『囲めかーこめすき焼〜き♪』




鈴駒「ひゃー・・・すっかり寒くなったねー・・・手しもやけになりそうだよ。」

陣「ホントだべ。ちょっと前までは暑くて溶けるかと思ったのに。」

死「いっそ溶けて無くなってしまえばいいと思う人物もいるがな。」

鈴木「何だ何だその言い方は。素直に『美しい魔闘家鈴木と言うお方がいなければこんな恋い焦がれる事も無かったのにvv』

と言えば良いではないか!!」

鈴駒「アンタのその暑苦しいテンションのおかげで今年の夏はキングオブ猛暑だったよ。あー、暑苦しかった。」

陣「けど今はあれくらいのぽかぽか感が欲しいべ〜。」

死「あれのどこがぽかぽかだ。何かぬめぬめと言う感じがしたぞ。」

鈴木「何だ何だお前達、季節や天候に左右されおってからに。寒さや暑さなどそんなものは愛と美しさで吹っ飛ばせ!!」

死「お前がどこかに吹っ飛べ。それで俺は大満足だ。」

鈴木「いいかお前達・・・私の様に愛しい人を想って愛しさをたぎらせてみろ・・・自ずと心から温かなモノが湧いてこないか?」

陣「うーん・・・よく分かんないべ。」

鈴木「陣、お前にはまだ早い様だな。だが愛を成熟させれば体の中に愛の温風が吹くのだ!!なっ!死々若vv」

鈴駒「ブリザードだろアンタの場合。」

死「さてくだらなすぎる会話は水に流すとして、何かあったかくなるモノはないだろうか・・・」

鈴木「死々若、寒いならいくらでも私が温めてやるぞvもちろん裸でvv」

ザシュッ

死「ふぅー・・・いい汗かいた。」

鈴駒「汗拭いた方がいいよ。風邪引いちゃうから。」

陣「こんな寒い日は鍋がいいだなーvvおでんとか湯豆腐とかvv」

鈴駒「いいねーvオイラは寄せ鍋とかがいいな〜v」

陣「そういえば凍矢と酎はどこに行っただ?」

鈴駒「買い物に行ったよ。酎は酒屋に。そろそろ帰って来ると思うけど・・・あっ、来たんじゃない?」

陣「ん?あっ、ホントだべ。凍矢おっかえ・・・」

「静かにしろ!!声を立てるな!!」

鈴駒「何!?襲撃!?借金取り!?それとも大家さん!?」

死「ガスの集金か!?新聞代徴収か!?」

陣「ゴジラが来ただか!?それともキングギドラ!?」

凍「陣!鈴駒!窓と玄関を全て閉めろ!便器のフタもだ!」

酎「ケツの穴と鼻穴と耳穴も塞げよ!!」

鈴木「よし!死々若の尻穴は任せろ!!死々若!!袴(はかま)をぬ・・・どわっ

死「静かにしろと言っているだろ・・・」

鈴駒「ホントに静かになっちゃったね・・・」

死「それで?何事だ凍矢。」

凍「はぁはぁはぁ・・・どうやら誰にも尾けられずに帰って来られた様だ・・・」

陣「凍矢誰かに狙われてるだか?」

死「ストーカーなら今斬り捨てたぞ。」

鈴駒「凍矢何持ってるの?買い物に行ったんじゃないの?」

凍「行くには行って来たんだが・・・途中回し忘れていた回覧板を黄泉に届けに行ってな・・・」

陣「・・・ちゃんと・・・ハンコ押しただか・・・?」

鈴駒「いや、ここシリアスになる必要全くないセリフよ?」

陣「ありゃ?」

凍「もちろん押したさ・・・それで黄泉の家に行ったらコレをもらった・・・」

陣「コレ?」

鈴駒「中身何なの?」

酎「開けてみれば分かるさ・・・」

死「黄泉からもらうモノと言ったら考えられるのは・・・」

鈴駒「親バカ丸出しで撮りまくった修羅の写真か請求書諸々・・・」

凍「違う・・・そんなものじゃない・・・」

陣「んじゃ開けるべ・・・」←(包みカサカサ・・・)

鈴駒「あっ!!コレは・・・!!」

鈴木「まさか・・・!!そんな馬鹿な!!」

酎「そう・・・コレは・・・」

国産高級特選牛肉(すき焼き用)!!

