美しい魔闘家鈴木の美しい魔闘家鈴木による美しい魔闘家鈴木のための
『SUZUKI MEMORYS!!』−序章−プリティ月ビューティフル日(月)天気:肌も美しさも絶好調!
やぁ、画面前のお嬢さん方、ご機嫌麗しいかな?
ようやく私の所にもオファーが来た。散々出し惜しみしおってからに。
だがこれは私がトリと言う事だな!
ところで、「日記は短めに」と言われたが、短いと言う基準がそもそも曖昧でいかん。
B5のレポート用紙万里の長城分くらいが短めなのか、
電話の所にあるメモ用紙くらいのがいいのか分からない。
私自身としては書き物は結構好きだ。日誌の報告欄とかレポートとかな。
そんなワケで!私の美しく艶やか且つ華麗及び荘厳時々ミステリー、所によりダークな
赤裸々な一日を綴ってもいいのだが、それはこのページには書ききれそうにもないな。
まず、私の同僚にインタビューと行こうか。
「第一問はズバリ!朝起きたらまず何をする?」
「オイラ?オイラはまず顔洗うね。」
「すっきり爽やかだな!では酎はどうだ?」
「あ?まず起き抜け一発屁こくに決まってるだろ。」
「朝っぱらからこくな!美しく無く毛深き者よ!では凍矢はどうだ!」
「俺か?俺は朝食のみそ汁のダシ取りだな。」
「うむうむ、すっかり私の妻として立派になって来たな!」
斬
「誰が誰の妻だとほざくのはこの口か?」
「落ち着け死々若、心配するな。お前も大事な私のハニー・・・」
斬!
「全く、冗談の通じない奴だな、お前は。」
「お前の冗談など通じたくもない。」
「やれやれ。では陣、お前はどうだ?」
「へっ?オラは鈴木の奥さんにはなりたくねぇだな。」
「そうでなくて!朝はまず何をするかだ!」
「オラは朝の空中散歩に行くだな。朝の風はひんやりしてて気持いいべ♪」
「へぇ、そんなに気持ちいいんじゃ時間経つの忘れちゃうんじゃない?」
「大丈夫、朝飯には帰るようにしつけてある。」
「しつけって・・・犬じゃねぇーんだからよ・・・」
「いや、私は死々若の首輪ルックと言うのも可愛いと思うのだが・・・」
斬!!
「そんなにお縄につきたいのか・・・?」
「お前になら縛られても構わない!」
斬!!!
「最近このパターン多くない?」
「お約束だべ。」
「エンドレスだな。」
「くっ・・・まぁそれとこれはそっちに追いといて。死々若、お前は朝何から始まる?」
「二度寝。」
「不正解!!」
「は?何故お前に不正解の烙印を押されなければならんのだ。」
「お前の朝は私とのおはようvvのキスからはじま・・・」
斬!!!!
「そうだった、俺の朝は素振りから始まるんだった。」
「朝6時半がラジオ体操だ・・・よ?若ちゃん・・・ぎゃあああ!!」
「変態はいねがー!!」
−鈴木氏、日記書き込み続行不可により本日の日記は強制終了−
エクセレント月ワンダフォー日(火)天気:胃も腸も絶好調!
ゴホン、えー、昨日はかなりお茶目な一面を見られてしまったな。
今日は、魔界一白衣の似合いそうな美男子、美しい魔闘家鈴木の研究について語ろうと思う。
武器から薬まで美しく幅広く手掛ける私の研究を垣間見せようぞ!
まずこの薬。
人は誰しも一度は○○さんの様になりたい、△△さんみたいになれたらいいのに、
いっそ死々若になれたらなーと思った事があるだろう。
そんなホープを叶えるならコレ、美しい魔闘家鈴木特製
『他人の体をレンタル一泊二日!延滞金は高いぞvR』がオススメだ!
ちなみに『R』はレンタルのRかと思われるかもしれないがこのRはRevolutionのRだ。
効能としてはお互いにこの薬を飲み合うと体がお互いのになっちゃうと言う優れ者だ。
街中騒ぐこと間違いなし!
ただし欠点があってな、入れ替わってしまうと自分の脳内で考えてる事が分かられてしまうんだな。
死々若に私の考えてる事が筒抜けになると後々都合が悪くてな。
この薬はもっと私の安全性を追究する必要がある。
次はこの薬。
まぁ、コレはスタンダードな、いわゆる惚れ薬と言う物だ。
名前は『ほれぼれボレーシュート!二人の恋のゴールに』
単純にコレを飲んだ者が最初に見た奴に惚れると言う代物なのだが、
私は断じてこの薬を使わん!そんな薬で惚れさせようなどと邪(よこしま)な事等せん!
何だと?こんな薬作った時点で邪なんじゃないの?だと?
