ジー・・・ジッジッジー・・・
ミーンミンミンミンミーン・・・
陣「なぁ、世間では夏休みだべ、どっか行くべ!セミもミンミン鳴いてるし!」
凍「世間は世間。ウチはウチ。セミはセミだ。セミがミンミン鳴こうがゲロゲロ鳴こうが、
俺達には夏休みとかそう言う物はない。」
鈴駒「セミは関係無いんでないの?」
陣「だって最近遊びに行ってないだ!たまにはどっか行きたいだ!」
鈴駒「そういやそうだね。夏だしプールでも行く?」
鈴木「大賛成だ!」
死「プールは鈴木が着替え覗くし海は鈴木が日焼け止めを塗ると称して人の体ベタベタ触るから嫌だ。」
鈴駒「それプールとか海とかで無くてもいつでもどこでもそうなんじゃないの?」
鈴木「誰がいつお前の体をベタベタ触った!それでは私が不純な気持ちでお前に触れた様な言い方ではないか!!」
酎「違うのかよ。」
鈴木「私はあくまで死々若の事を思って肌の状態とか触り心地とか感じやすいトコとかをチェックしようと・・・」
斬!!!
死「陣、暇なら昆虫採集をしろ。夏休みの定番だぞ。早速この変態虫を捕れ。」
鈴駒「そんな虫入るカゴなんて無いんじゃない?まぁ、檻って手もあるけど。」
死「採集したらこの刀で標本にすればいい。世界でたった一匹だ。貴重だぞ。」
陣「むー、オラカブトムシとかの方がいいだな。」
鈴駒「高いよー、カブトムシ。」
酎「最近はもう採れないからなー。時代だ時代。」
凍「話を戻すが行くなら行くでどこに行きたいんだ?そこの公園とか?」
酎「俺ビアガーデン。」
鈴駒「じゃあオイラはゲーセンかな?」
鈴木「私は死々若と二人っきりでムフフvvな雰囲気になれる所がいい!!」
死「俺は鈴木のいない場所だったらどこでもいい。」
陣「オラ遊園地がいいだ!この間テレビで見てたんだけど、面白そうだったべ。」
鈴木「ふむ、遊園地か。悪くないな。死々若と二人で愛のメリーゴーラウンド・・・vv」
死「俺が乗ってる馬に乗ってきたら落馬させてやる。」
凍「ダメだ!遊園地なんて金がかかる!!第一理不尽だ!親子で行った場合遊園地を満喫するのは子どもなのに、
どうして大人料金の方が高いんだ!納得いかん!」
鈴駒「凍矢、怒りの矛先が・・・」
陣「なぁなぁ、たまには息抜きに行くべ〜。凍矢だってたまには休みたいべ?」
鈴駒「休みを作ってもこのメンバーじゃ息抜きになんないと思うけどね。」
死「疲れを取りに行くんだが疲れを増幅させに行くんだか・・・」
鈴駒「てなワケでやってきました遊園地。」
陣「うわー、何かいっぱいあるだな〜。」
凍「ここまでの交通費が・・・入場料×6人・・・各アトラクションがブツブツ・・・」
鈴木「凍矢、せっかくこういう所に来たのだからもっと楽しそうな顔をしろ。私みたいに!」
鈴駒「死々若さん、鈴木さんが『初デートは遊園地でドッキドキvv』みたいな顔してますけど?」
死「どんな顔をしようと鈴木の勝手だがデートなんぞせん。」
酎「でも遊園地っつーのはカップルか子連れかだからな。まぁ、俺と死々若でも遊園地にはピッタリだな。」
鈴駒「どっから見たって『女子高生をしつこく口説いてるオッサンの図』にしか見えないけど。」
死「鈴木も酎も出来る限り近づくな。自ら通報したくなる。」
鈴木「何だその言い方は!酎はともかく!!」
鈴駒「大丈夫。どっこいどっこいだから。」
鈴木「何を言う!私と死々若なら美男美男で皆振り返るぞ!!」
鈴駒「それは死々若を見てるんだって。」
陣「なぁなぁ、そんな事どーだっていいから早く入るべ!」
鈴木「どうでも良くない!!この際その辺の所をきっちりと話し合うべきだ!!
