寄りの一環だとさ。」

飛「・・・別に魔界と人間界がどうなろうが知った事では無いがそれは歩み寄れてるのか?」

躯「細かい事は気にするな。ちなみに回答者の中から抽選で一名様に調味料セット贈呈だとさ。」

飛「そんな町内会聞いた事無いぞ。」

躯「そんなわけで考えてみたんだが、実はオレ修羅になってみたかったりするんだよな。」

飛「何だ。そんなに若返りたかったのか?」

躯「・・・何々?『今日のてんびん座の貴方は目の前の相手にボディブローかますと運気が上がる』?成る程、では早速。」

飛「・・・お前いつからてんびん座になった・・・」

躯「今かららオレがお前にボディブローをかましてお前が百足の外に吹っ飛ぶ時まで。」

飛「・・・・・」

躯「ってのはお前の二の句次第で。オレから見てるといつまでもお前は子供に見えるからな。だからオレが子供になれば少しは男らしいお前が

見られるかもと

思ってな。」

飛「お前その辺の男より男らしいだろうが・・・少なくとも黄泉よりはな。」

躯「それは百も承知してるんだがな、たまには上からお前を見下ろすんじゃなくて下からお前を見上げてみたいからな。」

飛「ふん・・・悪かったな・・・背が低くて・・・」

躯「別に背が低いなんて言ってないぜ?背が高くないだけだろ。」

飛「同じだろうが・・・と言うかいつの間にそんな物を受け取ったんだ・・・?」

躯「お前の妹と友人が届けに来てたな。観光でこっちに来てるらしい。」

飛「・・・何を見るんだ何を・・・」

躯「さっき下の売店でお前の寝顔写真を買って行ったぞ。」

飛「いつ売店なんか設置した!」

躯「冗談だよ冗談。通販でしか売らないから。」

飛「売店で売るより範囲広いだろっ!ネットか!?テレビか!?カタログか!?」

躯「個人情報はお教えしかねるからご了承しろ。」

飛「俺の肖像権はどうなる!?」

躯「冗談だよ冗談。お前意外とマネージメントにうるさいのか?」

飛「お前の冗談はどこまで本気か分からないから嫌なんだよ・・・」

躯「それはさておき、お前、てっきりオレがお前になってみたいとか思ってると思っただろ?」

飛「だっ、誰がそんなつまらん事考えるかっ!」

躯「そうだよなー。お前になったらお前の可愛い寝顔拝めないし?自分は大切にしなきゃな。」

飛「用が済んだらさっさと判子押せ!次の奴に押し付けてくる!!」

躯「ちょっと待てよ、まだ何か知らせの紙が入ってる。」

飛「知るかっ!」

躯「あーらら、服は真っ黒なくせして顔真っ赤にしちゃって・・・知らせ読まないと回覧板の意味が無いだろ。」

飛「どうせろくな事じゃないに決まってる!それがここの鉄則であり原則だ!」

躯「ここってどこだよ。重要じゃないとは限らないぜ?もしかしたらゴミ出しの曜日が変わったのかもしれない。

一度身に付いたゴミの収集日はなかなか変えられるものじゃないからな。」

飛「いきなりげ現実的な事を言うな・・・」

躯「えーと何々?・・・はぁ、成る程な。じゃあオレは飛影に一票・・・と。よし、次に回してきてくれ。」

飛「何に一票入れた・・・?」

躯「選挙の基本原則の一つ秘密投票に付き黙秘権発動。」

飛「魔界は一番勝った奴が掟だろうが・・・」






蔵「と言うわけで、百足から回覧板が回ってきたんですけど。」

黄「怪文書の間違いじゃないのか。」

黄「怪文書と言うと黄泉がかーなーり幼少の頃○○ちゃんに送った恋文の事ですか?」

黄「勝手に人の恋話まで捏造するんじゃない。」

蔵「まぁ黄泉の恋話はどうでもいいとして。もう一度最初から。と、言うわけで、百足から回覧板です。」

黄「何がと言うわけだ・・・と言うかいつから町内になったんだ・・・」

蔵「いいじゃないですか、世界は一つですよ。」

黄「町内と言う言葉でくくるにはでか過ぎるだろ。で?何か知らせでも入ったのか?」

蔵「えーと、催し物のお知らせとアンケートが入ってますね。お題は『入れ替われるなら誰になりたいか?』だそうです。

まぁ黄泉の場合誰かと入れ替わる前に心を入れ替えろって話ですけどね。」

「お前もな。」

蔵「俺達千年以上この人格と付き合ってるじゃないですか。だから今更誰かにと言うのは特にね・・・」

黄「その前に今のお前も別人と融合してるわけだからある意味入れ替わってるだろ。」

蔵「あっ、そうか。妖怪と人間っていう種族以外では特に変化無かったから。頭脳と容姿は特に差が無かったし?」