鈴駒「何で凍矢がこんな我が家には存在し得ないモノを・・・まさか強盗!?」

鈴木「密輸か!?それとも農家まで行って密猟したのか!?」

凍「違うと言うに!!コレは黄泉からもらったと言っただろ!」

鈴駒「だって黄泉がこんな高級モノくれるワケ無いじゃん!盗んだか奪ったかの方が自然じゃん!!」

凍「俺だって耳も目も疑ったさ・・・」

鈴木「と言う事は今晩のメニューは・・・!!」

すき焼きだあああ!!

鈴駒「良かった・・・オイラ生きてて良かった・・・」

陣「なぁなぁ、早く作るべすき焼きvv」

凍「まぁ待て、我が家によもやこういう形ですき焼きが光臨するとは思わなんだ・・・

ウチがすき焼きを食べられる機会なんて

彦星と織り姫が一年に一回会う確率より低いのだ・・・」

酎「一年に一回以下かよ・・・」

死「過言ではなかろう。」

鈴木「よし!こうなったら全員でこの高級牛肉殿下を崇め奉るのだ!!」

死「よし、生け贄としてお前を捧げよう。」

鈴駒「牛様いらないってよ。」

凍「よし、では作るとするか。えっと、和食の作り方の本はと・・・」

陣「凍矢すき焼きの作り方知らないだか?いろんな料理作れるのに珍しいだな。」

凍「すき焼きなんて一生作る機会が無いと思っていたんでな。レシピを覚えても仕方ないかと思ってな。」

鈴駒「あったあった。コレでしょ?」

皆さんも一緒にレッツクッキング!

凍「ああ、コレだ。えーと、何々・・・まずは材料だな。ねぎと春菊とえのきだけ、焼き豆腐にしらたきと。」

陣「ほい!!全部そろえただよ!!」

凍「ねぎは2〜3cmの斜め薄切りにする・・・」

死「鈴木は好きな大きさに八つ裂きにすると・・・」

鈴木「私を具にする気か!?」

鈴駒「アンタは灰汁になるだけだよ。」

凍「春菊は半分の大きさに切る・・・」

酎「よし来た!!」

凍「えのきだけは根元だけを切り落とす・・・」

鈴駒「あいよ!!」

凍「焼き豆腐は半分に切り、5〜6等分する・・・」

陣「任せるだ!凍矢がいつもやってるみたいに手のひらで・・・いてっ!!

