陣「あっちぃぃぃい〜いいいい〜・・・」
鈴駒「陣・・・ビブラート利かせたって暑いモンは暑いって・・・」
陣・酎「あっちぃぃぃい〜いいいい〜・・・」
鈴駒「コーラスにしても暑いって・・・」
陣「あっちぃぃぃい〜いいいい〜・・・」
酎「あっちぃぃぃい〜いいいい〜・・・」
鈴駒「輪唱しても意味無いって・・・てか余計不快指数上がるから黙っててよ・・・」
陣「だってあちぃんだもんよ・・・」
酎「酒飲まなきゃやってらんねぇぜこりゃあよ・・・」
鈴木「何だ何だいい若いモンが昼間っからダラダラしおってからに。一人は若くないがな。」
陣「ふぇー、鈴木は暑くないだかー?」
鈴駒「自分が暑苦しいから暑いのなんて感じないんじゃないの?」
鈴木「暑さなど私の美貌で蹴散らせてくれるわ!夏は暑くて食欲が衰える。だがこんな暑い時にこそ精のつく食べ物を食わんとな!
死々若と熱い夜を過ごせる様なな!!」
死「ああ・・・そうだな・・・こんな暑い日は物が痛むのが早いから殺菌力の高い物を添えんとな・・・
鈴木を滅菌出来る様なな・・・」
陣「心なしか"殺"とか"滅"って部分が強調されてた様な・・・」
鈴駒「様なじゃなくて確実にされてたよ・・・」
酎「俺は冷たーい酒とつまみがありゃ満足だ〜。」
凍「いい加減にしろお前等、そんな不毛な言い合いしても仕方ないだろう。」
陣「不毛?オラちゃんと毛伸びてるだよ?」
鈴木「そうだそうだ!不毛は酎だ!」
鈴駒「つーか無毛?」
酎「ぎょーさんあるっつーの!!」
死「別に気付いても何の得にもならんが俺達の中で一番髪長いのは実は酎なんだな。」
鈴駒「長さはね。」
陣「なぁなぁ、こんな暑いんだからうなぎとか焼き肉が食いたいだよー。」
凍「そんなもの食べたら財布が夏バテするだろうが。」
鈴駒「脱水症状ならぬ脱金症状ってか・・・」
凍「いっそお前らが夏バテでダウンしてくれれば食欲も落ちて食費も減るだろうしな・・・
でなければ光熱費削減で冬まで凍らせておくと言う手もなきにしもあらず・・・」
鈴駒「うわー・・・凍矢が絶対零度な事口走ってる・・・」
凍「しかし夏は物が痛みやすいから気を付けないとな。この間買った豆腐まだ大丈夫かどうか・・・」
死「鈴木に毒味させればいい。」
鈴木「ダメだダメだ。夏は物が腐りやすいのだ。少しでも危ないと思ったら食べてはならん。」
死「鈴木なら大丈夫じゃなくても大丈夫だからな。」
鈴木「死々若、このデリケートで美しい私は胃もデリケートなんだぞ。賞味期限を一秒でも過ぎたらもう拒絶だぞ?」
死「別にお前が腹壊しても俺の腹は何とも無いからって意味だ。」
鈴木「死々若!何だその言いぐさは!!まるでどこぞの狐みたいに!!」
蔵「へっくし!!」
修「蔵馬ー、かぜー?」
蔵「んー、ただのくしゃみですよ。」
修「だいじょーぶ?」
蔵「ええ、大丈夫ですよ。心配してくれてありがとv大丈夫と言えばこの煮物大丈夫かな。やっぱり危ないかなー。
でも捨てるのももったいないし。」
修「それいつの?」
蔵「三年前のなんだけど・・・」
修「年代物だね。」
蔵「または掘り出し物ってね。ま、黄泉が食べるから問題ないか。修羅のパパは強いから♪」
修「うんっ!僕のパパはとーっても強いモンね♪」
蔵「ちょっとあんかけにすればきっとバレませんね♪」
修「何十年も保存してある梅干しとかもあるもんねv」
鈴木「ぐだぐだ言ってないでこの暑さをぶっ飛ばす様な何かを考えようではないか!!」
死「俺はお前がぶっ飛べばそれでいい。」
鈴駒「右に同じー。」
鈴木「ちっとも良くない!!」
死「こんな暑い部屋にむさいのが二人もいるから暑いんだ!散れ!解散だ解散!!」
凍「何だかんだでここ俺の部屋なんだがな・・・」
