-9000Hit-〜『死々雪姫』〜中巻
蔵『昔々、新宿二丁目・・じゃなくて、ある国に死々雪姫というそれはそれは美しい女の子がおりました。』 死「・・・・・」 修「わ〜、やっぱり死々若ああいうの似合うね。可愛いvv」 黄「はっはっは!!死々若丸もなかなかだが修羅の可愛さには敵わんよ。」 躯「親バカ・・・いや、修羅が可愛いのは事実だからバカ親か・・・いやただのバカか。」 螢「躯さん・・・」 黄「・・・何か言ったか躯・・・」 躯「べっつに〜。」 蔵『まぁいろいろあって、死々雪姫のお母さんは亡くなってしまい、新しくお妃がやって来ました。』 躯「お前が死々雪姫か。今回の女装もいい出来映えだな。」 死「うるさい・・・」 蔵『お妃は内心、美しい死々雪姫と美しい俺に対して嫉妬を募らせていたのです。』 躯「今のセリフの一部に不適切な表現があった気がするんだが?」 蔵「え?そうですか?」 死「・・・・・」 蔵『死々雪姫は年を重ねていくごとにますます美しくなっていきました。そこでお妃様は不思議な鏡に向かって言いました』 躯「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰だ?」 奇「はっ。それはお妃様でございます。」 躯「オレは螢子の方が可愛いと思うがな。」 奇「ですが・・・」 躯「何だ?」 奇「死々雪姫はその上を行く美しさです。」 躯「・・・ポケットを叩くとビスケットが二つ♪鏡を叩くと鏡がこーなごな♪」 奇「い、いや、コレは劇のセリフ故!!」 躯「冗談だよ。ところでもう一つ聞きたいんだが?」 奇「はっ!!何なりと!」 躯「お前、今の給料で満足か?」 奇「躯様の下で働ける事こそ至福の極みと言うもの。これ以上何を望みましょう。」 躯「じゃあお前の給料今月から40%カットだ。百足内構造改革だ。」 奇「そんな!!お戯れを!!」 飛「それは俺もなのか・・・」 蔵『鏡により自分が死々雪姫より劣っている事に怒り、お妃様は死々雪姫を殺すことを考えました。』 躯「いいか?死々雪姫を森に連れて行って殺すのだ。分かったな。」 時「御意。」 躯「ついでに黄泉の頭を虎刈りにでもしておけ。」 時「それは見物ですな。」 躯「だろ?んー、バーコードもいいな・・・」 黄「どさくさに紛れてあんな事を・・・」 修「パパイメチェンするの?」 蔵『こうして殺害を命じられた猟師は死々雪姫と森に行きました。死々雪姫はお花や木や小鳥たちに夢中です。 まさか自分が殺されるとは夢にも思わず・・・』 死「あ〜あ、どうして俺はいつもこういう役回りなんだ・・・」 鈴木「それはお前が女顔だからだ。」 死「人間の顔(妖怪だけど)じゃないお前に言われたくない。っていうかお前出番まだだろうが!!」 鈴木「はっはっは!!そうだった、死々雪姫さらばだ!!」 死「この森は変態が出るんだな。入り口に看板を立てた方がいいな。『鈴木に注意』って。」 時「ストレートですな。」 蔵『お妃に死々雪姫を殺せと命令された猟師でしたが何だかとても不憫に思えてきました。』 時(かわいそうに・・・この娘は何も悪くないのに・・・) 死「ん?どうかしたか?水虫でもかゆいのか?」 時(よく見ると・・・いや遠くから見てもやはり美しい顔立ちをしている・・・) 「お主、わしの下で修行してみんか?一応飛影にも教えたことがある。」 死「は?いや、いい。遠慮しておく。(何なんだこのオヤジ)」 時「いや、そう言わずに、悪いようにはしないから・・・」 死「触るなと言っているこのエロオヤジ。死にたいのか?