−七不思議in生徒会室−
蔵「とまぁ、今度の文化祭『掟も門限もぶち破れ!!徹底開催!!朝まで生文化祭!!」』の出し物として
校舎全体でお化け屋敷をやってみたいんですがいかがでしょ?」
黄「生は何なんだ生は・・・」
螢「お化け屋敷は文化祭でも人気の出し物だけど、やっぱり校舎をフルに使ってってのはやりすぎかな。
あとあんまり夜遅くだと子供が怖がり過ぎちゃうし、ご近所にもご迷惑だし。」
雪「使用する会場を一階部分だけにするとか、場所を限定してはいかがでしょう?」
ぼ「そうやねぇ、そんでもってクリアした人には食堂メニュー一品無料券とかさ。」
躯「なるほどな。」
黄「喫茶店の様なものはやらないのか?ウチの息子を含めてせっかく可愛い子が揃ってるのに。」
躯「オヤジな発言はするな。螢子達を勘違いしたオヤジの前に出す気はない。」
黄「なら蔵馬が・・・」
蔵「喫茶店がSM倶楽部になってもいいなら俺はやります。」
黄「・・・・・」
ぼ「でもさ、死々若とか凍矢が店員やったら女の子達いっぱい入ってくれると思うんだけどね。」
蔵「確かに・・・俺達なら収益は鰻登りでしょうけど・・・」
黄「こらこら、文化祭はあくまで学校生活の延長だ。利益はそのあとに・・・」
蔵「文化祭の予算黄泉持ちになりますが?」
黄「じゃんじゃん稼ごう。」
蔵「とりあえず決定項目は、『雪菜ちゃんの本場のヒエヒエかき氷コーナー』と、『飛影のアッツアツ鍋焼きうどんわんこそば方式』、
『黄泉の素敵に射的ドキュンバキュン!的は黄泉様ドシドシ当たってねvv』と言う事で。」
黄「一番最後のは却下だ却下!」
蔵「じゃあ今日の会議はここまでにしましょう。夜遅いですから気を付けて帰ってくださいね。」
黄「ん?もう9時か。遅いから私が近くまで送っていこう。」
躯「何自ら交番に自首しに行ってるんだ?」
黄「女性が夜道を歩くのは危険だから送っていくだけだ!!」
蔵「黄泉が一番危険な気がしないでもないですが。」
修「僕も送るー。」
蔵「それなら安心ですね。俺はもう少し作業をしてから帰ります。」
ぼ「そうかい?じゃあお先失礼するさね。」
雪「失礼します。」
螢「また明日ー。」
蔵「はい、また明日ー。」
蔵「さて、表の会議はここまでにしてっと・・・」
飛・凍・死「「「蔵馬ー!!」」」
蔵「あっ、みんなお疲れさまでした。どうでした?」
飛「どうもこうも何なんだ!!あの・・・」
蔵「あの?」
飛「わ、悪ふざけは!!」
凍「冗談にも程があるぞ!」
死「貴様一体どういうつもりだ!?」
蔵「悪ふざけも冗談にもしたつもりはありませんが敢えて言うなら出し物の試作と費用捻出ですか。」
飛「試作と費用だと?」
蔵「文化祭のですよ。俺は個人的にお化け屋敷をやりたいんですが、皆さんが怖がる様なお化け屋敷なら人気出るかなと思って。
本物が怖がるなら普通の人間が怖がらないわけありませんからね。」鈴駒「そりゃそうだけど。」
蔵「面白いと思いません?各ポイントに仕掛けた俺の『ユメガカナイ草』。
この胞子を吸うと普段心の内に秘めている願望や思い描いた思考を幻として見せてくれるんです。
学校の怪談と思いこんで夜の学校を探索してもらえば自ずと何らかの怪奇現象を思い浮かべるだろうから
それを利用して恐怖を味わってもらえればなと。理科室に行ったら人体模型が動くとか、トイレの花子さんに会うとか。
これならセットを組み立てる必要も無いし、ゴミも出ないからなかなか実用的でしょ?
