『Sweet&Pink』








ブロロロロロ・・・・



陣「わーいわーい、花見だべ花見だべ!!」

鈴木「はっはっは!!陣、花見だからって浮かれすぎだぞ!!」

陣「だって桜ってすんごいキレイなんだべ?早く見たいべ♪」

鈴木「はっはっは!美しいモノなら毎日私を見ているではないか!」

死「だから目の保養に行くんじゃないか。」

酎「オラ〜、お前らちったぁおとなしくしてろよな。運転中なんだから。」

凍「ふわ〜・・・朝3時半に起きて弁当作ったから眠い・・・」

陣「オラ早く弁当食いたいだ〜。なぁ鈴駒vv」

鈴駒「うん、そうだね!!・・・って、何で花見に行くのに1トントラックなワケ!?」

酎「あ〜ん?荷物と人数が多いからに決まってんだろ。」

鈴駒「じゃあこのドラム缶何!?」

酎「酒に決まってんだろ。今日はドラム缶15本はいきてぇな♪」

鈴駒「トラックにドラム缶じゃ絶対東京湾に沈めに行くようにしか見えないよ!!」

鈴木「案ずるな鈴駒!ちゃんと一本はジュースだからな!!」

凍「そうじゃないだろ・・・」

鈴駒「・・・・・じゃあこの重箱は何!?」

陣「何って弁当だべ♪オラあと10段くらい欲しかったべ。」

鈴駒「普通どんなに豪華にしたって5段だって!!これ30段あるよ!?」

鈴木「何を言う!!記録は破るためにあるではないか!!」

鈴駒「瓦割りじゃないんだよ!?」

凍「まず陣を一人分として計算してるのが間違いだ。」

死「それよりこの派手と言うか悪趣味と言うか『コレは不審物です』と言わんばかりの箱は何だ・・・?」

陣「ん?デザート用の箱だべか?」

鈴木「コレは私の化粧箱に決まっているではないか。美しい桜に負けないように美しく華麗にメークUP!!しなければ!!」

凍「必要無い。と言うか勝ち目無いだろ。」

死「全国花見振興会に代わって成敗してくれる。」

鈴駒「それにしても、トラックでお花見なんて釣り堀でカヌー漕いでるみたいだよ・・・」

酎「まー、たまにはトラックで花見に参上するのもいいだろ。」

鈴木「まったくだ。」

死「どーでもいいがこのトラックク○ネコのじゃないのか?いいのか、こんなの持ち出して。」

鈴木「23時まで返せばいいだろ。時間指定とは便利だな。」

鈴駒「ク○ネコが何の仕事してるか知ってる?」

陣「にしても酎車の運転できるなんてスゴイだな。」

死「やはり人間界暮らしが長いだけあるな。」

鈴駒「酎、いつの間に免許取ったのさ?」

酎「あーん?チャリこげりゃいいんだろ?」









ぎゃああああああああ!!

陣「ん?みんなどうしただ?」

凍「よ、よい子・並びに無免許の方は絶対にマネをしてはいかん!!」

鈴駒「っていうかここ高速なんですけどおおお!?」









死「何故か無事に着いたな・・・」

凍「″何とか″じゃなくて″何故″という表現に恐怖があるな・・・」

鈴駒「帰りはどうすんの・・・?酎飲むし・・・」(それ以前の問題)

