凍「・・・ただいま・・・」
誰もいないのか・・・?電気も付いてないし・・・
みんなでどこかへ・・・
《ハッピーバースデー凍矢ー!!》
凍「・・・・・・っ!!」
陣「凍矢帰ってくるの遅いだよ!!・・・凍矢?」
凍「・・・・・」
酎「おーい?どうした?」
鈴駒「クラッカーの音そんなにびっくりした?」
鈴木「どうした?私の美しさに声も出ないか?」
死「凍矢、吐くならこのビニール袋な。」
凍「・・・・お前ら・・・」
陣「凍矢?どうしただ?」
凍「俺・・・昨日からお前らが全然・・・」
陣「ん?」
凍「俺・・・俺が・・・邪魔になったのか・・・って・・・っ・・・」
死「何を言っている。お前が邪魔なわけないだろ?」
鈴駒「そうだよ。邪魔なのは酎の身体のあらゆる所から発せられる体臭でしょ?」
鈴木「そうだぞ?お前は私達に必要だぞ?」」
死「俺はお前はいらんがな。」
鈴木「何を言う死々若!!もうお前は私無しでは生きられない身体なのだぞ!!」
死「そんな身体の構造なぞしていない。むしろお前がいると生きていけない。」
陣「黙っててごめんな凍矢・・・でもオラ達凍矢のこと喜ばせたかっただよ・・・」
凍「・・・陣・・・よく俺の誕生日覚えてたな・・・昨日の事だってすっかり忘れるくせに・・・」
陣「ぶー。オラ凍矢の誕生日忘れたりしないだ!」
凍「分かった分かった・・・悪かった。怒るな陣・・・」
・・・自分でも忘れていたのに・・・・・・・
なるほど・・・原因は俺か・・・
陣「なぁなぁ!!オラ達一生懸命準備しただよ?早く早くvv」
鈴駒「こっちこっちvv」
凍「ちょっ・・・そんな引っ張るな・・・」
鈴木「何をそんな悠長な事を!早くしないとケーキが冷めてしまう!!」
死「最初から冷めてるだろうが。」
陣「凍矢ホラホラケーキ!人間界ではケーキのろうそくを吹き消すのが習慣なんだって!」
凍「でかいケーキだな・・・」
鈴駒「早く火付けようよvv」
鈴木「任せろ!!燃えよ轟け私の情熱のファイアー!!」
鈴駒「ちょっと!!家まで炎上させないでよ!?」
鈴木「かちっと。」
死「チャッカマンか・・・」
陣「凍矢、吹き消すだ♪」
凍「・・・ふぅー!!」
酎「おいおい、男ならもっと豪快に吹き消せや!!」
凍「ケーキ凍るぞ?・・・ふっ!!」
陣「凍矢誕生日おめでとだべ!」
鈴駒「おめでとう凍矢♪」
鈴木「Congratulations!!」
酎「オラ!!俺から祝いのシャンパンシャワーだっ!!」(ブシュー!!)
凍「うわっ!?」
鈴駒「ちょっと!!祝勝会じゃないんだから!!」
陣「しゃっこいだべvv」
死「未成年もいるんだぞ!!」
鈴木「ああ!!酒に濡れる私もBeautiful!!」
死「貴様は溺れてろ!!」
酎「あー、すっきりした!!」
凍「酒くさ・・・」
陣「たまにはいーべvv」
凍「全く・・・俺だってもういい歳なんだぞ?なのに折り紙やらなんやらの飾り付けまでして・・・」
陣「だってー、こうしたかったんだもんvv」
凍「・・・まっ、お前らしいがな・・・」
死「さっ、俺と鈴木の関係はいくらでも冷え切っていいがせっかく作った飯が冷めては
困るから食べるとするか。」
凍「飯って・・・お前らが作ったのか?」
鈴駒「大丈夫♪螢子ちゃんから教えてもらったレシピで作ったからさ。」
凍「そうか・・・」(幽助達もグルか・・・)
陣「へい!お待ち!!」
凍「・・・カレーに見える・・・カレーがカレーに見える・・・」
死「カレーとして作ったからな。」
酎「味もちゃんとカレーしてるって!」
凍「そうか・・・じゃあいただきます。(パクっ)」
陣「どうだ?」(ドキドキ)
