4600Hit 『ハワイア〜ン♪』




陣「おぉ〜・・・」

凍「陣、あまりテレビに近づいて見るな。目を悪くするぞ。」

鈴木「そうだぞ、そんなに近づいて見て視力が落ちてしまったら私の美貌がかすんで見えてしまうではないか!」

死「俺はいっそお前だけがモザイクかかって見える目が欲しい。」

鈴駒「・・・・・で、陣は何を見てるの?」

陣「コレコレ、何かすんごいキレイなんだべ!」

鈴駒「海?」

凍「ほぅ、確かに言葉にならないほど美しい海だな。」

鈴木「ん?私は美しいが海ではないぞ?」

死「黙ってろ。夏が終わった後の日本の浜辺クラスが。」

酎「この間行ったらしゃもじと柄パンが落ちてたな。」

凍「その柄パンの持ち主はノーパンで泳いだかノーパンで帰ったかと言う事か・・・」

陣「なぁなぁ、オラここ行ってみたいだ!」

死「そんな行きたいってすぐに行けるワケではないだろ?」

酎「湘南なら連れてってやるぞ〜。」

鈴駒「ちなみに交通手段は?」

酎「チャリに決まってんだろ♪俺の愛チャリ『源三郎』号でな!」

鈴駒「・・・・・」

鈴木「私もこの海に行ってみたいぞ。この美しい海には美しすぎる私がいないとダメだからな!!」

死「2000円札くらい需要がないわ!!」

酎「似てんだよな〜、2000円札と500円図書券。」

陣「そんなことよりココに行きたいだ〜!!」

凍「そうだった。で?どこなんだココは?」

陣「ん〜と、ハワイだべ!」

一同「ハワイ!?」





鈴駒「来ちゃったよ。成田空港・・・」

死「やはりこういう頼み事は蔵馬経由で黄泉にたかるのが一番だな。」

鈴駒「言い訳が凄かったよね。『蔵馬の母ちゃんだって再婚旅行行ったんだから俺達も行きたい!!』だもん。」

酎「無茶な言い訳は任せろってんだ。」

鈴木「それよりどれだ?私達が乗る宇宙戦艦は。」

死「誰がイスカンダルに行くと言った。まぁ、どーしても言うなら太陽の黒点にでも吹っ飛んでくれ。」

陣「オラ飛行機乗るの初めてだべvv」

鈴駒「陣はいつも飛び回ってるじゃない。」

鈴木「この大空に〜♪翼を広げ飛んで行きたいよ〜♪悲しみの無いあの大空へ美しさはためかせ〜・・魅せたい〜♪」

死「この大空に刀を振り上げ切り刻みたいよ〜♪鈴木のいないあの大空へ喜び抱き・・・斬りたい〜♪」

酎「なんちゅー歌や・・・」

凍「おい、席が5席しか空いてないんだそうだ。」

陣「ほぇっ!?じゃあ全員乗れないだか!?」

死「心配いらんだろ。どうせ荷物と身体検査で一人消えるから。」

鈴木「ん〜?なるほど!私の美しさにセンサーがビンビンに反応してしまうと言うワケか!!」

死「いやお前の変態さに空港中の警報が鳴り出すだろう。」

鈴駒「酎をゴリラにして運んでもらう?」

酎「鈴駒を赤ん坊扱いしてもダメか?」

凍「赤ん坊でも一人扱いだろ。」

鈴駒「てか演技でもこんなむっさいおっさんの子供って言うシチュエーションは嫌だ・・・」

酎「俺だってまだ子持ちになる気はねぇよ。」

陣「そうだべ。酎が持ってるのは痔だべ。」

死「えっ?水虫だろ?」

鈴木「ん?ワキガではないのか?」

酎「ちがわいっ!!俺が持ってるのは魚の目だ!!」

凍「たいして変わらんだろ・・・」

鈴駒「足臭いのはあきらめるけど水虫うつさないでよね。」

凍「仕方ない、陣、すまんが飛んで付いてきてくれないか?」

陣「うぅ〜、オラも飛行機乗りたいだよ〜。」

酎「飛べんのはオメェだけなんだから仕方ねぇだろ?」

死「鈴木を飛行機から落とせば万事解決だろ?『コイツの趣味パラシュート無しスカイダイビングですから』とでも言えばいい。」

鈴木「むっ!!私に美しい名案がバキューンと浮かんだぞ!!」

死「俺はお前をバキューンと撃ちたいがな。」

鈴駒「で、何なのさ?」

鈴木「凍矢と死々若がスッチーになりすましてだな・・・」

死「・・・・・死ね(シャキーン)」

鈴駒「死々若ダメじゃん!!刀持って来ちゃ!!」

死「護身用だ。」

陣「ぶー、オラも乗りたかったのに〜・・・」

鈴駒「陣、飛行機の上に乗ればいいじゃない。きっと気持ちいいよ。」

