螢「え、えっと初めまして!今夜の司会を務めさせていただきます雪村螢子と申します。」
躯「いい、いい。そんな堅苦しいあいさつは校長の朝礼だけで十分だ。」
飛「何でまたこんな下らない事をしなければならないんだ・・・」
躯「結構楽しいだろ?普段聞けない本音は聞けるし黄泉もいたぶれるし。」
螢「躯さん・・・このラジオ番組はそういう趣旨じゃないんじゃ・・・」
躯「そうだったか?まぁいい。飛影、ちゃんともらった質問に答えろよ。」
飛「答えても今後の生き方に差し障りの無いものだったらな・・・」
躯「そんな質問だといいな。じゃあ、螢子読んでくれ。」
螢「はい!えっと、森沢李緒様からの質問です!』質問です。螢子ちゃんは一度飛影君に操られて人質にまで
されましたが、怖くはないのですか?また、最近の飛影君の印象を客観的に見てどう思いますか?』
えっ?あたしそんなの覚えてないんだけど・・・そんな事あったの?」
躯「ああ、前に飛影が霊界の三大秘宝とやらを盗んだ際に、そのうちの二つを持っていた浦飯を狙って
お前を人質にしたんだよ。」
螢「へぇー・・・そんな事されてたんだ、あたし・・・」
飛「そんな昔の事を掘り返すな。本人だって覚えてないのに・・・」
躯「ホラ、ちゃんと『ごめんなさい』しろ。」
螢「あっ、うん、ほら!幽助といると家が爆発したり、妖怪さんといろいろ知り合ったり、いろんな事あるから。
気にしないで、飛影君。」
躯「すでに肝っ玉はS級なみだな。」
飛「・・・・・・別に許せとは思ってないが・・・」
雪菜の数少ない友人だと思えばな・・・
螢「昔の飛影君はちょっと怖かったけど今はもう幽助達とは仲良しだもんねー。幽助といるとなんか
弟みたいだよ?」
飛「断る。あんな兄貴なんぞいらん。桑原なら東京ドーム10杯分いらん。」
躯「雪菜もそう思ってるんじゃないか?」
飛「躯!!」
螢「えっ?雪菜ちゃんがどうかした?」
飛「いや・・・何でもない・・・」
螢「でも驚いたよ?何だかんだで飛影君も恋人が出来ちゃっててさ。もっと早く紹介してくれたらよかったのに。」
飛「こ、コイツは恋人でも何でもない!!ただの上司だ!!」
躯「コイツが愛してるだの好きだの言うヤツに見えるか?ひねくれ大魔王のコイツが。
この間なんか「『お子様ランチ』はあるのに何で『大人様ランチ』は無いんだ」ってほざいてたし。」
飛「貴様こそ『ファミレスに家族以外来ていいのか?』とか言ってただろうが。」
螢「お子様ランチはともかく、飛影君はそういうキャラじゃないよね。」
飛「誰がそんなチャラチャラした事なんぞ言うか!!」
躯「こっちだって期待しちゃいねーよ。そんなありふれた言葉なんざ。」
螢「ホント二人って似てるね。口に出さないトコがそっくりvv」
躯「お前と浦飯だってすごい似てるぜ?いい夫婦になるぜ。」
螢「もうー!前も言ったけど飛影君早く結婚しなよ?」
躯「別に甘い言葉なんざ欲しくはないが来年の誕生日、期待していいのか?」
飛「フン・・・そんな毎度毎度やってられるか・・・お前が何かくれれば考えてやる・・・」
螢「えっ?飛影君躯さんに何かあげたの?何なに?」
飛「フン・・・つまらない物だ・・・」
螢「えー?ねーねー、躯さん、何もらったの?」
躯「ん?まぁ、他の奴にとってはゴミかもしれんがオレにとっては一番嬉しい物・・・かな?」
螢「躯さんにとって一番・・・あっ!!分かった!!婚約指輪でしょ?」
飛「何故コイツにそんなモンやらなきゃならん!!」
螢「えっ?違うの?って言うかまだあげてなかったの?」
飛「やるか!!第一コイツは指輪なんか喜ぶ奴じゃない。」
躯「よく分かってるじゃないか。まぁ、指輪なんかしてたら戦闘の時に邪魔でしょうがない。」
お前の温かい手を握る時もな・・・
躯「あー、そろそろ肌寒くなってきたな。飛影、今年も湯たんぽになってくれvv」
飛「なっ・・・!!!」
螢「へぇ〜、飛影君躯さんと一緒に寝てるんだ〜vv」
躯「あったくて気持いいぞ、飛影たんぽ。螢子にも貸してやろうか?あっ、螢子には浦飯たんぽがあるかvv」
螢「嫌よ!あいつ寝相すごいんだもん。湯たんぽどころか爆弾よ!」
躯「爆弾とはまた何とも的を射た表現だ・・・」
飛「フン・・・夏は氷枕代わりしてやる・・・いいな?」
躯「お前のこの冬の働き次第だな・・・」」
本当に仲がいいんだな・・・
あたしと幽助も二人みたいになれるのかな・・・
躯「さて、今夜はこの辺にしておこうか?聞いてくれてる奴らに風邪を引かせちゃ悪いからな。」
飛「フン・・・風邪など桑原位しか引かん・・・」
螢「今夜はお付き合い下さり真にありがとうございます。風邪などひかぬ様におやすみなさい・・・」
※この放送は『今年の冬は炎殺流で決まりだねっ☆』でお馴染みの
『飛影たんぽ本舗(ほんぽ)』がお送りいたしました。