斬!!!!!
死「さっさと券買って入るぞ。後ろの客に迷惑だ。」
鈴駒「中に入ってもお客さんに迷惑かけると思うけどね。」
陣「えーっと、どれから乗るべ・・・いろいろあって迷うだな♪凍矢何から乗りたいだ?」
凍「安いの・・・」
鈴駒「凍矢・・・フリーパス買ったのに・・・」
酎「やっぱ遊園地つったらジェットコースターだろ♪」
鈴木「そうだな、遊園地と恋と言ったらジェットコースターだ!死々若、怖かったら私の手をぎゅっと握っていろ!」
死「心配するな。怖かったらお前を突き落とす。」
鈴駒「ダメだよ死々若、他のお客さんに迷惑だから。」
陣「ひゃー、上ってみると結構高いだな。ずーっと遠くまで見えるだv」
凍「お前は見慣れた光景だろ。」
鈴駒「あー、この徐々にてっぺんまで上っていく時がまたスリルだねぃ・・・」
酎「でもやーっぱジェットコースターは一番前に乗らないとな。」
鈴木「そうだなー・・・この席は・・・にしても・・・
よりによって・・・何故隣が酎なのだ!?これこそ一番のスリルでは無いか!!」
死「うるさいぞ鈴木、まだ叫ぶような所じゃない。」
鈴駒「舌噛むよー。」
-落下開始−
酎「俺が隣なのは至福の至りだろうがー!!」
鈴木「どこがだ!コレじゃ最後の晩餐ならぬ最後の絶叫だ!ー!
陣「だって死々若が鈴木が隣じゃ何が何でも乗りたくないって言うからー!!」
凍「鈴駒は鈴駒で酎の絶叫顔なんて見たくないって言うしなー!!」
鈴駒「だって無駄に絶叫うるさそうなんだもーん!!!いびきなんて騒音よー!?」
鈴木「こういう時はカップリング同士が隣同士で座るものだろー!!!ずるいぞ陣!死々若の隣は私の席なのにー!!」
陣「だって鈴木が一番前の席とっちまったからー!!オラも先頭が良かったべー!!」
死「俺は真ん中が良かったからなー!」
鈴木「ギリギリまで強がって急に怖くなった死々若が私の手を握ってきてラブのパラメータを上げる予定だったのにー!!!」
酎「男がガタガタ言うなー!!ほーら宙返り!!」
鈴木「痛っ!!しはふぁんは!!」(訳:舌噛んだ)
鈴駒「口閉じてないと危ないよー!!」
鈴木「ひひわは!!わらひのひはほはへへふれ!!」(訳:死々若!!私の舌を舐めてくれ!!)
死「誰が舐めるかー!!」
陣「いてっ!ほはほしははんは!!」(訳:オラも舌噛んだ!!)
凍「だから口閉じてろと言っただろ!あとで冷やしてやるから我慢しろー!!」」
鈴木「ひん!!ふふいほ!!ひふんはっはり!!(陣!ずるいぞ!!自分ばっかり!!)
死「別に陣は悪くないだろー!!」
鈴木「酎!!お前の名前の付けがたい束ねた髪が当たってこしょばいぞ!!」
酎「ああ!?癖になる感触だろ!?」
鈴駒「いやー、絶叫してのどが痛いよ。」
酎「うっ・・・!宙返り何回もやって酒が逆流・・・して・・・来た・・・!!」
死「俺の目の前で吐くなよ。吐くなら鈴木の頭にでも吐け。」
陣「ふひー、舌痛いべー・・・」
凍「どれ見せてみろ。」
鈴木「凍矢ー、私にもキスしてくれ!!」
斬!!!
死「さくさく行くぞ。せっかくフリーパス買ったんだからな。」
鈴駒「次はちょっとゆるいのがいいねぃ。休憩がてら。」
死「アレはどうだ?お化け屋敷。」
鈴駒「いいね。ここのお化け屋敷結構評判だし。」
鈴木「ならば二人ずつペアを組んで入ると言うのはどうだ?大の男が何人も揃ってぞろぞろ入るのは変だろ?」
鈴駒「死々若と二人きりになりたいって言う欲望が丸見えだけど一理あるね。」
凍「じゃあじゃんけんで決めるか。」
陣「んじゃあ行くべ。じゃんけーん・・・」
ぽん!