陣「だって凍矢の部屋が一番涼しいんだべ・・・」
鈴駒「そうそう。他の部屋は40℃超えだけどこの部屋30ちょっとだもん・・・」
凍「暑さの感覚も大分麻痺してきてるんだな・・・」
-in 木陰- 鈴木&死々若
「・・・・・はぁ・・・日陰だと大分涼しいな・・・」
「おっ、死々若、涼しい所見つけたなv」
「来るな。せっかく人が涼んでるだからな。」
「ケチくさい事言うなよ。私も混ぜろv」
「お前は汗くさいんだ。」
「全く、お前の口は年中無休悪態をつくのだな。」
「お前は年がら年中やかましい。」
「この暑いのによくそんな着物着ていられるな。もっとラフな格好になればいいのに。涼しいぞ。」
「余計なお世話だ。お前さえ傍にいなければ俺は十分涼を得られるのだ。」
「そうだ、何ならちび若バージョンになればいい。その方がもっと日陰にすっぽり収まるぞ。」
「人の話を聞け。」
「ほら、うちわも持ってきたし。お前が眠るまで扇いでいてやるぞv」
「俺が眠って起きるまで扇いでるなら隣にいてもいい。あと座るならそっちだ。その方がもっと日陰になる。」
「やれやれ、世話の焼けるお子ちゃまめ。」
「貴様の迷惑な発明よりはるかにマシだろうが。いいからさっさと俺が涼しく安眠出来る様にうちわを仰げ。」
「はいはい・・・」
「やれやれ・・・起きてる時はセミの声より騒がしいんだから。」
「・・・まだ起きてるぞ。貴様の騒音なぞ耳元で飛び回ってる蚊の音よりうっとおしいわ。」
「何を言う。私の美声は風に揺れる風鈴の如き涼しさよ。」
「ふん・・・付き合ってられん・・・」
「何だかんだ文句言いながら付き合ってるくせに。」
「・・・今度無駄口叩いたら斬り刻んで軒に吊してやる・・・」
-in 川- 陣&凍矢
「ぷはーっ!!涼しいべ!!」
「水を得た魚と言った感じだな。」
「凍矢も足だけ付けてないで服脱いで入るべー。川の水冷たくて気持ちいいだよー。」
「これで十分さ。」
「死々若達も来ればいいのにな。」
「死々若にちょっかい出して斬られて血だらけになった鈴木が川流れてたらこの川の生態系に迷惑が掛かるだろ。
それに鈴木なら死々若にちょっかい出せば自ずと三途の川を泳ぐ事になるだろうさ。
まして酎の素っ裸なんぞ見た瞬間に涼しいものも涼しくなくなるだろ。」
「んー、それもそうだな。」
「あんまり即座に納得するな。少しは間をおいてやれ。それが情けと言うものだ。」
「あっ、なぁなぁ、この川で流し素麺したら涼しく食べられるべ♪」
「豪快すぎるぞその流し素麺は・・・しかし、川の水は涼しいが太陽はどうしても照りつけて来るな。背中が暑い・・・」
「凍矢少しは日焼けしてもいいべ。雪みてぇに真っ白だから。」
「どうせ俺は色白だよ・・・大体、いい歳してあまり川ではしゃぐな。」
「歳は関係ねーべ。夏は暑いから涼しくなる事すんのが楽しいし、冬は寒いからあったかくなる事すんのが楽しいんだべ。」
「別に俺は自分の妖気を纏えば暑くはないぞ?」
「だー!違うんだべ!暑くないのと涼しいってのは全然違うんだべ!妖気ばっか使うのは邪道だべ!」
「何が違うと言うんだ?」
「んー・・・んーと・・・美味いと不味くない位違うだべ!」
「・・・そう言うものか?」
「そう言うモン!」
「本当に・・・昔からお前の言う事は分かりにくいな・・・」
「あっ、そうだ。この川魚いるだよな?今晩のおかずに獲るべv」
(目的が"涼"から"漁"に替わってるぞ、陣・・・)
-in和室- 酎&鈴駒
「はーっ、やっぱり夏は扇風機の前で昼寝でしょ。」
「そうそうビール片手にな。」
「お前両手にビール持ってんじゃんよ。」
「暑い時はこまめに水分補給しねぇとな。」
