『陣悟空』



蔵「は〜いv皆さ〜ん喜んでくださーい、久々の童話シリーズですよ〜vv」

飛「だから誰が喜ぶと言うんだこんなもの・・・」

死「まだ続くのかこのシリーズは・・・」

凍「いい加減にしてもらえないのか・・・」

鈴駒「どうして終わらないんだろ・・・」

蔵「今回は西遊記をテーマに据えて『陣悟空』を上演したいと思いまーす。」

凍「人の話も聞いてもらえない・・・」

死「聞く気も無いんだろ。」

鈴駒「それにそろそろタイトルに無理出てきたんでない?」

死「はなっから無理が出てたわ。演じる方も脚色しすぎの司会も。」

蔵「はいはい、ちびちびと愚痴を言わないで♪今回はいつもと一味違いますよ?なんてたって海外ロケを敢行するんですからv」

陣「海外ロケ?」

幽「おっ♪珍しく豪華じゃんv」

鈴駒「て言うかいつもどこで上演させられてたの?ウチら。」

蔵「どこって、癌蛇羅内の『癌蛇羅市民会館』ですけど?」

鈴木「何だと!?パリのオペラ座じゃなかったのか!?」

鈴駒「そんなん演じるレベル的にも演じる内容的にも演じてる人物の問題的にも無理だから。」

蔵「と言うワケで、たまには海外ロケでも敢行しようかなと思って。」

陣「海外ってどこ行くだ?」






フライト中・・・アテンションプリーズ・・・






蔵「さてと、着くまでに配役を決めましょうか。今回は懐かしく俺が決めさせて頂きました。」

凍「懐かしいと言うより忌まわしい・・・」

蔵「まず孫悟空は陣にお願いしますね。」

陣「へ?オラ主役?久々だべv」

蔵「で、酎が三蔵ね。」

酎「ハゲてりゃ何でもいいのかよ。はげてねーけどよ。バリバリふさふさもさもさよ!」

蔵「大丈夫。自信持ってください。貴方の頭は三蔵法師にもってこいです。」

鈴木「この中で頭皮に占める髪面積が一番狭いのはお前だ!」

酎「俺はオシャレでこの髪型にしてんだよ!」

鈴駒「確かにそんな髪型似合うのはお前くらいだからね。」

死「酎の髪型や今後の髪の量の増減はどうでもいいとして酒臭すぎるぞこの坊主。」

鈴駒「酒以外にも臭いけどね。」

蔵「じゃあ牛魔王は黄泉ね。」

黄「・・・・理由は?」

蔵「牛魔王っぽいから。」

「お前はいつ吠燈城に本物を見に行った。」

鈴駒「そういや頭の角もなんか牛っぽいしね。」

躯「お前はいつもすぐ適役が見つかって良いな黄泉。」

死「これも一つの才能だな。」

「嬉しく無いわ。」






孫悟空→陣

玄奘三蔵→酎

沙悟浄→鈴木

猪八戒→鈴駒

お馬さん→飛影

金閣→凍矢

銀閣→死々若

羅刹女→躯

牛魔王→黄泉






陣「ところで『西遊記』ってどんな物語だべ?」

蔵「中国のお話ですよ。簡単に言えば三蔵法師がお供を連れて天竺に行くお話ですね。」

陣「なして天竺まで行くだ?」

幽「決まってるじゃねぇか!天竺と言えばインド!インドと言えばカレー!だからカレーの本場にカレーの王子さまを

逆伝導してやるのよ!」

鈴駒「アホだねアンタ。」

鈴木「何を言ってるんだお前という奴は!!」

鈴駒「おっ!鈴木にしては珍しい正論ツッコミ!!」

鈴木「カレーのお姫さまを忘れるとは何事だ!王子様とお姫様は一心同体なのだ!私と死々若の様にな!!」

鈴駒「期待したオイラがアホだった・・・」

凍「鈴駒・・・それが若さゆえの過ちと言うものだ・・・」

陣「青春ってふきのとうみてぇにほろ苦いだな。」

