『中学生日誌〜学生はつらいよ〜』 一時間目

※今回は幽白キャラ達が学校生活をエンジョイ(!?)してるところを描いた学園LOVEはないコメディです。



生徒:陣(給食の帝王)・凍矢(学級委員長)・死々若(鈴木抹殺委員長)・鈴駒(ある意味優等生)

・幽助(本場日本の不良中学生)・飛影(居眠りの王者)・修羅(飛び級)

教師:躯(担任・社会)・黄泉(国語)・蔵馬(数学)・鈴木(化学)・酎(体育)



キーンコーンーカーンコーン

凍「起立!気を付け!!朝だ起きろ!!!

躯「ん・・・ああ・・・朝か?・・・おやすみ・・・」

凍「寝るなと言ってるんだ!!」

陣「朝のホームルームが始まるだべ。」

躯「分かったよ、起きればいいんだろ起きれば・・・」

死「どこの世界に生徒に居眠りで怒られる教師がいるんだ・・・」

凍「頼むから一度でいいから『起立・気を付け・礼』を言わせてくれ・・・」

幽「すっかり目覚まし代わりになっちまったな。」

鈴駒「生徒に居眠りを指摘される教師って一体・・・」

躯「とりあえずおはよう。出席取るぞー。いない奴返事ー。」

幽「それは無理だって。」

躯「浦飯幽助ー。」

幽「オッス。」

躯「死々若ー。」

死「ああ。」

躯「修羅ー。」

修「はーい!」

黄「修羅!いいお返事だ!!」

躯「黄泉ー。」

黄「何だ?」

躯「消えろ。陣ー。」

陣「ほーいだべ。」

躯「凍矢ー。」

凍「ああ。」

躯「飛影ー。」

飛「・・・・・・ぐー・・・」

躯「鈴駒ー。」

鈴駒「はいよ。」

躯「飛影ー、いい加減起きろ。オレだって嫌々起きたんだぞ。」

飛「・・・ん・・・あと5年・・・」

凍「お前5年後もこの学校に在籍してるつもりか?」

鈴駒「しかねないんじゃない?」

躯「一時間目はオレか。じゃあ一眠りしたら始めるとするか。」

凍「今すぐやれ!!」

躯「分かった分かった。本当に凍矢は真面目だな。」

凍「あのな・・・」

躯「えーと、何ページからだったか・・・」

死「23ページだ。」

躯「へー、そうだったんだ。じゃあ23ページ開こう。」

鈴駒「へー、じゃないよへーじゃ・・・」

躯「鎌倉時代の話か。死々若、お前の方が詳しいだろ?代わりに進めてくれないか?」

死「お前本当に免許持ってるのか!?」

躯「1192年に源頼朝が幕府を開くか・・・じゃあコレテストに出すからな。」

陣「どうやって覚えたらいいだ?オラ暗記苦手だべ〜。」

修「僕も・・・」

凍「そういう時は年代と事柄をゴロ合わせにして覚えるといい。」

幽「んーと、『朝飯食っていいクソ出そう鎌倉幕府』ってのはどうだ?」

陣「それだと2が分かりづらいべ〜。」

死「そういう問題か!!」

凍「『いい国(1192)作ろう鎌倉幕府』だ・・・」

躯「と、言うわけだ。頭にたたき込んでおけ。えーと、次はどこやりたい?」

鈴駒「時代選択制!?」

凍「教科書どおりに進めないとごっちゃになるぞ?」

躯「いいんだよ、歴史は変わるものだ。」

死「貴様が変えてるんだろうが!!」

幽「ほら、よく言うじゃんか。『事実は小説よりドッキリ』だって。」

凍「『事実は小説より奇なり』だろうが・・・」

躯「心配するな。これでもウグイスが平安京で鳴いてる頃にはオレはもう生まれていた。」

凍「だったら何故正しい歴史を教えてくれない・・・」