鈴駒「また切ったの?陣が包丁持つとお約束だね。」

陣「むー、今度こそうまく行くと思ったのに・・・」

凍「いいから早く豆腐から手を放せ・・・血が付くだろ?」

陣「凍矢みたにスパッと切ってみたいのに〜・・・」

死「だったら鈴木を好きなだけ練習に使え。」

鈴木「するなー!!」

鈴駒「しらたきも下ゆでしたっと・・・」

凍「割り下も作ったし・・・そろそろ本戦と行くか・・・」

鈴駒「肉・・・焼くんだね?」

凍「ああ・・・」

鈴木「ぬかるで無いぞお前達!!」

凍「ふっ・・・まさかこのすき焼き鍋が実際に使われる日が来ようとはな・・・」

鈴駒「てかあったんだねすき焼き鍋・・・」

死「じゃあまず脂を引いてと・・・」

凍「・・・・・・」

陣「ん?凍矢?肉焼かないだか?」

凍「いや・・・畏れ多くて俺には焼けん・・・」

鈴木「ならば私が焼こう!!」

鈴駒「ダメだよ!!鈴木が焼くと何か仕掛けられそう!!」

死「そうだ・・・薬かなんか盛って俺達にすき焼きを食べさせない様にさせる可能性が溢れてる・・・」

鈴木「でき・・・するワケないだろそんな黄泉みたいな真似をこの私が!!」

酎「いーや。分からんぜ?」

陣「じゃあオラが焼くだー。普通に焼けばいいんだべ?」

死「ああ、焦がすなよ?」

陣「じゃあやっきまーす♪じゅっとねvv」

鈴駒「ジーンジーンジンギスカーン♪・・・」

陣「なぁなぁ、こんな感じでいいだか?」

凍「ああ、だいたい半分くらい焼けたら頃合いだ。そしたら割り下半分入れてと・・・」

死「凍矢、何から煮ればいい?」

凍「相性のネギから入れてくれ。その後煮えにくいものから順に煮ていく。豆腐、しらたき、春菊、えのきだけってな。」

酎「一気に煮ればいいじゃねぇか。」

凍「ダメだ!ちゃんと順番を守って煮るのだ。」

陣「うーんvvいい匂いがしてきただなvv」

凍「あっ、鈴駒。肉の隣にしらたきは入れるな。」

鈴駒「へっ?何で?」

凍「牛肉の隣でしらたきを煮ると肉が固くなるんだ。」

鈴木「その通り!私も隣に死々若がいるだけで肉が固くなるぞvv」

斬!!

死「ったく・・・飯前に下品な発言かますな。」

陣「へっ?鈴木死々若が隣にいるとかたくなんのか?」

※意味が分かってしまった方へ・・・下品で御免なさい。(By 殿)

死「ふぅ・・・楽しい食卓にするために刀を手放す事は出来ないな。」

陣「なぁなぁ、さっきのどういう意味なんだべ?」

鈴駒「さぁ・・・」

凍「陣!お前は知らなくていい!!」

陣「ほへ?」

酎「さっ!!そんなこんなですき焼きの出来上がりだぜ〜♪」

陣「食うべ食うべ〜vv」

鈴駒「じゃあ卵も割って・・・」

一同『いっただきまーすvv』

鈴木「合わせて死々若もいっただきまーすvv」

斬!!

鈴駒「アンタ今日何回斬られてんの?」

死「心配するな。お前の分の肉は俺がしっかり食ってやるから。」

凍「俺にも任せろ。」

鈴駒「オイラにもねvvうーん、この肉すっごく美味しいねvv」

鈴木「ええい!!そんな事はさせるか!!牛肉も死々若も私のモノだー!!」

斬!!

酎「まーた斬られてんな鈴木。」

鈴駒「今回の話で記録更新されたんじゃない?」

死「俺は誰のものにもならん。」

凍「陣、肉だけじゃなくて野菜も食べろよ?ホラねぎ食えねぎ。」

陣「あーんvvじゃあ凍矢に豆腐あげるだ。」

鈴木「はぁ・・・いいな〜。陣は凍矢に食べさせてもらって。」

鈴駒「アンタもう復活を遂げたの?」

酎「死々若ー、うるせーから何か食べさせてやれよ。」

死「何で俺が。」

鈴木「食わせてくれないならお前を食うまでの事!!死々若いっただきまーす!!」

斬!!