陣「うぇ〜・・・何か出てきそうだべ〜。」
死「お化け屋敷なんだから何か出ないと困るだろ。」
陣「そうだけど・・・」
死「妖怪がお化けを怖がってどうする。」
陣「妖怪とお化けってどう違うだ?」
死「・・・・・入ってからしばらく経つのに何も出てこないな・・・」
陣「先に入った凍矢と鈴木はもう出たべか・・・」
凍「鈴木・・・先回りしてお化けになって死々若を驚かせても返り討ちにあうだけだぞ。」
鈴木「全く・・・死々若の奴、私がしっかり『チョキを出すぞvv』と目とジェスチャーと念で訴えたのに気付かないで・・・」
凍「気付いたからパーを出したんだろ・・・」
鈴木「こんな事もあろうかと眠り薬を持って来てよかった・・・元々のお化けスタッフにはしばらく夢の中へ行っててもらう。」
凍「お前ばれたらここの住人にさせられるぞ・・・」
鈴木「大丈夫大丈夫、さっ、そろそろ来るぞ。私は幽霊に化ける、お前はお似合いの雪女に化けるのだ!!」
凍「何故俺まで・・・」
陣「なぁ、何で何にも出てこないんだべ・・・出無すぎて逆に怖いべ・・・」
死「変だな、掃除中とか休業中とかの類の看板は出てなかったが・・・」
鈴木「う〜ら〜め〜し〜や〜・・・」
陣「ぎゃあああ!出たべ!」
死「・・・ほぉ・・・最近の幽霊というのはセクハラをするものか・・・?」
鈴木「いえいえ・・・ただのスキンシップでして・・・」
死「尻を触ると言うのはな・・・スキンシップではなくて・・・わいせつ罪だ!!」
斬!!!
酎「おいおい鈴駒見ろよコレ、すっげぇリアルな人形だぜ!」
鈴駒「うわー、血の流れ具合とかぐったり具合がまるで本物って・・・鈴木!?」
死「と言うワケで、鈴木はこのままお化け屋敷に提供して行こうと思う。」
鈴駒「ダメだよリアルすぎて、子どもが失神しちゃうし。オイラもしかけたし。」
陣「でも凍矢の雪女姿可愛かったべvv似合ってただよ?」
凍「どっちかと言うと雪男なんだがな・・・」
鈴駒「でもさ、こういう展開だと浦飯達とかが何か仕掛けてるかと思ったんだけどね。」
酎「そうだな、こう先回りしてお化けに扮してたりとかな。」
陣「まっさか〜。いつもいつもそうとは限らないだべ。」
蔵「あっ、一歩遅かったですね、酎達出ちゃいました。」
幽「ちぇー、せっかく驚かしてやろうと思ったのによ。」
蔵「ねぇー。成功したら黄泉にも試そうと思ったのに。結構したんですよ?この特殊メイク。」
躯「飛影、ライトアップした顔がお化け屋敷によくとけこんでいるぞ?」
飛「嬉しくない。」
陣「なぁなぁ、次の行くべvv次に何乗るだ?」
酎「あー、俺ちょっと休憩。売店でビール飲んでくるわ。」
鈴駒「じゃあオイラゴーカート行こっかな。」
陣「じゃあオラ観覧車乗ってみたいだ!」
凍「俺もそうするかな。」
鈴木「ならば私も同行しよう。美しい絶景には美しい私が必要だ。」
死「いらん。景色を汚すな。」
鈴駒「いやー、楽しいねー。たまにはいいねこういうのも・・・って、誰?ゴーカートであんな飛ばしてくるのは・・・」
幽「オラオラオラー!!ちんたら走ってんじゃねよ鈴駒!どっちが先にゴールするか勝負だ!!」
鈴駒「何アンタ本気出してんの・・・」
幽「俺は皿屋敷中のシューマッハと呼ばれた男よ!!オラ行くぜぃー!!」
鈴駒「ちょっと!タイヤでぶつからないで!!ぎゃあああカーブが!!」
陣「うわー、ジェットコースターより高いべ〜。おっ、あの帽子は・・・鈴駒見っけ!」
凍「どれどれ・・・本当だ。運転上手だな、鈴駒は。」