ん?」 蔵『死々雪姫は自分の貞操の危機を感じ、持っていた刀で猟師を脅しました。』 時「なっ、何故姫がそんなものを!?」 死「お前みたいな変態がいるからだ。護身用に決まっているだろ?それとも躯に言ってやろうか?」 時「そっ、それだけはご勘弁を!!ボーナスカットになる!!」 躯(心配するな・・・ボーナスシャットアウトだから・・・) 飛(鬼だ・・・) 死「だったらさっさと去れ。」 時「分かった。姫、森の中へお逃げなさい。城にもどってはならんぞ?」 死「逃げるのはお前だろ?」 蔵『こうして自分が殺されかけた事に全く気付かず、というか逆に殺しかけた死々雪姫は、 城に帰ることは出来ず(単に方向音痴なだけ)森の中をさまよいました。』 死「ったく・・・何て動きづらい服なんだ・・・3倍疲れる・・・」 螢「あの人ガニ股で歩いちゃってる・・・(ふんどしがチラリズム・・・)」/p>
修「せっかく似合ってるのに〜。」 黄(ああ・・・修羅にも着せてみたい!!) 蔵「ちょっと、不埒(ふらち)なこと考えてません?」 黄「貴様と一緒にするな!!」←図星 蔵『死々雪姫は歩き疲れお腹も空いて途方に暮れてしまいました。ふと見るとそこに小さな小屋がありました。』 死「ちょうどいい。ここだったら体を休められそうだし、何か食べ物もあるだろう。邪魔をする。」 蔵『死々雪姫に”ノック”という習慣はなく、ズカズカとその家に土足で、いや草履で上がり込んでしまいました。』 黄「アレはきっとトイレの時もノックしないタイプだな。」 修「パパなんて間違えて女湯行っちゃうじゃない。」 螢(最低・・・) 死「食事の用意がしてあるな・・・1、2・・・7。7人分か。量と人数が一致しない気がするが。」 蔵『死々雪姫はお腹がぺこぺこだったのでその食事をちょびっとずつ食べてしまいました。』 死「もんじゃ焼きにスルメに酢豚にかき氷に一人分とは思えない量の料理・・・なんて統一感のない食卓なんだ・・・ でも腹が空いているし・・・ん、うまい。」 蔵『ちなみにこれらの料理は螢子ちゃんに作ってもらいました。』 修「い〜な〜、僕も食べたいよ〜。」 螢「じゃあ後で作ってあげるね。」 修「わ〜いvvパパのご飯しょっぱいんだもん。」 躯「塩分濃度くらいちゃんと考えてやれよダメ親父。」 黄「貴様なんぞ卵も割れないくせに・・・」 躯「お前の頭ならかち割れる。」 蔵「それより黄泉塩と砂糖間違えるならまだしも塩と片栗粉間違えないでくださいよ。」 蔵『えーと、どこまで行ったか・・・あ、お腹いっぱいになった死々雪姫は手頃なベッドを選んで お昼寝に入りました。そこへ・・・』 小人一同「ハイホーハイホー♪」 酎「酒が!!」 陣「ごはんが!!」 鈴駒「ゲームが!!」 幽「喧嘩が!!」 飛「もんじゃが」 凍「仕事が」 コ「美青年なワシが!!」 小人一同「好きー♪」 凍「ちょっと待て!!全然全くかみ合ってないぞ!!」 幽「いいじゃん、自分の好きなモノ入れりゃいいんだろ?俺ただ働き好きくねーし。」 陣「オラゴハン大好きだべ!!」 酎「俺は酒がねーと人生やってらんねぇーのよ。」 鈴駒「母乳の代わりにウオッカだもん、コイツ。」 凍「なんてまとまりのない・・・」 飛「コエンマよりマシだろ。」 陣「なぁ〜、早くゴハンにするべ。オラもうお腹ぺこりんこだべ。」 飛「腹が空いた。」 コ「そうじゃそうじゃ食事にしようではないか。」 蔵『小人達は仕事を終えて家に入っていきました。すると・・・』 酎「あっ!!俺の酒が250cc減ってる!!」 