「アルコールの摂りすぎは脱水症状になるってテレビで見たけど。」
「俺の適量は人の10倍は違うんだよ。」
「あーあ、この暑いのに、家計まで火の車で暑いよ。」
「あちぃ、あちぃ、頑張れ扇風機君、俺を冷やしてくれ〜ぃv」
「あっ!勝手に扇風機自分の方に固定すんなよ!こういうのは子供優先だろ!」
「オメーこそ年配の方を敬って遠慮しろってんだよ!」
「こういう時だけオッサン権主張すんなよな!加齢臭って言うと怒るくせに!」
「あったりまえだのクラッカーに決まってんだろ!俺の匂いは香しいフルーティな香りなんだからな!」
「あ〜あ、こんなオッサンほっぽって流石ちゃんと海かプールに行きたいなー・・・」
「俺だって棗さんに日焼け止めクリーム塗って差し上げたいっつーの!」
「お前それやったらセクハラの現行犯で捕まるよ。」
「あー、もううるせぇな。テレビでも付けろ。」
「・・・何か嫌なデジャブが・・・」
「いいデジャブってあんまねーぞ。」
「去年も確かテレビでも見て涼しくやろうかって見てたらとんでもない番組のオンパレードだった様な・・・」
「去年の話しだろ。あの番組だって視聴率低迷でうち切ってんだろ。」
「それもそうか。じゃあぽちっと。」
蔵「テレビの前の皆さま、ご覧下さい。このひんやり冷えていて見ているだけで頭がキーンとしてしまいそうなこのかき氷!
美味しそうですねー。いかがですか?
黄「く、蔵馬・・・何故・・・北極点でかき氷を食わねばならんのだー!!」
蔵「納涼でしょ♪」
黄「極寒だっ!!」
蔵「そこのホッキョクグマ君、一緒にいかがですかー?イチゴにメロンにレモンにブルーハワイ、みぞれに金時もありますよーv」
黄「誘うな!!」
蔵「さて、明日は南極で綺麗なオーロラを見ながら旬の冷凍フルーツてんこ盛りのフルーツパフェを食べますよーv」
黄「オーロラなら北極でも見られるだろ!何故わざわざ移動する!」
蔵「やだなー、オーロラって完全な極点近傍ではあまり発生しないんですよー。
それに、せっかく北極に来たんですから南極にも行かないと。」
黄「真逆だろ真逆!!それにオーロラだって発生するかどうか分からんだろ!!」
蔵「『出ないなら 出るまで待とう オーロラ君』 by蔵馬」
黄「普通の電車に乗って冷凍みかんが食べたい・・・」
「まーだやってたよ・・・この番組。」
「あっ、プロデューサー蔵馬になってる。」
「スポンサーは黄泉か・・・」
「黄泉の体が持つ限りこの番組続くな。」
「持つかどうかって言うより蔵馬が無理矢理持たせると思うね。」
「ったくー、マジでデジャブだったぜ。これじゃ他のチャンネルでも同じだな。」
「だろうね。仕方ない、扇風機君の風を受けて昼寝しますか・・・・・屁こくなよ。」
「寝てる間の自然現象には責任負いかねまーす。」
「扇風機の首振りの風でこっちに流れてきたら窒息すんじゃん!」
「大丈夫大丈夫。呼吸困難になったら俺が愛を込めた人工呼吸してやっから。」
「一巻の終わりだよ!!」
鈴駒「はぁー・・・夕方になったら少しは涼しくなったね。」
死「ほんの少しな・・・」
凍「まっ、飯でも食って汗流せば少しは涼しくなるさ。」
陣「あっ、素麺v」
凍「あと塩焼きな。」
鈴駒「あれ?この鮎どしたん?」
陣「川で捕まえただ。つかみ取り〜♪」
酎「酒の肴に丁度良いぜv」
死「そうだ、俺も採ってきたんだった。鈴木食べてくれ。」
陣「何採ってきただ?オラも食いたいだ。」
死「さっき昼寝してた木の傍に生えてたキノコを見つけてな。丁度食べ頃の大きさだと思ってな。」
鈴木「死々若・・・!私のために・・・・・・はっ!そ、そんなドリーム見させる様な事言って、そのキノコ毒キノコなんだろ!?