鈴木「手先が器用だからな。あの器用さを生かして是非助手にしたいものだ。」
死「それは絶対に阻止するが、鈴駒ともう一台のだけやたら飛ばしているな。」
陣「てか何か必死だべ、鈴駒。」
陣「鈴駒、ずいぶん飛ばしてたけどどうしただ?」
鈴駒「ああ・・・ちょっとゴーカートのコースがF1になっちゃって・・・」
死「F1?」
蔵「幽助ダメじゃないですか、あんなにスピード出しちゃ。他のお客さんに迷惑でしょ?」
幽「だってよー、ああいうのは豪快に走らせるモンだべ?」
躯「おい、飛影知らないか?飛影も行ったはずなのにまだゴールに来てないんだが・・・」
幽「え?」
鈴駒「あー・・・堪能したと言うかノックアウトしたと言うか・・・」
死「全く・・・鈴木のせいで係員から苦情が来た。100%俺のせいでは無いのに・・・」
鈴木「コーヒーカップに乗ったら『あ〜れ〜、お代官様〜!!』と言うのはお決まりじゃないか。」
酎「言ってるヤツ見た事ねぇよ。」
凍「陣も陣でコーヒーカップ回しすぎだ・・・気持ち悪かったぞ・・・」
陣「だってグルグルして楽しかったんだべ〜。」
酎「ったく、おめぇらには加減ってモンがねぇのか?」
鈴駒「お前だって人の事言えないだろ?メリーゴーラウンドで暴れん坊将軍の真似して。」
鈴木「白馬など世界一に似合わない男の分際でメリーゴーラウンドに乗るとは。」
酎「オメェだってゴーカートでスピード違反したろ。つーか無免許じゃねぇか。」
鈴駒「ゴーカートに免許いらないもん。お前がやったら飲酒運転だけど。」
凍「ああ、そうだ、俺ちょっとあっちの店見てくる。」
陣「何か買うだか?」
凍「修羅に土産を買って行こうと思ってな。」
死「そうだな。」
鈴駒「黄泉には買ってってあげないトコがオイラ達らしいよね。」
死「買おうとも思わん。」
凍「何がいいかな・・・菓子か、ぬいぐるみか・・・」
陣「なぁなぁ、あのジェットコースターお土産にするべ!」
凍「出来るか!!」
鈴木「そうだぞ陣、アレは電車には積めないぞ?」
鈴駒「そういう問題じゃないでしょ!!」
酎「じゃあアレはどうだ?ほれ、風船持ったこの遊園地のマスコット。ぬいぐるみよりでかくてインパクトあるぜ?」
鈴駒「逃げて!中の人今すぐ逃げて!!」
凍「何故店の中の物を選ぼうとしない・・・」
飛「くそー・・・何故進まんのだ・・・」
蔵「飛影・・・全然見あたらないと思ったらまだスタートに居たんですか・・・」
飛「何なんだこの遊園地は。乗り物の整備一つまともにできんのか。」
幽「まぁ、年代物のがあっても不思議じゃねーけど・・・」
蔵「でも原因はブレーキ踏みっぱなしだからじゃないですかね。」
飛「ブレーキ?何だそれは。」
幽・蔵「「・・・・・・」」
躯「飛影とドライブは・・・夢のまた夢だな。」
幽「夢のまた夢のまた夢かもな・・・・」
-おしまい♪-
大変長らくお待たせして申し訳ありません!しかもデータ取ってなかったのでこのキリ番何番だっけ・・・状態です。(汗)
逆算的に70000hitあたりだと思うのですが・・・(ナイアガラの滝汗)
ちなみに私ディズニーランドもディズニーシーもUSJにも行った事が無いので、遊園地とかテーマパークとかに疎いです。
乗り物も苦手でして・・・遠心力系のはまず酔います。コーヒーカップとかバイキングとか。
観覧車とかは好きです。でも高所恐怖症なんです。(遊園地で何を楽しんでいるのだ?)
修学旅行の時も、班の人が乗ってるのを見てるだけでしたし。
リクエストありがとうございました!!この小説は鞆湖様に捧げます!