酎「だからクロ○コに23時に配達を頼んだんじゃねぇか。23時になったら俺達を取りに来るからよ。」

鈴駒「オイラ達荷物扱い!?」

陣「なぁなぁ、そんなコトより場所取りすんべ。」

死「何でいつも陣はああなんだ・・・」

凍「天性だからな・・・」





鈴駒「さすがに上野公園。人が多いね〜。」

陣「あっ、あそこ空いてるだ。」

凍「よし、荷物並べるか。」





鈴木「ふぅー、これでやっと落ち着いてメークUP!!出来る。」

凍「公共の場で化粧するな。マナー違反だぞ。」

死「すっぴんでいられるのもわいせつ物陳列罪に当たると思うがな。」

陣「ほ〜、どれもうまそうだべvv」

凍「鈴駒ー、そっちに皿あるかー?」

鈴駒「うん、あるよー。」

死「それにしても何か間隔が遠い様な・・・」

鈴木「30個も重箱並べれば5平方mにはなるからな。」

酎「まぁまぁ、ホレ、酒とジュースで乾杯だ!」

鈴駒「ねぇ、普通飲み物ってコップに注ぐモンじゃない?コップですくうモンじゃないよね?」

凍「俺もドラム缶から飲み物注ぐのは初めてだ。」

酎「そんじゃー行くぞー!!」

一同「かんぱーい!!」

陣「凍矢、卵焼きとたこさんウィンナーとポテトサラダと鮭おにぎり!!」

凍「一気に言うな、おでんじゃないんだから。」

死「鈴木、コレ俺が作ったにぎり飯だ。お前のために作ったんだぞ?」

鈴木「死々若・・・(きゅん・・・)い、いや、どーせそんなことを言ってわさびでも仕込んでるんだろ!」

死「まさか、俺がそんなコトするわけないだろ?・・・それとも俺が作ったのじゃ不満か・・・?」

鈴木「死々若・・・いや、私は嬉しいぞ!!ありがたく頂く!!いただきまーす!!・・・・・うごっ!?ひひわひゃ!!はひひれふぁ!?(訳:死々若!!何入れた!?)」

死「俺がわさびだけ入れるなんて甘いことするわけないだろ?ちゃんとお前のためにわさびとからしとマスタードを入れてやったんだぞ。」

鈴駒「何か泡ふいてるんだけど・・・」

陣「カニみたいだべ。」

酎「ビールの泡みてぇだな。ぎゃはっはっは!!!!」

凍「こっちもすっかり出来上がってるな・・・」

陣「でもこうやって外で食べたり飲んだりするのもいいだな〜。」

凍「そうだな・・・綺麗な花だ・・・」

鈴駒「そうだね・・・こんな飲んだくれオヤジがいても桜はキレイだよね・・・」

死「そうだとも・・・こんな変態がいてもな・・・」

酎「んなことよりホレ、お前達も飲めって。」

死「ちょ・・・んぐ・・・・・・・・ぷはーっ・・・」

酎「おっ?何だ結構行けるじゃねぇか死々若vvじゃあ俺は脱ぐとするかvv」

鈴駒「ちょっと!!ここ風呂じゃないって!!」

鈴木「そんなもの見たら目が逃げる!!」

凍「いや桜が根こそぎ枯れる!!」

死「・・・・・」

凍「死々若?」

死「斬る・・・」

陣「へっ?」

死「醜いモノは斬る・・・」

鈴駒「死々若落ち着いて!!」

凍「と言うか死々若酒乱だったのか・・・」

死「酎!貴様のそのモップだか毛玉だかよく分からない髪から斬ってくれる・・・・・」

陣「あっ、死々若遠山の金さんみたいに着物脱いだべ!」

鈴木「セクスィーだぞ!死々若!!」

鈴駒「ちょっと何デジカメ録ってんのさ!しかも手ブレ防止付き!でも電池切れてるよそれ!!」

酎「あ〜ら、死々若脱いでもいい体してまんの〜。」

鈴駒「酎!!今お前の髪の毛の危機なんだよ!?別にはげても誰も困らないけど!!」

凍「死々若、こんな所で刀を振り回すな!!」

鈴駒「ダメだ・・・目が据わってる・・・」

陣「こーいう時はどうするだ?」

凍「陣!鈴木置いて飛べ!!」

陣「四人で飛ぶのきついだべ〜。」

鈴駒「なんとかがんばって!」

酎「何だよ〜、これから一曲歌おうと思ったのに〜。」

凍「ダメだ!桜の花びらが一枚残らず落ちる!!」

死「行くぞ・・・」

鈴駒「陣!行って!」

死「ちっ・・・逃げられた・・・」

鈴木「全くやかましい奴らだ。ゆっくり桜を愛でることもできんではないか。」

死「一番・・・やかましいの・・・は・・・きさま・・・だろ・・・」




ぱたっ・・・




鈴木「死々若?」

死「ん・・・眠い・・・」

鈴木「寝ろ寝ろ。ゆっくりとな・・・」

死「ああ・・・」

鈴木「着物はだけたままだぞ?」

死「んー・・・いい・・・」

鈴木「やれやれ仕方のないヤツだ。まぁ、こんな無防備なお前で酒を飲むのもいいな。」

死「うる・・・さい・・・」







ふっふっふ・・・コイツ酔っぱらうとこうなるんだよな・・・







鈴木「死々若、お前のほっぺ桜みたいにピンクだぞ?」

死「さわる・・・な・・・」

鈴木「そうは言ってもな・・・」







こんなお前に何もしないで居られるわけないだろ?




死「・・・・・」

ピラッ・・・

鈴木「ん?」

死々若の口に桜の花びらが・・・







死「ん・・・・」

鈴木「お前が悪いんだからな?ん・・・」










鈴木「うーむ、甘いな。」







桜の花びらが甘いのか?それとも死々若の唇が甘いのか?




どれ・・・もう一度・・・












秋菜様よりリクエスト頂きました〜。いや〜、全然温泉旅行の話と似ていません・・・

今回珍しくちょっと(小さじ一杯程度)甘めじゃないですか?(誰に聞いとる)

私が鈴木を書くと損な役回りが多いですね・・・初鈴木×死でしたな。リクエストありがとうございました!!