鈴木「コーヒーの無糖ブラックの様にな!」

死「石榴は血の味・・・」






蔵「着きましたねー。いやー、どこまでも広がってますね・・・砂漠。絶景かな絶景かな♪」

死「砂漠は砂漠でも・・・」

鈴駒「ここ鳥取砂丘じゃんよ!!」

蔵「そうですけど。それが何か?」

鈴駒「中国行くんじゃ無かったの!?海外はどしたのよ海外は!?」

蔵「えっ?中国でしょ?鳥取は。」

凍「中国は中国でも中国地方と言う意味か・・・」

幽「あーあ、本場の中華食えると思ったのによ。」

飛「本当に中国に行ったとしても食わせる気が無いだろうがな。」

蔵「仕方ないでしょう?この人数じゃ飛行機代も馬鹿にならないし、一部人相が悪すぎてパスポートだって取得出来ませんし。」

鈴駒「そりゃそうかもって言うか確実にそうなんだけどさ・・・」

死「海外ロケする金があるなら出演料に回して欲しいものだがな。」

鈴木「案ずるな死々若!鈴駒!全ての道はローマに通ずだ!!」

鈴駒「日本とは繋がってないよ!!」

酎「ガキがんな心配すんな!青函トンネルがあるからモーマンタイ!」

鈴駒「お前の思考回路が大問題だよ!あれは青森と函館を繋いでるの!!鳥取と天竺は繋がってないの!」

蔵「まぁまぁ、ここを本場だと思って頑張って下さい。良い画を撮って帰りましょうねv修羅のためにv」

死「そう言えばそう言う趣旨だったな・・・このシリーズは・・・」

鈴駒「忘れていたって言うよりそんな趣旨元から無かったと思ってたよ。」

凍「何を頑張れと言うんだ何を・・・」

飛「頑張れと言うより耐えろと言ってる気がせんでもないがな。」

鈴木「みんなネガティブすぎだぞ!死々若、アレを見ろ!あれが私達が歩むべき道、バージンロード!!」

鈴駒「無いっつーの。それと実際はシルクロードだっつーの。初歩的ツッコミさせんなアルよ。」

凍「鈴駒も少しずつ崩壊が始まってきているな・・・」

死「天竺行く前に天国に行かせてやろうか・・・」

鈴木「嫌だ!むしろ私はお前をイカせたい!!」

斬!!!

死「誰か・・・コイツを五行山に連れて行って永久に封印して来てくれ・・・」

鈴木「ふっふっふ・・・死々若の強烈な間を受け止める事が出来るのは私だけだ!」

鈴駒「強烈って言うより痛烈って感じだけどね。」

幽「もしくは猛烈?」

凍「苛烈だ・・・」

躯「黄泉は卑劣。」

蔵「あと下劣。」

「烈が違うだろ烈が!!」

陣「昨日の晩飯はカツレツだったべ!」

蔵「愛かどうかはこの際問いませんが強烈にしてるのは鈴木ですね。さぁて、黄泉と戯れるのもコレくらいにして本番レッツGo!」

凍・死・鈴駒「「「帰りたい・・・」」」






蔵『いや〜、今日は太陽も燦々と降り注いで砂漠越えにはもってこいのお天気ですね。

司会は今日も元気良く俺が務めさせていただきます。なお、もう言わなくてもいいとは存じますが、

このシリーズは原作とは全くもって無関係であり、一言で言っちゃえばもうハチャメチャです。』

鈴駒「ホントに今更言うまでも無いね・・・」






蔵『むかーし昔、ある所に、お猿の陣悟空とお坊さんの玄酎三蔵が住んでおりました。』

酎「おーい、陣起きろー。」

陣「んー・・・あり・・・もう朝・・・?んじゃ、どっこいしょと。

ドゴーン・・・

酎「まったくよー、いくら寝相が悪いからって岩の下敷きになって寝てる奴なんざ史上初だぜ?