飛「俺のもんじゃが大さじ3杯分無くなっている・・・」 幽「俺の酢豚豚肉3つとうずらの卵2個消えてる!!」 コ「ワシの高級老舗の松花堂弁当の紋入り卵焼きがない!!」 鈴駒「みんな数字がリアルだよ!!」 凍「一体誰が・・・」 陣「ん?」 鈴駒「どうかした?」 陣「誰かふとん(ベッド)で寝てるだ。」 幽「ホントだ。」 蔵『小人達は興味津々でベッドに近づいていきました。そこには・・・』 陣「うわ〜、べっぴんさんだべ〜。」 凍「この世のモノとは思えない位美しい娘だ。」 幽「でも胸ねーな。ぺったんこ。」 酎「だな。もっとこうボイーンでもいいのにな。」 コ「いやいや、ワシはこういうスレンダー系も好きじゃがの〜。」 鈴駒「ちょっと何品評してんのさ!?」 飛「ふん、下品な奴らだ。」 幽「そうだよな〜。飛影ちゃんにはもう躯がいるもんな〜。」 飛「・・・殺すぞ・・・」 死「・・・・・ん・・」 陣「あ、起きたべ。」 死「誰だ・・・お前ら・・・」 飛「それはこっちのセリフだ。人の飯食ってベッド占領しやがって。」 死「(ばれない程度に食べたのに・・・)俺は死々雪姫だ。すまん、ずっと森を歩いて腹が空いたので ふらふらっと・・・お前達は?」 小人一同「小人。」 死「・・・何故?」 凍「いや、何故って言われても・・・」 死「・・・どこが?」 酎「この愛くるしい姿が目に入らねぇか?」 死「暑苦しさは感じるがな・・・」 蔵「死々若ー、細かいことは気にしない気にしない。」 死「これこそこの話の最大重要点だと思うんだが・・・」 黄「どー見たって酔っ払いのオヤジとチンピラと精神年齢だけは小人と目つきの悪い子供達だからな。」 躯「大丈夫。お前も全面的に胡散(うさん)臭いから。」 幽「でも凍矢と飛影と鈴駒はそれっぽいだろ?」 凍・飛「「余計なお世話だ・・・」 幽「ひっ!!」 陣「二人のバックに青い炎がメラメラだべ!!」 酎「このままだとこの家凍って焼けて消滅の道をたどるな。」 死「話を元に戻していいか?」 鈴駒「なーに?」 死「俺は他に行く所がない。だからしばらくの間ここに置いてくれないか?」 鈴木「おー!!死々雪姫!!行くあてがないのなら私の胸に飛び込んで来るが良い!!」 死「だからお前はまだ出番じゃないと言っているだろう!!お前の胸に飛び込むくらいなら ブラックホールに身投げしてやるわ!!」 飛「何だ今のは?」 幽「死々若とぶちゅーってする相手。」 凍「オチを先に言うなオチを・・・」 鈴駒「い〜よい〜よ、こんなむっさい男だらけの家でよければ。」 陣「今さら一人増えたってどってことねーべ!!」 凍「陣の食費と酎の酒代は同レベル・・・」 死「かたじけない。」 蔵『こうして死々雪姫は小人と言えない小人達と同棲・・・同居することになり、楽しく生活をしていました。 そんなある日・・・』 躯「死々雪姫も居なくなったことだし、久し振りに鏡に聞いてみるとするか。鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰だ?」 奇「はっ。それは死々雪姫です。」 躯「何だと?あいつは殺したはずだぞ?」 奇「いいえ。死々雪姫は生きています。」 躯「ちっ・・・あのひげ面猟師め・・・やはりボーナスシャットアウトだ・・・(つまりない)ちなみに。」 奇「はっ。」 躯「モー娘。と女子十二楽坊のメンバーの全員の名前言えるか?」 奇「へっ!?それは私めにもちょっと・・・」 躯「心配するな。オレも知らん。よし、こうなったらオレ直々に手を下すとするか・・・」 続く・・・