でも皆さんあまり怖がってなかったみたいですね。それらしい場所に行っても怖い想像とかしなかったんでしょ?」
鈴駒「確かに不気味なのはあったけど怖いって感じはしなかったね。」
幽「道理であんま七不思議らしい七不思議が出ねぇと思ったらそういう事か。」
飛「それで保健室にもその悪趣味な植物を仕掛けたってワケか・・・」
蔵「えっ?俺保健室と体育館には何も仕掛けてませんよ。文化祭で体育館は多くの部活と共有で使用しますし、
保健室は具合が悪くなったりした人を休ませるために使いますから。」
飛「何だと・・・?」
死「なら音楽室には・・・」
蔵「音楽室も音楽系統の部活が使いますから。」
死「嘘をつけ!俺は音楽室で・・・!」
蔵「きっと知らず知らずの間にどこかで胞子を吸ったんですよ。」
死「現にその仕掛けてない場所で・・・どうやって胞子を吸えと言うんだ!?」
蔵「ふふ・・・あの胞子はね・・・直接吸わなくてもいいし、口移しでもいいんですよね・・・誰かにされませんでした?」
飛「・・・・・」
蔵「もちろんジュースやお酒に混ぜてもいいし・・・」
凍「・・・・・」
蔵「飴に加工したってね・・・」
死「・・・・・」
蔵「きっと学校にいるいたずら好きな妖怪にされたんじゃないですか?」
陣「じゃあそいつが七個目の不思議の犯人だべか?」
蔵「さぁ・・・時に。ここに皆さんの活躍を余す所無く記録させていただいたビデオがあるんですが。」
幽「ビデオ?」
飛「蔵馬・・・貴様どこにそんな物を・・・」
蔵「どこにこのビデオカメラ持ってたかって?不思議ですよねー、いつの間にか映像が撮れちゃってて・・・」
幽「まさか・・・七個目の七不思議って・・・」
蔵「だから言ったでしょ?探す必要は無いって・・・だってすぐ後ろにいたんですから・・・」
凍「だが蔵馬お前ずっと誰かと一緒に・・・」
蔵「それは最初に皆さんに集まってもらった正面玄関に仕掛けた『ソコニイ草』の影響で俺の幻覚を見てたんですよ。
幻覚だけど俺が本当にそこにいるみたいだったでしょ?プールに行った時には俺はもう撮影に回ってましたよ。」
死「何だと・・・」
蔵「いやー、何が憎いってこのカメラ幻覚で見えた物を撮影する心霊写真とかそっち用の特殊カメラでして・・・
幻覚で見ている映像を撮影するから記念になりますよ。」
凍「どうやって作ったそんなカメラ!?」
蔵「キテレツ君と共同開発しました。もちろん音声も入ってますよv」
幽「音声・・・ってことは・・・!!」
蔵「どうします?コレ文化祭の大スクリーンで上映します?それともお買い上げしていただけます?
今ならマスターテープでご提供させていただきます。」
陣「それ面白いだか?」
蔵「人によりけりですねv陣にはこの『体育館編』が大変オススメですよvv」
凍「蔵馬ー!!」
蔵「死々若にはこの『音楽室編』をオススメしますv」
凍・死「「買えばいいんだろ買えば!!」」
蔵「お買い上げまことにありがとうございますv」
陣「なぁなぁ、凍矢オラもそれ見たいだ。一緒に見るべv」
凍「見るか!!魔笛霰弾射!!」
陣「あっ、凍矢何て事するだべ!まだ一回も見てないのに!!」
凍「俺は一回で十分だ!!あんなの!!」
陣「凍矢先に見ただか?でもオラはまで見てないから見たかっただ!凍矢だけ見てずるいだ!」
凍「お前だって見ただろ!」
陣「へっ!?オラ見てないだよ?」
死「こんなもの・・・!斬って斬って斬りまくって異次元に飛ばしてやる!死出の羽衣!!」
鈴木「死々若!もったいない!私に隠し事をするなんて何事だ!」
飛「蔵馬!『保健室編』があるだろ!!さっさとよこせ!!」
蔵「ああ、保健室のは隠しカメラ置いておいたんで。それは躯が持っていきましたよ。」
飛「躯っ、それは俺の・・・!!ってどこに行った!?」
蔵「躯ならさっき帰りましたよ?なんか嬉しそうに・・・」」
飛「躯ー!!」
蔵「あっ、でもスタンプはコレで全部揃いましたね。どっちにします?太平洋とチョモランマ。」
幽「誰も今それどころじゃねぇ!!螢子に聞かれたら殺される!!」
鈴駒「あれ?そう言えば酎どこに行った?」
酎「うぃー、あいつらまだ騒いでんのかー?まっ、妖怪がお化けだの怪奇現象怖がってどうすんだってな。
あり?いっけねぇー、プールに水泳パンツ忘れてきちまったぜ。
ん?プールで誰か泳いで・・・あそこは・・・第四コース・・・まさか・・・
「ぎゃあああ!モノホンの幽霊ー!!」
黄「はーっ!やっぱり夜のプールは人が居なくて泳ぎやすいな!」
修「パパー、スイミングキャップかぶりなよ。髪が水の中でふり乱れて怖いよ。」
黄「おっと、すまんすまん。被るのを忘れていたよ。はっはっはv」
修「にしても、生徒会室やけににぎやかみたいだね。何してんのかな?」
黄「はっはっは、子供はそんな事気にしなくていいんだぞvv」
ふっふっふ・・・コレで私の貯金の安全が保証された・・・!!THE END・・・
最初に謝っておきます。
えらく長い上に分かりづらくて申し訳ありません。
ここまで読んでくださって大変お疲れさまでした!
今回は久々の長編小説でしたー。相変わらずギャグにまみれておりますな。
(シリアス一辺倒だった事があったかね殿さんよ)
今回は珍しくムフフな(ムフフって何だムフフて)シーンを入れてみましたがいかがでしょう?
特に鈴木×死々若が止まりませんでした。キーボードを打つ手が。
私は絵は普通〜ほのぼの、小説はギャグ書きオンリーごく希にシリアス+ラブな人間なので
その辺の会話を考えるのが苦手と言うかこっぱずかしいです。
つーか!七個って多いわ!!完結できた事が不思議だわ!!
最近は打ちながら話を考えてるので辻褄を合わせるのに一苦労です。(強引愚自分的道←ゴーイングマイウェイ)
ちなみに要所要所に黒幕的な蔵馬と躯様の舞台裏会話があります。(文字を反転しますと出現します)
それも合わせて読むとまた違った視点で読めるかもです。
それでは最後に本当にお疲れ様でした!