飛「ふん、こんな奴に教師が務まるわけないだろ。」

幽「オメェもばっちり生徒が務まってないけどな。」

躯「飛影、余裕だな。」

飛「くだらん。俺には過去の事など必要ない。」

陣「おぉ〜!!飛影かっこいいコト言うだな〜。」

躯「じゃあ、今日はお前らに一つずつ質問するから答えられなかったら・・・」

修「答えられなかったら?」

躯「今日の給食の酢豚のうずらの玉子なしだ。」

陣「そ、それはきついべ!!」

飛「貴様、酢豚のうずらを何と心得ている!」

幽「うずらの無い酢豚なんてパンの無いハンバーガーだぜ!!」

鈴駒「うずらってそこまで最重要人物的存在!?いやオイラも好きだけど!!」

凍「要は答えられればいいんだろ?」

躯「そうだ。」

死「変な問題出すなよ?」

躯「分かってるって。ちなみに順番や年代はバラバラだ。じゃあ第一問目。飛影。」

飛「何だ。」

躯「三代目将軍足利義満が京都北山に建てた建築物は?」

飛「ふっ、何だ、そんな簡単な事か。」

幽「おっ!飛影自信満々じゃん♪」

躯「ほぉー、なら言ってみろ。」

「ベルサイユ宮殿」(正解:鹿苑寺金閣)

死「んなわけあるか!!」

飛「何を言う!義満が建てた言えば荘厳な造りのベルサイユ宮殿に決まっているだろうが!」

凍「お前の中では室町時代にマリーアントワネットがいるのか!?」

飛「文句があったらいつでもベルサイユに来るがいい!!」

鈴駒「ベルバラ!?」

躯「その前にお前職員室来い・・・」

凍「ふてぶてしさがポリニャック伯夫人そっくりだ・・・」

幽「俺はてっきり東京タワーかと思ったぜ。」

死「京都と言ってるだろうが・・・」

躯「じゃあ次は浦飯。」

幽「簡単なのな。躯センセvv」」

躯「1853年にペリーが浦賀に来航した。さてその目的は?(正解:日本を開国させるため)」

幽「そんなの決まってんじゃねぇか。船で世界一周旅行してたんだろ?んで、港で新鮮な刺身でも食べたんだろ?」

飛「何を言っている。馬鹿か貴様は。海水浴をしに来たに決まっているだろう。」

凍「アホか!!そんな事のためにペリーは提督になったんじゃない!!」

死「第一泳ぐためにはるばる太平洋を越えてこなくたっていいだろうが・・・」

陣「凍矢は物知りだべ〜。」

凍「と言うか俺には軍艦で旅行という発想がまずできん・・・」

躯「じゃあ次は修羅だ。」

修「えぇっ?僕むずかしい事わかんないよ〜。」

躯「じゃああんまり難しくないのな。おやつを食べるのは何時だ?」

「3時vv!!」

躯「よーし合格だ。」

飛「ちょっと待て!!それのどこが歴史だ!!」

凍「まぁ修羅はまだ生まれて数ヶ月だからな。」

死「金閣寺とベルサイユ宮殿をごっちゃにしてる奴が言うな・・・」

躯「よーし、次鈴駒。」

鈴駒「はっ、はい!!」

躯「ベルリンの首都は?」

鈴駒「えっ・・・?ベルリンが首都じゃないの?ドイツの・・・」

躯「よく引っかからなかったな。偉いぞvv」

鈴駒「ってコレ地理じゃん!歴史じゃなかったの!?」

躯「まぁ何事も臨機応変だ。次は陣だ。」

陣「おうぅ!!うずらのためにがんばるべ!!」

凍「陣!!目的はしょうもないが努力は大事だぞ!!」

幽「して問題は!?」

躯「行くぞ・・・縄文時代の次の時代は何だ!!」

ガラッ!!