よく見たら毒っぽいぞそのキノコ!!」
死「そんな・・・!鈴木は・・・俺の採ってきたキノコなんて食べたくないんだな・・・」
鈴木「いや、そんな事は・・・大抵の毒キノコは派手な見た目してるから・・・!」
陣「鈴木みたいな?」
鈴駒「陣、意外と厳しいボケかますね。」
死「心配するな。お前に食べさせるものだからちゃんと植物図鑑調べたんだぞ?ほら5冊も。」
酎「熱心じゃねぇか。」
鈴木「死々若・・・そこまでしてそのキノコを私に・・・!死々若!疑って済まなかった!私は遠慮なくいただくぞ!あむっ!!」
死「ちゃんと図鑑で調べたら猛毒系のキノコと見た目が完全に一致したんだからな。」
鈴木「ゴブフッ!!」
陣「このキノコカラフルで美味そうなのに。トッピングいっぱいのっけたアイスみたいで。」
凍「死々若、どこからも持ってきたんだ?この図鑑。」
死「ああ、それは蔵馬から借りたんだ。」
鈴駒「あっ、作者名蔵馬になってる。」
陣「大丈夫だべ。後ろの方に解毒の方法も載ってるだよ。」
鈴木「愛する者の接吻で毒が浄化されるのだな!鈴木プリーズキスミー!!」
斬!!!!!!
死「血抜きだ・・・大体S級妖怪がキノコの毒でやられるか・・・せいぜい舌がヒリヒリする程度だ・・・」
陣「あっ、そうだ!メシ食い終わったらスイカ割りやるべv川でスイカ冷やしてるだ!」
酎「おいおい、スイカ割りは普通海でやるもんだろ。」
陣「川でも湖でスイカ割りはスイカ割りだべ。えっと、どっかに手頃な棒とかねーだかな?」」
死「鈴木の頭を使え。」
鈴木「死々若!スイカは割るものであって人の頭をかち割る物ではないぞ!!」
死「それもそうだな。じゃあこっちのドリアンにするか。」
鈴木「食べ物で人の頭をかち割るな!」
鈴駒「鈴木、逆だよ逆。」
陣「んだんだ。人の頭を食い物でかちわっちゃダメだべ。ん?あれ?」
酎「陣、戻ってる戻ってる。食べ物は人の頭を・・・あれ?」
鈴木「私の美しい形をした頭は絶対使わせないぞ!と言うか頭突きなら酎だろ!!」
死「ダメだ、あんま強いとスイカぐちゃぐちゃになる。」
鈴木「私の頭はぐちゃぐちゃになっていいのか!」
死「スイカが無事なら構わない。」
鈴木「スイカと私とどっちが大事なんだ!」
鈴駒・死「「スイカ。」」
凍「スイカの前にまず素麺食え。伸びるだろ。」
陣「あれ?素麺って伸びるっけか?」
酎「蕎麦とかラーメンは伸びるけど・・・素麺ってどうなんだ?」
鈴駒「うどんって伸び無くない?」
鈴木「素麺の伸縮性より私の頭だろ!!」
死「いーや、素麺の性質の方が重要だ。」
凍「はぁ・・・やれやれ・・・コイツらといる限り、どんなに冷夏でも暑いんだろうな・・・」
体温より気温が高い・・・
多分生まれて初めて37℃の気温と言うものを経験しました・・・平熱より高い・・・微熱クラス・・・
落第忍者乱太郎のコミックスで気温が体温より高いからは組全員でおしくらまんじゅうしてましたね・・・
体温の方が低いからこうしてる方が涼しいはずだと・・・
その真意がいかにって感じでしたがやりたいとは思えませんな・・・
とにかく暑い暑いと思いながら書いた夏の一時のお話でした・・・(パタリ)