凍「ああ、うまいぞ。今まで食べた中で一番うまい。」
陣「ホントだべか?」
凍「ああ・・・ありがとな・・・」
陣「えへへ・・・みんな頑張っただよ?」
鈴駒「味付けとか苦労したよねー。」
鈴木「材料だって吟味したんだぞ?」
死「俺はコイツを取り押さえるのに苦労した。」
凍「そうか・・・」
酎「おかわりたっくさんあっからな!!たっくさん食えよ凍矢!」
凍「ああ・・・でも・・・いくら何でも・・・
ずんどう鍋いっぱいには作りすぎじゃないか!?」
鈴木「ざっと家族6人分!!」
凍「いや、どう見ても6家族分でも十分だぞ!?」
陣「残ったら二日目も食えるだ!!二日目はもっとうまくなるだ!!」
鈴駒「残るかな・・・」
酎「今日の一人ノルマ大盛り3杯だからな!!気合い入れて食えよお前ら!!」
凍「大盛り3杯!?」
鈴駒「きっついよ!!」
陣「そうだべ!!3杯じゃたんねーべ!!」
死「違うだろ!!」
鈴木「大丈夫!!『腹がいっぱいでもう食えない!!』そんな時にはコレ!!鈴木印の・・・」
死「人のめでたい時にそんな物騒な物持ち込むなー!!」
鈴木「違う!!コレは純粋に凍矢へのプレゼントとしてだな・・・」
鈴駒「中身何さ?」
鈴木「い、今流行りのあ、アミノサプリだ!」
死「ほぉー・・・じゃあ早速お前のカレーで試してもらおうか・・?まさかいきなり凍矢に使おうなんて
俺の目の前で思えるか・・・?」
鈴木「(汗タラ〜リ・・・)・・・凍矢!おかわりどうだ!?たっぷり具だくさんに盛ってやる!!」
凍「やっぱり盛る気じゃないか・・・」
死「凍矢、誕生日にと言っては何だがコイツの血をお前に捧げさせてもらう。」
凍「嬉しくないぞ・・・」
陣「みんなゴハンは仲良くおいしく食うもんだべvv」
鈴駒「そうだけどって・・・陣何杯目!?」
陣「んーと、6杯目?」
酎「陣ノルマ達成ー!!」
死「全く、お前のせいで全然ゆっくり食べられないだろ!!」
鈴木「私の美しさのせいにするな!!」
鈴駒「一体誰がいつお前の事間違えて美しいって口走ったのさ!?」
凍「・・・・・」
陣「(じー)・・・」
凍「何を見てる・・・?」
陣「うん?凍矢楽しそうだなーってv」
凍「いつもの俺はそんなつまらなさそうか・・・?」
陣「うーん・・・優しいだなvv」
凍「・・・それは答えになってないぞ・・・?」
陣「そりゃあ凍矢あんまり笑う方じゃないけど・・・でもさ、」
凍「何だ?」
陣「だから笑ってるトコ見られるのが嬉しいんだべvv」
凍「(///)・・・!!」
鈴駒「あー、凍矢顔真っ赤〜。」
酎「さっきの酒に酔ったか〜?あれぐらいでだらしねーぞ?」
死「だらしないのはお前の顔だろ。」
凍「・・・ほんとに・・・」
陣「ホントに?」
凍「いや、何でもない・・・」
誕生日なんて・・・正直どうでも良かった・・・
だから自分でも忘れていたんだな・・・
でも・・・
忘れさせてたのはお前達なんだからな?
陣「凍矢ー、お腹いっぱいか?」
凍「ああ・・・こんなに食べたのは久し振りだぞ?」
今日は・・・
腹も・・・
心もいっぱいだな・・・
ありがとう・・・
鈴駒「あっ!!肝心のプレゼント忘れてた!!」
鈴木「仕方ない!!凍矢、今夜は死々若のみに触れる事を許されたこの私の身体を思う存分・・・!!」
死「切り刻んでいいそうだ。ほら、俺の刀を貸そう。好きなだけやってくれ。」
凍「ははっ・・・」
酎「じゃあ俺からはあつーいちゅーvvを贈るぜ!!」
凍「結構!!」
陣「じゃあオラからするだ!んーvv」
凍「よ、よせ陣!!」
鈴駒「あーあ、今夜も変わらない『オイラ達』だねー・・・」