出掛けるから急いで支度しな。」

陣「んあ・・・?何?ハイキング・・・?じゃ弁当持って・・・」

酎「ちげーよ、天竺にお経を取りに行くのよ。」

陣「天竺・・・?天竺って・・・酎の行きつけの居酒屋だべ?」

酎「いやー、この間飲みに行った時忘れてきちまってよ〜。」

陣「だったら別にオラ行かなくてもいいだべ?」

酎「いやー、それがさ、最近ツケが溜まってちまってよ〜。」

陣「じゃあちゃんと払えばいいだべ?」

酎「それが出来りゃツケといてvなんて言わねーよ。だからこそっと行ってひそっと持ち帰りてぇのよ。」

陣「やれやれだべ。酎の酒乱には参るだべ。」

酎「頼むって。今度焼き鳥(ツケで)おごってやるからよv」


蔵『こうして陣悟空と玄酎三蔵は『居酒屋天竺』にお経を取りに行く旅に出ました。道中似たような境遇の鈴悟浄に出会いました。』


酎「実はよー、居酒屋のツケかなり踏み倒しちまっててよー。」

陣「一緒に天竺いかねーだか?」

鈴木「おお、奇遇だな。私もかなり死々若を押し倒してしまって怒って出ていってしまったので探しに行くトコなのだ!」

陣「それだと探しに行って見つけても返り討ちにされるんでねぇだべか?」


蔵『どこが奇遇なんだかよく分かりませんが、鈴悟浄も巻き込んで・・・』


鈴木「何が奇遇なモノか。美しすぎて困っちゃうこの私が一行に参入だなんて奇跡だろうが。夢のようではないか。」

鈴駒「悪夢だよ。」


蔵『うっかりツッコミをしてしまった事により、猪鈴駒も道連れ・・・じゃなくて、お供に連れ、三蔵一行はまたてくてくと天竺に向かいました。』


鈴駒「はぁ・・・何でオイラまでこんな旅に同行させられなきゃいかないのさ・・・」

鈴木「子供がそうネガティブに考えるな。」

酎「そうそう昔から言うだろ?『旅とションベンは道連れ世は情け』。」

鈴駒「『情け』じゃなくて『情けねぇ』だよ、この面子じゃ。あとトイレ関係無い。」

凍「待て。ここから先は通さんぞ。」

鈴木「何だ貴様等は!私の追っかけか!?」

「出来る限り距離を置きたいわ阿呆。」

鈴駒「むしろ鈴悟浄が追っかけ回したんでしょ。良かったね。探し人が見つかって。」

「出たな妖怪!」

鈴駒「いや、オイラ達まとめてみーんな妖怪だから。妖怪オンパレード。」

凍「俺達は『居酒屋吠燈城』の店長に雇われたツケ代回収代行人さ。」

陣「酎、他の店でも踏み倒してただか。」

死「ここを通りたかったらこのツケにツケてツケまくった飲み代を払う事だな。」

陣「む〜、今月末まで待ってくれだべ〜。」

鈴木「私の色仕掛けで何とか通してくれまいか?」

「余計通行止めしたくなる発言をするな。」

死「何、払いたくなければ体に請求するまでさ・・・」

鈴木「死々若!何て事を・・・この私に私の美しい体で払えだと・・・!?」

死「誰が貴様の体で支払いを認めるか。体じゃなくて体にと言っただろ。」

陣「そんな事言われてもオラの体から金が出てくる場所ねぇしな・・・」

鈴木「右の乳首が振り込みボタンとかになって無いかな・・・耳元で暗証番号囁くとか・・・」

斬!!!

死「そんなセクハラだらけの機能しかないATMなんぞから支払われたくはないわ・・・」

鈴木「ジョークだジョーク!チャイニーズジョーク!」

凍「・・・話し進めていいか?これを見ろ・・・」

鈴駒「あっ、それは・・・!!」

酎「ひょ・・・!」

鈴木「ひょ・・・!!」

陣「ひょっこりひょうたん島?」

ズデン

凍「ひょっこりはいらん!これはひょうたんだ!」

陣「へ?でもオラ達ひょうたんなんか恐くないべ。」

凍「お前のズレっぷりは脅威だぞ・・・」

死「コレはただのひょうたんじゃない。」

鈴木「おいくらだ!」

斬!!!

