3333Hit小説・凍矢が風邪を引きました!(氷なのに・・・)



それは凍矢の







へっくしゅん!!



で始まる








陣「凍矢風邪だべか?」

凍「ん・・・?そういえばなんだか体がだるい気がするようなしないような気のせいのような自覚があるような・・・」

鈴駒「ある意味すでに病一歩手前に来てるね・・・」

酎「なんだって〜、凍矢風邪か〜?」

死「風邪にはネギを首に巻くといいとか。」

鈴木「いや、風邪には私の美貌と媚薬だろう!」

鈴駒「とどめ刺す気!?」

酎「おーおー、風邪なんて酒のみゃー一発よ。」

凍「無茶・・・言わんといて・・・」

鈴駒「あっ!関西弁になってる!」

死「確実に具合は悪いようだな。」

鈴木「どれ、私が愛撫・・・じゃなかった、触診してやるから服を脱げ。」

死「鈴木、手つきが犯罪一歩手前だ。」

陣「どれ?(おでこぺったんこ)むー、やっぱり熱あるだな。」

凍「陣、あまり顔を近づけるな・・・風邪がうつる・・・」

鈴駒「凍矢早く寝た方がいいよ〜。」

凍「平気だ・・・3・・・2・・・1・・・」

陣「凍矢?何数えて・・・」

ばたっ

鈴駒「ああ!凍矢倒れちゃった!」

酎「なんちゅー倒れ方だ・・・」

陣「よし!こうなったら凍矢の看病するだべ!!」

一同「おー!!!!」





陣「よし!!凍矢に病人食の定番、おかゆを作るだ!」

鈴駒「陣気合い入ってるね〜。ワンちゃんのエプロンまでつけて。流石は恋人のためだね。」

酎「それはいいとしておかゆってどう作るんだ?俺は具合わりぃ時は酒飲んで治すから作り方知らねぇぜ?」

鈴木「美しい私も知らん。何故なら私のこの美しさに恐れをなして風邪のウイルスも私に近寄れないからだ!!」

鈴駒「それってバカは風邪を引かないっていうアレじゃ・・・」

死「いや、バイ菌も鈴木の変態さに警戒しているんだろう。」

陣「ん〜、おかゆの作り方・・・水っぽいからごはんを水で煮ればいいだべか?」

鈴駒「それなんか邪道じゃない?」

鈴木「分かった!白いから牛乳で煮詰めるのだろう!」

鈴駒「んなワケないじゃん!!」

酎「あーあ、分かった分かったやっぱり酒で煮るんだわ。」

鈴駒「凍矢に何食べさせるつもり!?」

死「そういえば浦飯の幼なじみが料理上手と聞いた。」

陣「それだべ!(きゅぴーん!!)」







陣「うん、うん。分かっただ!ありがとうだべ!」(がちゃん)

死「作り方分かったか?」

陣「うん!まず米を洗ってよく水気を切って土鍋に水を入れて強火だって。」

鈴木「よし!まず米を洗うのだな!洗うのはコレでいいか?」

鈴駒「ちょっと、何ジ○イで洗おうとしてんのさ?しかもパワーアップバージョン!」

鈴木「その方がキレイに洗えるではないか。それに洗剤で野菜を洗ってもいいって用途に書いてあるんだぞ。(←事実です。)」

鈴駒「へぇ・・・って、でも米はダメでしょ!」

死「米は水で洗うんだ・・・」

酎「酒で洗えば殺菌・消毒もできるぜ〜。」

鈴木「分かった、では水で。(ジャッジャッ)あっ!、米、私をおいて下水に流れるなあああ!!」

死「ざる使え、ざる・・・」

陣「なぁなぁ、栄養付けるために野菜も入れるべ!オラ切るだ!」

酎「気を付けろよ陣。」

陣「大丈夫だべ!まず人参を・・・ザクッ

鈴駒「あ〜あ、切っちゃったよ・・・って、何で右手で右手を切るの!?」

凍「・・・どうしたおまえら・・・」

死「凍矢、寝てなきゃダメだろ。」

凍「気になって眠れん・・・晩飯も作らんと・・・その前に陣の手当を・・・」

鈴駒「いいからこっちは任せて寝てなって。さっきより顔色悪いよ?」

死「酷くなる理由はわからないでもないがな・・・」

陣「凍矢ゆっくり休んでるだ!オラ達凍矢におかゆ作るだ!」

凍「そうか・・・じゃあ後は頼む・・・」








凍「あいつらの作るおかゆって・・・」



陣は風邪知らずでおかゆなんて食べる機会ないから作り方は知らないだろうし・・・

酎はあれだけ飲んでも平気だからやっぱり知らないだろうし・・・

鈴駒は子どもだし・・・

死々若はガスの使い方を知ってるのだろうか・・・

鈴木は作らせるコト自体危険だ・・・





そんな凍矢の不安は見事に悲しいまでに的中するのである





死「よし、野菜を切るのは任せろ。陣は早く止血しろ。血入りのかゆになってしまう。」

鈴駒「さすがにケチャップライスとはごまかせないモンね。」

シャキーン!!ショキーン!!