鈴木「それは私の時代だ!!」

「貴様は出てこんでいい!!」

陣「鈴木の時代だったべか!!」

凍「そんなワケないだろ!!」

修「陣がんばれ〜!!」

陣「う〜ん・・・う〜ん・・・あっ!!明治!!」

鈴駒「飛びすぎだよ!!いくら何でも!!」

幽「えーと・・・120年くらいか?」

死「お前本当に日本人で中学生か?」

凍「怪しくなってきたな・・・」

幽「ホラ、俺魔族だし。」

飛「それと学歴は無関係だろうが。」

躯「正解は弥生だ。せめて奈良時代と答えて欲しかった。」

飛「そういう問題か・・・」

鈴駒「縄文から明治じゃ文明開化しすぎだよ・・・」

躯「ではそろそろ真打ちだな。死々若。」

死「何だ。」

躯「徳川15代全員と奥州藤原氏3代全員を言え。」

死「何で俺だけそんな難しいのを・・・」

躯「心配するな。フィナーレを飾る凍矢にはスペシャル問題を用意している。」

凍「嬉しくない・・・」

躯「さぁ、答えろ。酢豚のうずらのために!」

死「何でそんなもののために・・・」

陣「死々若がんばるだ!!」

鈴木「言わないと私がお前に愛の言葉を100個叫ぶぞ!!」

死「徳川家康・秀忠・家光・家綱・綱吉・家宣・家継・吉宗・家重・家治・家斉・家慶・家定・家茂・

慶喜・藤原清衡・基衡・秀衡だ!!」

幽「すっげー!!ワンブレスで言ったよ。」

躯「偉いと言うよりご苦労さんって感じだな。」

死「お前が言わせたんだろうが・・・」

陣「死々若すごいだー。オラ一人も分からなかっただよ。」

凍「いや三人は知っていてくれ。」

鈴駒「ちなみにここの管理人と徳川慶喜と同じ誕生日らしいよ。あとベーブルース。」

死「どうでもいい・・・」

躯「さていよいよ真打ち登場か。用意はいいか?」

凍「用意も何も・・・」

陣「凍矢がんばるだ!!」

躯「では行くぞ。春秋戦国時代末期に活躍した孔子に始まる学派を儒家と言い、これは諸子百家の一人だ。

この時から多くの諸子百家が生まれたんだが、その一人、戦国時代に登場した荘子の斉同論を100文字以内で説明しろ。」

鈴駒「誰それ?何それ??何のこと???」

陣「なんか漢字が多いべ・・・」

幽「そんな奴日本にいたか?」

死「中国人だ・・・」

躯「答えられたらうずら10個にしてやる。」

陣「ほぇ〜。うらやましいだな〜vv」

凍「うずらだけになりそうな気がするが・・・」

躯「この問題は難しいからな。ライフラインも使っていいぞ。」

凍「ミリ○オネアか?テレフォンだと誰が来てるんだ?」

幽「陣と桑原。」

飛「全く使えんな。」

鈴駒「誰かに頼るより自力で悩んだ方がいい結果出せそうだしね。」

幽「オーディエンスはなお使えないしな。俺達だし。」

死「認めるなよ・・・悲しくなるだろ・・・」

躯「ちなみに50:50はオレが選択肢を作ってないので使用不可だ。」

幽「さぁお答えは!?」

凍「・・・詳しくは知らないが個々の現象は大局から見れば差別はなく、

自己自身を基準とする判断を捨てて、万物は皆ひとしく同じであると言う事だったか・・・」

陣「凍矢ちゃんと日本語で言うだよ、何言ってるかさっぱりだよ〜。」

凍「全部日本語だろうが・・・」

幽「うっそ!?」

飛「俺達にも分かるようにあっさり説明しろ。」

修「僕全然わかんな〜い。」

凍「・・・気ままに過ごせって事だ。」

幽「何だそんな簡単な事か。最初からそう言ってくれなきゃ〜。」

躯「さすがだな。やはりお前にはもう少し難しい問題でも良かったな。」

飛「と言うかお前がよくこんな問題が出せたな。」

修「ちなみにあってるの?」

躯「・・・・・・・・・・・・・・多分正解だ。」

幽「何だって?」

躯「・・・・・・・・・・・・・・多分正解だ。二度も言わせるな。」

キーンコーンカンコーン・・・

躯「おっ、終わった。二時間目は国語か。お前ら黄泉の授業は盛大に居眠りしていいからな。むしろ寝ろ。」

凍「何て事を推奨してるんだ・・・」

死「この就職難の時代にどうやって教員免許取得したんだ奴は・・・」





二時間目に続く・・・