死「基本的ツッコミはとうに飽きた。」

凍「このひょうたんは名前を呼んで、呼ばれた者が返事をするとこの中に吸い込まれると言う恐ろしい代物だ。」

鈴木「ふっ!愚かな!自ら説明してくれるとはな!それを聞いてみすみす引っ掛かるお馬鹿ちゃんでは無いぞ!!」

凍「陣ー!」

陣「むっ!オラ返事しねーだぞ!」

凍「陣、ハイ!ハイ!ハイハイ!」

陣「ハイ!あるある探検隊!!あっ。

キュイーン・・・

鈴駒「陣・・・そんな捕まり方なんてして欲しくなかった・・・!」

鈴木「陣は心身共に素直だからな。だが私達はそう簡単には捕まりはせんぞ!」

鈴駒「アンタは内面黒いモノが渦巻いてるからね。」

死「鈴木、今夜・・・空いてるか?」

鈴木「うんっ!ばっちり!!あっ。

死「俺は空いてないがな。空ける気もないが。」

ゲボッゴボッ・・・

凍「コレでお前達二人になったな。」

鈴駒「あ〜らら、水道管が詰まった様な音出して吸い込まれちゃったよ・・・」

死「おーい、中の二人、支払う気になったか?」

陣「オラ金ねーだよー。」

鈴木「酎のツケは酎が支払うべきだ!私には関係無い!故に金も無いし払う気も毛頭無い!」

死「言ってる事はもっともだがお前は俺に示談金と慰謝料払え。」

鈴駒「酎ー、さっさと払いなよ。それで全部解決じゃんか。」

酎「それが出来たら飲み好きな大人は苦労しねーの。」

鈴駒「知るかよそんなん。オイラ未成年なんだからさ。あっ、そういえば幽助のお母さんて結構な飲兵衛だよね。ツケ溜まった時

どうしてんの?」

幽「んー?自分がばっくれるか相手の記憶を無くすー。」

鈴駒「どっちもあかんがな!」

酎「そうそう、世の中忘れた方がいい事もあんのよ。」

死「ツケ溜めた事は忘れるんじゃない。」

凍「酎ー。」

酎「おっと!俺は棗さん以外のお誘いは受けねぇぜ!!」

凍「缶!」

死「酎!」

酎「ハイ!あっ。

ギュイーン・・・

鈴駒「あーあ・・・馬鹿ばっかりて言うか馬鹿だけだよこれじゃ・・・ってか今まで棗さんから誘ってくれた事なんて無いし

これからもありえないっての。」

死「期待するのは勝手だがな。」

凍「信仰の自由だな。」

死「さて、店長に届けて金もらって帰るか。」

凍「そうだな。」

躯「おい、そんな野郎何人もひょうたんに閉じこめて何の得があるって言うんだ?」

死「副店長・・・」

凍「そうは言っても・・・」

死「出しても得じゃないのも数人混じってるんだがな。」

躯「それよりウチの居酒屋で働かせた方がいくばくかマシだろ。出してやれ。」

凍「何故だ・・・手伝わせると余計仕事が増えると言うか損害が増えそうな気がするのは・・・」

躯「角つんつんのお前はホール、そこのモヒカンは床掃除、金髪は呼び込み、ちっこいのは皿洗いな。」

黄「ちょっと待て。そこで平和的に解決されたら一行と私の対決が無いでは無いか。」

躯「いらないじゃないか。お前が活躍する場面なんざ。」

「私はラスボスだぞ!!」

鈴駒「ちょっと、ツケ溜めまくったのは酎なんだから酎だけ働かせてよ。オイラ達天竺にお経取りに行かなきゃなんないのよ。」

陣「そういやそういう話しだったべ。」

鈴駒「つー事で、酎頑張って飲んだ分働いて返しなよ。オイラ達は鳥取砂丘見学しながらお経取ってくるから。」

鈴木「ダメだ!こんな内容では美しい私が華麗に活躍する冒険活劇とは呼べないではないか!」

凍「こんな大人数で鳥取砂丘に来た意味も無いがな。」

死「観光で来るのはいいがこんな目的で来るのは御免だな。」

鈴木「分かった!ここからは私が脚本を務める!定番ではあるが姫をさらった怪獣を倒してゴールインするラブロマに路線チェンジする!」

陣「ラブロマ?」

鈴駒「ラブロマンスの略。」

鈴木「姫役は死々若!主役は私!怪獣は黄泉以外に考えられない!」

黄「ふざけるなっ!何故お前にまでそこまで言われなければならんのだ!?」

躯「何だ、オレ達に言われたかったのか。」

蔵「それは気付かなくてすみませんでした。今後はもっとバシバシ言いますから。」

「まだ言うか。」

鈴木「えーい!!何をぐだぐだ言っている!早く死々若をさらって悪の根城に連れていかんか!!」

躯「それもいいな。飛影、オレが助けに行ってやるからお前も一緒にさらわれて来いよ。」

飛「来いよじゃないだろ来いよじゃ・・・」

幽「むしろ飛影が助けに行きたいよなーv」

躯「分かった分かった。黄泉巨大化しろ。陣悟空が飛んでお前の額に『肉と』書いたら陣悟空の勝ち、書けなかったら負けだ。」

「何だそのわけのわからん勝負は。」

躯「でなけりゃ牛丼おごれ。特盛りな。」

陣「あっ、それいいだなv」

鈴駒「オイラ玉子のっけてね。」

鈴木「私は半熟な!」

死「つゆだく。」

飛「みそ汁付けろ。」

黄「待て待て待て待て!どこからそういう話の流れになるんだ!?そんな日本海にアマゾンの支流が日本海に繋がったみたいに!!」

躯「牛魔王って言ったら牛の魔王だろ。牛のボスみたいなモンだろ。だったら牛丼の大盛りや特盛りぐらいおごれってんだ。」

黄「設定上は私の方が強いんだから少しは私にひれ伏したらどうなんだ!!」

躯「劇の中での妄想だろ。何が牛魔王だ。今夜のおかずにしてくれるわ。」

死「飯が全く進まないだろうけどな。」

鈴駒(この副店長ラスボスより強い!)