凍「間違いなく記録更新したな・・・」

陣「ならオラが食わせてやるだか?ホラ鈴木あーん!」

鈴木「陣・・・ああ、お前だけだな私の心オアシスは・・・」

鈴駒「まぁ鈴木はウチのバイオハザードだからね。」

陣「ほら鈴木♪」

鈴木「何か違う気がするが・・・あーんvv」

死「ぱくっ」

鈴木「ああ!死々若!!どこまで私の幸せを奪えば気が済むのだ!?」

死「お前こそどこまで俺の幸せを奪えば気が済むんだ?陣もこんな奴の言う事なんか聞かんでいい。」

酎「ふひぃー。美味いすき焼きに美味い酒・・・たまらんねぇ・・・たまには黄泉も部下想いなトコ見せてくれたな。」

死「まっ、たまには上司らしい所を見せてもらわないとな。」

陣「明日黄泉にお礼言わなきゃだなvv」

凍「そうだな。」








黄「今日は奮発に奮発して買った牛肉ちゃんですっき焼っき〜♪たっだいま〜vv

修「あ、パパお帰り〜。」

蔵「気持ち悪い声出さないでくださいよ。いい年して。」

黄「お前がたまには高級なもの食べたいと言うから買って来たと言うのにその言い方は何だ!!」

蔵「あなたの鼻歌なんか聴いたらお肉腐っちゃうでしょ。」

「腐るか!!」

蔵「そうそう、俺達だけで食べるにはちょっと多かったので凍矢にお裾分けしておきましたから。」

修「あげたら凍矢はすごい勢いで酎はすごい顔で走って行っちゃったよ?」

黄「はっはっは!!そうだろそうだろ。あいつらの安月給じゃこんな高級な牛肉はとてもとても・・・」

蔵「その安月給の支払い主はあなだですけどね。」

黄「そんな話はおいといて・・・で?すき焼きは出来てるのか?」

蔵「ええ、あとは煮るだけですよ。」

黄「そうかそうかvって・・・アレ?」

蔵「どうかしました?」

黄「肉こんなに少なかったか?」

蔵「そう言われると少ないですね・・・黄泉つまみ食いしました?」

黄「今帰って来たのに出来るかそんな事!!」

蔵「おかしいですねー・・・修羅、さっき凍矢にどっちの肉の包み渡しました?」

修「え?陣達の方が人数多いからいっぱい入ってる方あげたけど・・・」

「何て事したんだ修羅!!」

修「えっ・・・うっ・・・うえええ〜ん!」

蔵「ちょっと!!何修羅に当たってるんですか!!」

黄「アレは何ヶ月前もからやりくりして貯めた小遣いで買ったんだぞ!!」

修「ぼく・・・ぼく・・・ひくっ・・・」

「うっ・・・!!」

躯「んとにこのろくでなしオヤジが・・・たかが肉の事で息子泣かせてんじゃねぇよ。」

飛「せこい男だ。」

黄「勝手にウチに入って来るな!!」

修「むくろ〜・・・」

躯「ほら、男だったらいつまでも泣いてるんじゃない。」

修「だって・・・うっ・・・パパが・・・」

躯「あんな馬鹿オヤジの言う事なんて気にするだけ無駄だ。」

蔵「躯、何かご用ですか?」

躯「ああ、浦飯からすき焼きやるから来いと言われてな。修羅も誘いに来たんだ。」

修「ほんとー?行く行くーvv」

蔵「躯、俺も行っていいですか?」

躯「ああ。構わないと思うぜ?」

飛「幽助が万馬券出したらしくてな。」

蔵「じゃあ黄泉それ食べていいですよ?俺と修羅は幽助ン家のすき焼きをごちそうになってきますから♪」

躯「それじゃ行くぞ。」

修「わーいお呼ばれお呼ばれ♪」






黄「さ・・・寂しい・・・」






飛「幽助!すき焼きは肉を焼いてから砂糖としょう油を加えるんだ。材料を順に煮て、煮詰まったら

昆布だし、もしくは酒で・・・」

「人ン家で鍋奉行すなー!!」

螢「飛影君関西風なんだねー。」

飛「食った後のうどんは用意してあるんだろうな?」

幽「だから仕切るなって!!」





すき焼きに命とかかけすぎですね・・・

しかし小説書くのラジオ小説企画第二弾以来ですね。

それにしても何故にネタがすき焼きなんでしょう?食べたいのか自分・・・