それは違うぞ鈴駒!邪と横浜ぐらい全然違うものだ!
私は恋と言うのは下駄箱にラブレターを入れるくらい純情なのがいいのだ!
違う陣!巡業では無く純情だ!もちろん!私の恋の勝負は全場所全て白星だ!
ただちょっとこの薬をみそ汁に入れると隠し味になって美味しいので、
死々若のみそ汁椀にちょぽんと入れると言うわけだ!どうだ健全中の健全だろ!?
斬!!!
−鈴木氏、日記書き込み続行不可により本日の日記も強制終了−
トレビアーン月ビューティフル日(水)天気:髪のつやも眉毛も絶好調!
何やらみな過去話をしているようだから、ここは一つ私も紹介せねばならんな。
そうだな、私もあいつらとの馴れ初めを綴る事にしよう・・・
そう・・・あれは蔵馬に美しい者を集めていると言う誘いを受けて幻海師範の元に集まった時の事・・・
「みんな、よく集まってくれたね。じゃあ早速幻海師範からの一言、お願いします。」
「よく来たね。幽助以上にビシビシしごいてやるから覚悟して喜びな。」
「どう反応していいか分からないお言葉ね。」
「何で俺がこんな奴らと一緒に修行せねばならんのだ・・・」
「そう言うな。いろんなタイプの相手と手合わせすれば己の弱点も改善する事も
得意とする技をさらに昇華させる事も出来る。」
「私は疑問だ!これは美しい者だけを呼んだのではなかったのか!?」
「いつ誰がそんな事言ったのよ。」
「少なくとも俺は言ってませんけど。」
「あたしも聞いとらん。」
「とにかく!こんなキングオブむさい男と一緒に修行して私の美脚に水虫がうつったらどうしてくれる!」
「あー!?俺は水虫なんかねぇ!俺の足に住んでるのは魚の目だ!!」
「お前魚の目と同居してたの!?」
「それに!この子ども!!」
「何?文句あるワケ?」
「お子様がいては死々若と♪♯♭☆★な事が出来んではないか!!」
斬!
「ま、何でも構わんがあたしの寺を破壊する様な事はよしとくれよ。これからしばらくはお前達は
共同生活をするんだからね。おおまけにまけて滞在費はタダにしといてやるよ。」
「いいんですよ?幻海師範。俺の方から黄泉に経費として請求しても。」
「へっくし!ぶえっくし!!」
「大丈夫でございますか黄泉様?」
「ああ・・・何でもない・・・何でもないが少々悪寒と言うか予感が・・・」
「黄泉様は最近会議多いでございますからな・・・」
この時どこからともなく美しくないくしゃみが聞こえてきた気がするが・・・まぁいい。
続きを書かねばな。
「じゃあ、皆さん、慣れない人間界で困る事もあると思いますが、修行頑張って下さいね♪」
「蔵馬はここにいないだか?」
「ええ、俺は学校がありますし、ここにいたら誰かの毒牙にかけられそうですから。」
「私は腹黒いのには興味が無い・・・」(ぼそっ)
「ああ、そうそう。こっちの生活で聞きたい事とか言いたい事があれば遠慮なく言って
下さいね。はっきりと大きな声で堂々と・・・」
「蔵馬怖いだ・・・」
「それじゃ今日はこの俺特製野草茶を飲んでぐっすり寝てください。特訓は明日からにしましょう。
俺はあなた達の力が外に漏れないように結界を張ってきますから。」
「・・・ねぇ、コレ色すごくない?」
「ああ・・・絵の具を何色か適当に混ぜた様な調べないと名前が分からない様な色をしている・・・」
「色もさることながら・・・この匂いは・・・どうやったら発せられるんだ・・・?」
「コレ腐ってんだべか・・・?」
「湯気たってるから加熱処理は大丈夫なんでない・・・?」
「鬼殺しより効きそうだな・・・」
「鈴木、お前先頭きって試飲しろ。こういう薬とか飲むの得意だろ?」
「飲めるワケなかろう。私は自分の薬も自分で飲まないのだから。」
「ダメじゃん!」
「なぁ、コレそこの庭に捨てねーか?今なら蔵馬結界張りに行っていねーし。」
「酔っ払いにしては名案ではないか。」
「でもコレ飲まなかったら蔵馬に何言われるか・・・」
「心配すんなって凍矢、こっそり捨てればわかんねーって。」
「蔵馬なら飲んだか飲まなかったか判別出来る気がするんだが・・・」
「ええ、出来ますよ。」
「やーっぱ出来んのか?参ったなこりゃ。あっはっはっは・・・は!?」
「蔵馬!?貴様結界張りに行ったんじゃ・・・」
「いえ、何か捨ててるんじゃないかなーって気がしたんでね。酎が言い出しっぺで。鈴木が賛成して。」
「どこかにカメラ仕掛けてるんじゃ・・・」
「飛影みたいにどっかに邪眼が付いてたりして・・・」
「さっvv男らしく飲んで下さいv強くなりたければ、さらにきつい薬草茶を飲みたくなければ・・・ね?」
「「「「「「はい・・・せーの!!」」」」」
・・・あの野草茶を飲んだ後・・・私達は強くなった・・・
妖気とかそんなものでは計りきれない何かに強くなった・・・
※ふふふ、コレがホントのペナル茶ってね♪by蔵馬
トレビアーン月ビューティフル日(木)天気:ヒアルロン酸もアミノ酸も絶好調!