陣「んじゃ躯が牛魔王説得してるウチにお経取りに行くべv」

鈴駒「ああいうのは世間では恐喝って言う分類に入るんだけどね。」






酎「さて、そんなこんなでやって来ました『居酒屋天竺』。」

陣「んー、でもコレ居酒屋って言うより・・・」

鈴木「ファーストフードだな。」

鈴駒「そんでこの見覚えのある人がいなかったらつい握手したくなるおじいさんの人形は・・・」


蔵『さてさて、お芝居ご苦労様です。ここでナレーションとしては異色ですが、ここで皆さんにお食事をプレゼントします。』

鈴駒「何?最後の晩餐って事?」

蔵「何を言いますか。ちゃんとしたモノですよ。はいメニューをご覧あれv」

陣「あっvケンタ○キーvv」

鈴駒「・・・・・どういう事?」

蔵『経を取りに行く・・・経取りに行く・・・今日鶏肉・・・って事でしめたいんですがどうでしょう?』

飛「おい・・・」

躯「相変わらずオチの付け方が甘い。」

黄「それでいいんだ。私が払わなくて済む。」

蔵『支払いは黄泉に決まってるじゃないですか。お・や・く・そ・くv』

「なぬっ!?」

陣「んとんと、メニューのこっからここまで全部!!ってかメニューにあるの全部!」

鈴駒「すっきり分かりやすい注文だね。」

黄「蔵馬・・・この店ウチの支店だろ・・・何故いきなりファーストフードに・・・」

蔵『いやー、居酒屋やってても酎がツケ踏み倒すから酒メインじゃないお店に変えようと思いまして。』

黄「回収できなかった分はどうするつもりだ。」

躯「無論お前が立て替えるんだろ。」

死「それしかあるまい。」

「カロリーと予算オーバーだ!!」

凍「陣、もう少しゆっくり落ち着いて食べろ、顔に油が付いてるぞ。ほら、拭いてやるから一回肉頬張るのやめろ。」

陣「むー。あ、この長いポテト凍矢にやるだ。あーんするだv」

凍「いいから口を拭け口を。」

黄「そこっ!毎度の事ながらいちゃつくんじゃない!!」

蔵『こらこら、黄泉嫉妬なんていい歳こいてみっともないですよ。』

躯「オレは嫉妬してなくてもみっともないと思ってる。」

蔵『同感です。』

「五月蠅いわっ!!貴様等だっていい歳してるくせに!!」

蔵『大丈夫。外見はもう若くて若くて仕方ないってくらい若いですから。』

躯「オレもお前よりは若い。」

黄「お前等な・・・!!」

蔵『はいはい、いいから、ほら、黄泉体全体に小麦粉まぶして・・・』

黄「・・・小麦粉?」

蔵『卵にひたして・・・』

黄「・・・卵?」

蔵『んでもってまた粉つけて・・・』

黄「おい・・・」

蔵『それでもって油へぽーん!!』

「殺す気か!?」

蔵『いえ、揚げる気です。』

死「蔵馬、ついでもコイツも頼む。」

鈴木「火照るのはいいけどこんがりは嫌だあああ!!」

死「心配するな。二度揚げしてからりと揚げてやる。」

躯「何なら紐で縛って・・・」

「私は豚の角煮か!?東坡肉か!?」

死「わがままな男だ。」

黄「人を調理するなと言っているんだ!」

蔵『やれやれ、いちいちやかましい人ですね。分かりましたよ。そこにサウナ用意したからどうぞ。』

黄「サウナ?私はもう充分冷や汗をかかされてしまったが?」

蔵『スモークにしてあげます。』

「今度はベーコンかそれともスモークサーモンか。」

躯「じゃあ凍矢に大量の氷出させて飛影に溶かさせよう。茹でればカロリーは格段に落ちる。歳とったら油っこいのは控えないとな。」