陣「そうだべか?」

酎「そうだな、飛行機の上なんて滅多に乗れないぜ?」

死「まぁ乗る場所じゃないからな・・・」

陣「分かっただ!オラ飛行機にくっついてくだ!!」

凍「そうか、すまんな、陣。」

鈴駒「じゃああの飛行機に乗るから陣、飛んだらひょっこり乗りなよ。」

陣「分かっただ!じゃあハワイで会うだ!!」

死「陣、気を付けてな。俺が途中で鈴木を投げ捨てても拾わなくてもいいからな。」

陣「ああ!行って来るだ!」

鈴木「そこで元気のいい返事をするんじゃない!!」

酎「さぁ、俺達も行くべぃ。搭乗手続きがおわっちまう。」

鈴駒「そういえばパスポートは?」

「あっ。」

鈴木「顔パスではダメか?」

死「いや、お前は顔アウトだろ。」





酎「まぁ、いろいろ何とかなるもんだな。」

凍「いいのか・・・あんなことして・・・」

死「まぁ、小説の中の話だから細かい話は抜きだ。」

鈴駒「空港の皆さんごめんなさい・・・」

酎「よ〜し、んじゃ乗るべぃ。」





凍「えっと・・・俺達の席はっと・・・」

死「凍矢、こっちだ。」

凍「えっ?だがそっちはファーストクラスだぞ?」

鈴木「う〜ん、やはり私にはこういう高い席でないと。」

鈴駒「よく取ったね。こんな高級シート。」

死「ああ、鈴木の定期預金解約したから。」

鈴木「えっ・・・?な、なっ何勝手に人に預金を!!」

死「・・・・・だって・・・鈴木と一緒にいい旅がしたかったから・・・(ちょいと泣きそうな顔で)」

鈴木(心臓にズキューン!バキューン!!ドカーン!!!)「いや、そう言うことなら仕方・・・ないな。」

死(ふん・・・ちょろい・・・)←悪魔の微笑

凍(死々若・・・すでに鈴木の財力を握ったか・・・)

鈴駒「あっ、そろそろ離陸みたいだね。」

3・・・2・・・1・・・GO!!





陣「おっ!!飛んだ飛んだ!!ふぇ〜、結構早いだな〜。よ〜しオラも行くだ!!」









凍「陣はそろそろ上にいるのかな?」

死「そうだな、あぐらかいてのんびりしてるんじゃないのか?」

鈴駒「窓を開ければ〜・・・・・陣が見える・・・」

凍「こら!!陣ちゃんと飛行機の上に座ってなきゃとダメだろ!!」

鈴駒「その日本語なんか変だよ!?」

鈴木「全く、陣にはアテンションプリーズが足りないようだ。」

死「俺はお前にアテンションプリーズだがな。」









凍「と言うわけで・・・」

陣・酎・鈴木「やって来ましたinハワイ!!」

鈴駒「来たね〜。テレビで見るよりキレイだね。」

死「そうだな。鈴木で澱んだ目の保養になる。」

陣「なぁなぁ、早く泳ぐべ!!」

鈴木「まぁまぁ、そうあわてるな。せっかく遠路はるばるハワイまで来たのだからここで私のプロモーションビデオを撮影しな ければいかんだろ。」

死「何故そんな必要がある。」

鈴駒「絶対見たくないよね。」

凍「上から欽ちゃんの仮装大賞でも録画しておけ。」





凍「はー・・・久し振りにのんびり出来るな・・・」

陣「凍矢ー、凍矢は泳がないだか?」

凍「ああ、俺は寝てる方がいい。」

死「凍矢、一応日焼け止め塗ったらどうだ?」

陣「オラ塗ってやるだvv」

凍「よせ、くすぐったい。」

陣「えへへ〜vvこちょこちょ〜vv」

鈴木「死々若、私にも日焼け止めを優しく塗ってくれたまえvv」

死「任せろ、ちゃんとお前に特製の日焼け止めを用意してきたからvv」

鈴木「そうか・・・私のために・・・」

死「さぁ、背中を出せ。」

鈴木「ああ、よろしく頼むぞ。」

死「ああ・・・」

鈴木「こら、くすぐったいぞ死々若vv」

死「ああ、はけでぬってるからな。」

鈴木「はけ?はけって・・・・ってこれ醤油じゃないかあああ!!しかもわさび入り!!」

死「こんがり焼ければいいと思ってな・・・」

鈴駒「あ〜あ、相変わらずだね。あいつらも。あれ?酎?」

酎「いや〜、大自然の中で小便もなかなかいいモンだな〜。」

鈴駒「えっ・・・まさかダイレクト・・・?」

酎「おう!マンタの前で放尿よ!」

鈴駒「ぎゃああああああああ!!!!」