凍「何故台所から居合い抜きの音がするんだ・・・」



ボコボコボコ・・・ゴボッ!!



凍「何か煮込んでる音か・・・?普通ぐつぐつとかコトコトとかじゃないか・・・それにゴボって・・・」



パリーン・・・

がしゃーん・・・

ひゅ〜・・・・・ガシャッーン!!



凍「何枚割ったんだ・・・仕方ない・・・後で百均に行こう・・・」



陣「うわっ!塩入れすぎただべ!」

鈴木「よし!ここは砂糖で中和だ!」

酎「いや、ここは酒で味の調和をはかんだよ。」

鈴駒「ああっ、焦げてるよ!火止めて火!」

死「あっ。たらこレンジでチンしたら爆発した。」



凍「台所で何が起きているんだ・・・俺は何を食わされるんだ・・・」



陣「よしっ!なんとか形になっただべ!」

死「形にはな・・・」

鈴駒「似て非なるってヤツ・・・?」





凍「はっ!何だこの禍々(まがまが)しい匂いは!?」





陣「凍矢〜、おかゆできただ!」

(俺の覚悟がまだ出来てない!と言うか出来ん!!)

鈴木「どうだ美しい出来だろ。野菜も入れて色鮮やかだ。」

鈴駒「螢子ちゃんに聞いて作ったんだよ。アレンジもしたけど。」

凍(アレンジ!?改造だろ!?)

陣「凍矢、腹いっぱい食って早く治すだ!」

凍「あ、ああ・・・それじゃあいただく・・・」

死「鈴木の薬は入ってないから安心しろ。」

凍←不安25%解消「いただきます・・・(しょっぱ!!)」

陣「どしただ?ちょっとしょっぱいかもだべ。」

凍「ああ、少しな・・・(なら野菜はちょうどいいかも・・・)」

がりっ

凍(生!?ってか生より固い!!どうすればこうなるんだ!?)

陣「凍矢、うまいだか?」

凍「・・・あ、ああ・・・ごちそうさま・・・」

陣「凍矢、まだ一杯しか食べてねぇべ。もっと食うだ。」

凍「いや、あまり食欲ないしな・・・作ってくれてありがとう・・・」

鈴駒「じゃあもう寝た方がいいね・・・」

凍「ああ・・・そうさせてもらう・・・(これ以上食ったら下痢だな・・・)」

陣「・・・・・」








チュンチュン・・・







ん・・・朝か・・・熱も引いたようだ・・・



凍「・・・ん?」

陣「くぅ・・・」

凍(何故陣がここで寝てる!?っていうか風邪がうつったらどうするんだ!毛布も掛けないで・・・!)

死「起きたか?凍矢・・・昨日よりはだいぶ良さそうだな。」

凍「ああ・・・死々若、何故陣はここに・・・?」

死「ああ、うつるといけないからって言ったんだが・・・ここにいるって聞かなくてな。

結構遅くまでお前の様子を見ていたようだ。」

凍「そうか・・・」

死「あまり食べなかったのを心配したらしいな。」

凍「すまない、折角作ってくれたのにおかゆ残してしまって・・・」

死「気にするな。あれは口に出来るような代物ではない。」

陣「・・・ん・・・」

凍「陣?」

陣「とうや・・・はやく元気・・・に・・・なるだ・・・」

凍「くくくっ・・・」



ったく・・・

何を言ってるんだか・・・

人のことより自分のこと考えろ・・・





死「はっきり言うヤツだな。」

凍「ああ・・・死々若、すまんが何か掛ける物を持ってきてくれないか?でないと今度は陣が風邪を引く・・・」

死「ああ、今とってくる。だが凍矢が看病してくれるなら陣も喜ぶんじゃないのか?」

陣「・・・むー・・・うさちゃん・・・りんご・・・」

凍「ぷっ!!何だ?俺がりんごむいてるのか?」





陣・・・

みんな・・・

ありがとう・・・





凍「何だ・・・これは・・・何があった・・・」




凍矢が元気になって見た台所は




廃墟と化していましたとさ



おわり♪











※ちょいと再公開に合わせて加筆修正してありますですよ♪





は〜い、キリ番3333Hit小説・北海様のリクエストで『おもしろいのがいい・短め』ということでしたので

相変わらずのギャグ路線です!いや〜、内容はさておき、この小説は短いと呼べるでしょうか?!

何か感想文書けとか言われると三行半なみに短く書いてしまうのですがどーもこの手のモノは長くしてしまうようで。(笑)

こんな小説ですが北海様に捧げます!!  殿