鈴駒(本来なら沸騰しない程度のお湯で三分程!!)

「歳じゃないと言ってるだろ!!」

死「なら開いて干すか。」

黄「いい加減にしろ!陣!食ってばかりいないで少しは私のフォローをしろ!」

陣「へっ?んー、揚げるのも煮るのも干されるのも燻されるのも嫌なら・・・冷凍?」

死「凍矢、仕事だ仕事。」

鈴駒「牛肉って肉の中では一番保存期間が長いんだってね。」

「お前等絶対今年のクリスマスは何もやらんからな。」







蔵「いやー、物語書くのって本当大変ですね。起承転結。」

凍「こんなシリーズ始めなければ『起』を考える必要もないし、『結』の事なんて考えなくていいんだがな・・・」

鈴駒「このシリーズに『結』が来るのかな・・・」

死「いい加減尽きろ・・・」

酎「んで?ちゃんと撮影出来たんだろうな?」

蔵「・・・・・・鳥取に来たから修羅のお土産に二十世紀梨買ったんですけど・・・」

陣「あっ、オラも食いてぇだv」

凍「それで・・・」

鈴駒「撮影の方は?」

蔵「梨が文献に初めて出てくるのは日本書紀だそうですよ。」

鈴駒「ごまかしたね。」

陣「むー、オラ今回主役のはずなのに何か活躍少なかったべ。」

蔵「陣、物語において派手なドンパチ、予想外の展開、色々大事な事は多いですが、一番肝心なのはオチる事です。」

陣「オチる?」

蔵「そう。オチがこなければいつまで経ってもエンドレスですから。」

幽「いいじゃねぇか、役あるだけ。俺見てるだけだったんだぜ?」

凍「何て羨ましい・・・!!」

死「代わって欲しいならいくらでも代わってやる・・・」

鈴駒「飛影もいいよね、今回何も役無かったじゃん。」

飛「あったんだが・・・」

鈴駒「うそっ!?どこにもいなかったじゃん!」

飛「お前等の馬役だ・・・酎なんぞ乗られたくないから黙ってただけだ・・・」

鈴木「そうだよな飛影!攻め陣営としては乗られるより乗りたいよな!分かる!分かるぞ!!」

斬!!!!!!

鈴駒「あっ!上の配役に『飛影:馬』ってなってる!」

陣「なぁなぁ、天竺にあるお経ってどんな事書いてあるだ?」

凍「陣・・・相変わらずマイペースだな・・・」

酎「何だよ、経マジで設定してなかったのか?」

蔵「いえいえ、まっとうなエンディングに向かうようだったら使うかなと思って一応用意だけは。ほらね。」

凍・死((脚色してる奴がまっとうじゃない・・・))

陣「なぁなぁ、そのお経の中って何書いてあるだ?」

鈴駒「そりゃあありがたいお経でしょ。」

蔵「えー?しょうがないなー、ちょっとだけですよ?」




しゅるしゅる・・・




凍「・・・!!・・・コレは・・・!!」

鈴駒「次の・・・」

酎「童話シリーズの・・・」

陣「台本だべ。」

蔵『次回もお楽しみに♪』

一同『しなくていい!!』







-おしまいっ♪-







久々の童話シリーズ(童話なのかどうかはおいといて)と言うことで、どれくらい久し振りなんだっけと

思ったら一年振りやないかアンタ!!でしたね。(笑)

ちなみに次回の予定は今の所未定です。(笑)

よく本屋とか行くと絵本コーナーで

「シリーズに使えそうなの無いかな・・・」とタイトル見てたりします。

・・・・・『人魚姫』・・・いってみる?(聞くんじゃありません)

ますます『コレ童話じゃないね率』が上昇した『童話シリーズ』なのでしたー。