さて、あの時の事を思い出したら少々気分とか具合とか諸々悪くなったので
今日は昨日の続きから書こうと思う。
そんなワケで美しい私と愉快な仲間達は日々修行に明け暮れたのだ。
自分でも妖力があがっていくのが分かるほどにめきめきと力を付けていった。
「うーん、また結界張り直さなきゃですね。2、3時間程待っててください。」
「結界張ってる間暇だべ。」
「なら読書でもするさ。たまには本もいい。」
「うむ、余暇は大切にしなければ。死々若、ふもとの街にデートしに行こうではないか♪」
「俺はどんなに退屈で死にそうでもお前とデートなんぞせん。」
「それじゃあたまには息抜きにゲームでもするとするかね?」
「ゲーム?」
「ここがあたしが趣味で作ったちょっとしたゲーセンさ。」
「はぁ、最近のお年寄りはゲームもするのね。」
「ちゃんとチェックしておる。PS3は買おうかどうか迷ってる。」
「流行にも敏感だね。」
「オラゲームってやった事ないだ。」
「俺もない。」
「オイラは結構ゲーセン行くけど。」
「俺はパンチングマシーン壊しのタイトルホルダーよ。」
「迷惑な・・・」
「まぁ、たまにはこういう遊びもしとくもんだよ。ただしちゃんと金はもらうよ。
小さい景品のクレーンゲームは100円、大きいのは一回200円だよ。」
「シビアな・・・」
「じゃあオラこのクレーンゲームやるだ!凍矢は何やるだ?」
「そうだな・・・じゃあインベーダーを・・・」
「名古屋撃ち世代?」
「俺はダービーにするかな。」
「死々若vv二人でエアホッケーをしようではないか!」
「俺この銃撃つのをやってみたい。」
「ジャパニーズ侍なお前が銃を撃ってどうする。似合わないだろ?エアホッケーが嫌なら一緒に
プリクラを撮ろう。形になる思い出もよかろう。」
「何でお前とそんな気色悪い思い出を残さねばならん。あれは主に女子高生とかがするものだろ。」
「ならお前はセーラー服を着ろ!私は学ランを着るから!」
斬!
「そもそもうちにプリクラなんて無いがね。」
「何故だ!今時どこのゲーセンに行ってもプリクラは常備してあるぞ!」
「あたし一人で撮ってどうすんだい。」
「仕方がない。ではこのゲームを二人でプレイしよう。テレビのリモコンと電卓の区別も付かない
お前を全面的に援護してやろう!」
「うるさい奴だ・・・んっ!むっ!ちっ・・・!なかなか当たらん・・・!」
「死々若、ちゃんと頭とエースを狙え!相手の目を見るのだ!こう私とお前が見つめ合うが如く!」
「・・・貴様が的なら当たりそうだな!」
ズギュン!ズギュン!!
「こら!私に向けて撃つな!しかも何故実弾が出る!?」
「『炎のガンコン幻海スペシャル』だからね、普通のガンコンと思ってもらっちゃ困るよ。」
「どわあああ!!」
「よい子な奴は真似せんようにな!鈴木、大人しく撃ち抜かれろ!!
「凍矢!もう100円くれだべ!あと一回でリラックマが取れそうなんだべ!」
「ダメだ。そう言ってもう500円も使ってしまったではないか。」
「ホントにホントにこれで最後だべ!」
「ダメと言ったらダメだ!リラックマは諦めろ!」
「リラックマ〜・・・あっちのまめゴマでもいいだべよ〜・・・」
「今度はメモリーボムだ!俺の事をきっぱりさっぱり忘れさせてやる!」
「お前特質系だったのかー!?」
−鈴木氏、日記書き込み続行不可により本日の日記も強制終了−
案の定と言うかやはりロングランになってしまいましたので続きはまた後ほど。(笑)
いやー、この日記シリーズ、回を重ねる毎に日記じゃなくなってますね。
このシリーズ全体的に短めにと言うのを念頭に置いてたんですが、どっかにいったようです。念頭。