黄「親として言わせてもらえばお前の母親の苦労がありありと思い浮かべられるんだが?」

蔵「でも運命って怖いですよね。あと二年俺が憑依するタイミングずれてたら幽助や桑原君に憑依してた可能性もあるんですね・・・」

黄「・・・・・親孝行しっかりするんだぞ・・・」

蔵「でもま、考えるのはタダですからね。そうだなー、誰がいいかなー・・・?」

修「なになに?何話してるのー?」

蔵「ああ、修羅はもし誰かと入れ替われるとしたら黄泉以外の誰と入れ替わってみたいですか?」

「何故私を省く。」

修「ボク?そうだなー、ボクは躯がいいなっ☆」

黄「待ちなさい修羅。そんな事パパは断じて許さんぞ。何故パパと言ってくれないのだ?」

修「だってパパより強いんだもんっ☆ボクパパ一回こてんぱんに倒すのが夢なの♪」」

蔵「いいですね、その夢何度でも叶えて下さいv」

黄「ちょっと待て。何で私があいつに負けるのだ。」

蔵「だって前に調査した数値だと躯の方が上じゃないですか。」

黄「あの時はたまたまだろ。数値なんて体調や精神状態で変わるし、株価だって円相場だって毎日変動するだろうが。」

蔵「でも黄泉いつもあの位でしょ?管理職や子育てやら家計に追われてたら・・・」

黄「誰がそのストレスの一端を担ってると思ってるんだ?修羅はいい子だし、部下だって私のためにしっかり働いてくれている。」

蔵「でも雷禅のトコは部下が主想いだし、躯のトコは魔界最大勢力率いてますけどあなたの場合部下は腹黒の方が多いし。」

黄「お前を筆頭にな・・・」

蔵「大丈夫ですよ。修羅の教育資金には手を出してませんから。何なら俺が教育してもいいんですけどね。」

黄(魔界に新たな悪の大輪が!!)

修「パパは誰になりたいの?」

黄「パパか?パパは蔵馬の母親になって一発ガツンと叱り飛ばしてやりたいよ。」

蔵「俺生まれてこの方叱られた事無いんですよね。これからも無いですけど。」

黄「変な植物のおひたしでも食わせんじゃないのか?」

蔵「何だかんだ言ってもやっぱり自分が一番いいんですよ。」

黄「まぁ、それはそうだな・・・」

蔵「じゃあここに判子押してください。

黄「ああ・・・ポチっとな・・・」」

蔵「・・・・・ピポパと。あっ、もしもし?次の童話シリーズの予算の承諾得たんで会場押さえておいてくださーいv」

「はぁっ!?」

蔵「大声出さないくださいよ、予算出してくださいよ。あれ?この台詞前にもどっかで言ったような?」

黄「聞いとらんぞそんな話!!」

蔵「だから回覧板でお知らせを回したんじゃないですか。」

黄「そりゃあ誰も反対しないだろうよ。と言うか出したのお前かっ。」

蔵「だって俺脚本兼広報なんだもん。」

黄「何が『だもん』だ。こっちだってもう払わせられるのやだもん。」

蔵「あなたに払ってもらってきたお金なんてこれまで人類が地球に与えてきた損害に比べたら微々たるもんでしょ?」

黄「確かにそっちの方がスケールはでかいが私の財産の失い方も『微々』じゃ済まされないんだが?」

蔵「無償って素晴らしい事だと思わない?」

黄「お前と同じ声した男が封神の15巻で同じ事を言っていたが全く心に響かんよ。」

蔵「じゃあ流れに身を委ねて下さい。」

黄「躯と同じ声した老子が封神18巻でそれと同じ台詞を言っていたがお前に全て乗っ取られたよ。」

蔵「あなたNARUTOで青春はガッツだ!!って言ってたじゃないですか。」

黄「その"ガッツ"は"ガッツリ"から来てるのか?」

蔵「ほらほら、あなたがそんなんじゃ今日のお話締められませんよ?と言うわけで、

次回も予算出してくれるかなっ?」

修「ほらパパ『いいともーv』って言わなきゃv」

蔵「ほら、修羅もこう言ってるし。」

黄「人の息子を扇動するな!」

修「次回の童話シリーズは『○○○○』だよっ!お楽しみにねっ!」

蔵「はいっv修羅よく出来ましたーv俺も頑張って消えたデータを越える脚本を書きますよ♪」

黄「はぁ・・・いっそ草原を飛び回る蝶になりたい・・・」

蔵「ちょっとちょっと、まだお話完成してないのにもう涙ですか?」

修「パパ最近よく泣いてるね。」

黄「気のせいかな・・・パパ最近どうも涙腺ゆるくて・・・」

蔵「えっ?歳のせいじゃないんですか?」

「お前のせいだろうがっ!!」







実は次回の童話シリーズの布石だったと言う様な内容と言う事でどすか?ゲッゲロ〜・・・