『ラジオ小説第二弾』


飛「・・・・・・・・・・・・・・」

躯「・・・・・・・・・・・・・・」

蔵「えー、そこの起きてる姿が2000円札並に珍しいお二方、そろそろ起きてもらえませんか?」

飛「・・・・・何だ・・・夜に寝て何が悪い・・・」

蔵「悪くはないですがそれは昼間起きてる人が言うべきセリフです。」

躯「人が寝てるのを見てると眠くなるモンだろ・・・あくびをすると周りの奴もあくびするあの感覚だ・・・」

蔵「その理屈で行くと全人類一斉に寝る事になりますね。たまには起きたらどうです?」

飛「人を冬眠中の熊と一緒にするな。」

蔵「あなたは熊より寝てますって。熊は冬の間、あなた達は年がら年中。」

躯「ふぁ〜・・・じゃあ起きるとするか。たまには。」

蔵「二人ともこち亀の日暮さんのお兄さん見習って下さいね。じゃ改めて、司会の蔵馬です。」

躯「枕が代わると眠れない躯だ。」

飛「いちいち俺を呼ぶな。」

蔵「飛影もいい加減自己紹介出来るようになりましょうね。えーと、遠野由宇様から、お便りありがとうございます。

えー、『飛影さん、躯様、初めまして。遠野と申します。今回はコンビ(トリオ)での対談と言うことで、

ぜひお二人に「UFOはいるかいないか」について話し合っていただきたいと思います!

進行係の蔵馬さん、よろしくお願いします。』との事です。はい、司会頑張ります。♪」

躯「ゆーふぉーとは何だ?"歌丸さん フォーエバー 大喜利"の略か?」

飛「何を言ってやがる。焼きそばの事だ。ちなみに俺は大盛りのが好きだ。」

蔵「それはカップ焼きそばでしょ。俺は明太子マヨネーズの食べてみたいですね。」

躯「何だ?それは食べ物なのか?」

蔵「"Unidentified Flying Object"日本語で言うと未確認飛行物体です。空飛ぶ円盤などですね。」

躯「ほぉ。」

蔵「宇宙人の乗り物と言われています。」

飛「で?どこにいるんだ。その宇宙人とやら。ここに連れてこい。」

蔵「連れてこいって言われても簡単に連れてこれるものじゃないですよ。」

躯「どうやったら生で見られるんだ?」

飛「手を合わせて見つめるだけで見られるはずだ。」

蔵「ピンクレディですか・・・」

躯「そのUFOとやらを直接見る方法は無いのか?」

蔵「ありますよ。じゃあコンタクト取ってみましょうか。躯、俺の言う通りにしてください。」

躯「ああ。」

蔵「まずは、どちらかの手を親指が胸に向くように握ってください。」

躯「こうか?」

蔵「そしてもう片方の手を猫の手にしてください。」

飛「・・・・」

蔵「猫の手にしたほうの手を握った手にかぶせて首を少し傾けて"UFOよ来い"と念じてください。」

躯「これでいいのか?」

蔵「はいvvお星様にお願いポーズになりましたね、可愛いですよ、躯。これで世の男性は何でも言うこと聞くでしょう。」

躯「別にオレは願わなくても命令してるからな。」

「貴様あああ!!」

蔵「ホラ、飛影もお願いポーズやって。」

「誰がやるか!!」←上司がやっている

躯「おい、来ないぞUFO。」

蔵「今日は電波の調子が悪い様です。ホイスラー波の放出が弱いのかな?それてもトゥイーク波が・・・」

飛「何だそのプロレスラーみたいな物は・・・」

蔵「まぁ、残念ながら実物は見られませんでしたけど、どうです?お二人は未知の存在とかって信じます?」

躯「いるかいないかは分からんが今更何が出てきたって驚かないと思う。オレは。」

蔵「まぁ確かに未知の生物より謎の生物が周りにいますからね。何体か。」

躯「お前の某上司とかな。あと同僚。」

蔵「ええ、貴女の某部下とか。この前新聞に載ってましたよ。」

躯「そう思うと未知の生物パワーも大した事無いな。」

飛「宇宙人もそいつら見たらべっくらこくだろうよ。」

蔵(飛影の口から"べっくら"なんて単語が聞ける日が来ようとは・・・)

躯「で?宇宙人はUFOに乗って何しに来るんだ?」

飛「ふん、長年生きててそんな事も分からないのか。」

蔵「おや?飛影ご存じでしたか。」

飛「観光に決まってるだろ。日本には北海道なら白い恋人を買いに行き、東京に行って雷門を見て京都に行って清水寺を

参詣(さんけい)して、福岡に行って明太子を買い沖縄でマンタを見るのだ。」

蔵「修学旅行じゃないんですって。」

躯「今年なら愛地球博だな。」

飛「初心者はるるぶやまっぷるを持って旅をするとよかろう。」

蔵「個人的にはすごく嫌ですね。そんなるるぶとデジカメを持って観光してる宇宙人なんて。」

飛「宇宙人が観光名所に行って何が悪い。」

蔵「悪いとか云々(うんぬん)じゃなくて変ですって。いるかいないかと言う謎がミソなのにピースサインかまして

札幌のラーメン横町でラーメン食べてる図の写真なんて夢ぶちこわしですよ。」

躯「たまには異世界の住人と交流するのもいいんじゃないか?」

蔵「一緒にすすきの行ったりしないでくださいよ?ああ、話ずいぶん離れちゃいましたね。どうです?信じます?」

飛「別にあんな皿みたいなのが飛んでたって不思議はないだろ。この前だって幽助と幼馴染みのケンカであの女が皿ブン投げてたし。」

躯「ついでに浦飯も窓から吹っ飛んでいったな。と言うか吹っ飛ばされていった。」

蔵「確かに黄泉のお金にも羽が生えて飛んで行っちゃいますし、パタパタパターって。越冬でもするんですかね、お金も(笑)。」

飛(羽ってお前の事だろう・・・)

躯「ま、信じるも信じないもいるもいないもどう思うかはそいつの自由だろ?遠野はどうだ?信じるか?」

飛「俺の安らかな眠りを妨げなければ何をしても構わん。」

躯「ふぁ〜・・・まーた眠くなってきた。そろそろお開きにしようぜ。」

蔵「そうですね、今夜は俺達の事を思いながら夜空を眺めて見て下さいね?輝く星があなた、その近くでそっと光を放っているのが俺です。」

飛「・・・・・・・」

躯「・・・・由宇、また今度な。」


※この放送は、『翼より富と父親としての名誉をください羽毛ぶとん』でお馴染みの『黄泉寝具店』の全額資金提供でお送りしました。