『ラジオ小説第二弾』

鈴木「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛している!!

「はぁぁ!?」

陣「びっくりしただな〜。」

鈴木「ふぅ・・・やはり良い言葉だ・・・愛とは・・・そう思わんか今夜のゲストの諸君!!」

凍「何だ今の始まり方は!きちんとあいさつしろ!!」

鈴木「ノン!!もう普通のあいさつには時代も私も飽き飽きだ!!」

「未だかつて一度たりともまともなあいさつした事ないだろうが!!」

鈴木「全国のお嬢さんにまとめて愛の言葉を囁いた(ささやいた)だけの事!!お嬢さん方だって嬉しかろう!!

『美しい魔闘家鈴木様に告られちゃったvv』って記念にもなる!!」

凍「トラウマにしかならんわ!!」

陣「あの声で囁きとは言わないべ。」

鈴木「全国のお嬢さんに言うんだ。アレくらいの声でなくては聞こえまい。」

凍「俺にはリスナーのお嬢さん方が一斉にラジオのスイッチを消した音が聞こえたが?」

陣「まぁまぁ、もらった質問読むべvv」

鈴木「おっとそうだった。えー、今回はサイキ様より『初めまして、サイキと申します。

いつも小説、絵を楽しみに見させて頂いております。殿様の書かれる作品は、温かくて笑えて大好きです♪♪

(特に陣凍が☆) 今回は是非この企画に参加させて頂こうと思い、ドキドキしながらパソコンの前に座っております。

ではさっそく陣のほうに質問です。 凍矢の誕生日のことは小説で拝見させて頂きましたが、

自分の誕生日には何をしてもらいましたか??やはり凍矢自身をプ・・・』だそうだ。」

陣「誕生日っていいだよな〜。おいしいモン食えるしさ、みんなからおめでとう言ってもらえるのも嬉しいだべ!

毎日が誕生日でもいいだべ!!」

凍「お前生涯で何歳になるつもりだ?」

鈴木「陣、お前は凍矢にどんな事してもらったんだ?」

陣「んーと・・・」

鈴木「良し!!私が解説してやろう!!」

陣「オラまだ何も言ってねぇだよ?」

鈴木「そう・・・私が美しく推測するにだな・・・」

凍「汚らわしい推測の間違いだろ。」




凍「陣、今日はお前の誕生日だ。今日はお前の好きなもの何でも食べさせてやるぞ?」

陣「えっ?オラ誕生日?すっかり忘れてただ〜。戸棚の2段目に団子置いてあるのは覚えてっけど。」

凍「あの団子は置いてあるんじゃくて隠してたんだ。さっき見たら消えていたけどな。」

陣「ありゃ?どこ行ったべか?」←口のまわりにあんこ

凍「まぁ、間違いなくお前の胃袋に行ったんだろうな。隠しても無駄だと言うか少しはばれない様に

食べたらどうだ?」

陣「えへへ〜・・・うまそうだったからついvv」

凍「全く・・・ちゃんと三時に食べたんだろうな?」

陣「まぁまぁ今日は誕生日だから大目に見てくれだ〜vv」

凍「全く・・・今日だけだぞ?明日からは容赦なく魔笛散弾射だからな?」

陣「ほーい!で、今日は何でもリクエストしていいんだべ?」

凍「ああ、何がいい?」

陣「えーっと、まずケーキ食うべ?それからかぶりつき肉だべ?ハンバーグだべ?コロッケだべ?

チラシ寿司にグラタンにスパゲッティにエビフライにトンカツにステーキに・・・」

凍「おい・・・」

陣「酢豚にピザにラーメンに釜飯に・・・」

凍「おい!!そうじゃなくてだな!!」

陣「あっ!スパゲッティはナポリタンで!!」

凍「だからそうじゃない!!お前どれだけリクエストする気だ!?」

陣「だって凍矢が好きな物食べさせてくれるって・・・」

凍「『好きな物』とは言ったが『好きなだけ』とは言ってない!!」

陣「おんなじだべ〜。」

凍「全ッ然違う!!お前の場合は特にな。例えるならお前が回転寿司に行ったとするだろ?」

陣「最近行ってないだ。」

凍「俺だって行っとらんわ!!まず聞け!!お前が回転寿司に行ったとして、『好きな物』を食えと言った場合、

お前は好きな寿司ネタを食べるだろ?玉子とかえびとか。」

陣「うにとかいくらも好きだべ〜。でも食べちゃダメって・・・」

凍「俺だってうにやいくらを愛している!だが財布は食べるなと言っているんだ。仕方ないだろ。

だが誕生日だから『好きな物』を食べていいんだ。いくらさんでもうに様でもあわび陛下でも。」

陣「う〜・・・想像だけでヨダレが・・・」

凍「逆に『好きなだけ』食べていいと言った場合、コレは回転している寿司を全部食べて良いと言う解釈になるんだ。

凄まじいだろ?お前は厨房までネタを取りに行きそうだがな。」

陣「やっぱり同じだ!オラどっちの意味でもぜーんぶ食べるだ!!」

凍「・・・・・お前の胃袋には通じない説明だったか・・・」

陣「オラ最近回転寿司って言ったら外からくるくる回るの見てるだけだべ・・・」

凍「俺だって心の中で寿司に向かって叫んでるさ・・・舌の上でお前達との出会いを噛みしめたいとな・・・」

陣「ならかみしめるべ〜。」

凍「とにかく!!うちにはそんな金は無い!来ない!!やって来ない!!!」

陣「うぅ〜・・・誕生日なのに・・・・誕生日はパーティーがごちそうなのに・・・」

凍「日本語が微妙に変だが、第一さっきお前が言ったのを全部作ったらお誕生日パーティーではなく

ただの大食いバトルではないか。」

陣「うっ・・・うぅ・・・」

凍「・・・・・・分かった。これ以上食費を削るワケには行かない・・・だから・・・」

陣「だから・・・?」

凍「食い物でない物なら希望を叶えてやろう。何でもいいぞ。」

陣「・・・・・何でも?」

凍「ああ。男に赤字家計簿はあっても二言はない。」

陣「・・・じゃあ一つだけすっげー食いたい物があるだ。それならさっき言ったヤツ取り消してもいいだ。

それでもいいだべか?」

凍「ああ、いいとも。何だ?」

陣「オラ・・・凍矢が食べたいだー!!」

がばっ

「おっ、おい!!俺はいつから食い物になったんだ!?」

陣「凍矢の体ひゃっこいからかき氷みたいだべ。んで氷みたいにつるつる・・・」

凍「あっ・・・陣・・・」





鈴木「あとはめくるめくる甘美な世界が・・・」

バキッ

凍「何が甘美だ!!全部お前の妄想だろうが!!

ホラ見ろ!!お前の下らない虚言癖のせいで放送が終わってしまったではないか!!」

鈴木「はっはっは!!コレはラジオだから見る事は出来ないのだよ!!凍矢のお・ば・か・さ・んvv」

凍「・・・・・・・」←怒りMAX突破

ゴ・・・

陣「オっ、オラ逃げるだあああ!!」





翌日、カチカチに凍り付いた鈴木が発見された・・・そして・・・


※この放送は『メリーゴーラウンドの如く二人の愛をしゃりに載せて握りやす・・・』でお馴染みの

『うらめしYA〜HA!!回転寿司』がお送りいたしました。