〜15000Hit『乱でrunでランランラン♪』〜



黄「蔵馬。」

蔵「何です?あなたに貸すお金は無いですよ?」

黄「誰も金など借りん!特に貴様からはな!」

蔵「だったらさっさとこの借金返してくださいよ。そんなに利子増やしたいんですか。」

黄「まぁそんなことはいい・・・」

蔵「ちっとも良くないんですけど。」

黄「最近アレだ。」

蔵「ああ、痔ですか。」

黄「そんなワケあるか!!」

蔵「あれ?違うんですか?」

黄「当たり前だ!私が痔などと言う低級な病などするか!!」

蔵「痔を馬鹿にするとは愚かな。痔って放っておくととんでもない事になりかねないんですよ。

命に関わりますよ。まぁ、あなたの肛門がどうなろうと知ったこっちゃないですけど。」

黄「どうなると言うんだ。」

蔵「症状の悪化に伴い、俺か鈴木の治療を受けなければなりません。」

黄「確かにそれは命に関わるな・・・」

蔵「出来ることなら一生見たくないあなたの尻を見なければならないこっちの身にもなってくださいよ。

俺の命こそ一巻の終わりですよ。」

黄「何故こんな痔トークになってるんだ・・・」

蔵「あなたがさっさと本題に入らないからですよ。」

黄「お前が痔の話しなんか始めたんだろ!!」

蔵「人のせいにしないでくださいよ。嫌ですねー、自分の失敗を人に押しつけて・・・姑みたいですよ。」

黄「お前・・・なんかいつもより毒舌じゃないか?」

蔵「そうですか?俺はいつも通り接してやってるつもりですがね。」

黄「・・・・・やっぱり口が悪い。」

蔵「あっ、そうそう、この話のキリ番ゲッター様に「俺の腹黒ぶりを」と言うリクエストを頂きまして。」

黄「なんてリクエストを・・・ただでさえ腹黒いのにこれ以上黒くしてどうなるんだ・・・・」

蔵「ほら、よく言うじゃないですか。美しいバラにはトゲがある・・・ってね。」

黄(トゲだらけじゃないか・・・バラと言うよりサボテンだろ・・・)

蔵「で、いい加減あなたとこんな下らない話をしてても全くの無意味なのでさっさと用件を言ってください。」

黄「・・・私が何をしたと言うんだ・・・」

蔵「いろいろやったじゃないですか。」

「やかましい!!」

蔵「やかましいのはあなたですよ。だから本題は?」

黄「・・・・最近魔界もおとなしいのでな。何か催しでもと思ってな。」

蔵「そうですねー・・・魔界と人間界との結界が無くなって事実上種族の壁を越えたワケですしね。」

黄「蔵馬、そろそろ私達も一つの壁を越えて・・・vv」

蔵「えっ?ベルリンの壁を見たいって?」

黄「・・・・・」

蔵「そうですね、久し振りに何か催しますか。どうせならみんな集めて。」

黄「そこでお前の意見をな。」

蔵「それじゃあ会議でも開きますか。幽助達のトコへ行って。あと躯達も呼ばないとね。」













螢「幽助ー。昼よー、そろそろ起きなさいよ。でないとアンタごとふとん干すわよ。」

幽「うっせーな。いいだろ、まだ昼なんだから。」

螢「もうお昼よ。さっさと服着替えなさいよ。」

幽「へーいへい。ったく・・・(クローゼットを開ける)」

蔵「やっ。」

幽「・・・・・」(クローゼットを閉める)

ガチャ(もう一回開ける)

黄「元気だったか?」

幽「・・・・・・・・ぎゃあああ!!

飛「何だ幽助。うるさいぞ。」

幽「どわあああ!!

螢「ちょっと!!幽助うるさいわよ!!近所迷惑よ!!」

躯「浦飯、クローゼットから狐と馬鹿が出てきたぐらいでそんなに驚くなよ。」

幽「普通クローゼットから人なんか出てくるか!!」

飛「人からクローゼットが出てくるよりマシだろ。」

幽「頼むから玄関から入ってくれ!我が家の玄関の意味が無くなりかけてるから!!」

躯「常識に捕らわれるなって。」

幽「お前らは少しとらわれるくらいでちょうどいいんだぞ・・・」

螢「あんたもよ。こんにちわ、躯さん。今お茶持ってきますね。」

躯「ああ、悪いな。馬鹿にはぞうきんの絞り汁でいいから。」

黄「お前な・・・!!!螢子君、私は玉露で頼む!」

蔵「ちょっと、人様の家で玉露なんて頼まないでくださいよ。躯も、ぞうきんの絞り汁とは何ですか。」

黄「蔵馬・・・そうだよな、(ああ、やっぱり蔵馬は私の事をvv)」

蔵「彼には風呂の残り湯でいいんです。」

黄「お前ら!!私をいびるのもいい加減にしろ!!」

躯「何言ってんだ。こんなのほんの序の口にしか過ぎないぜ?」

蔵「まだまだリハーサルですよ。」

飛(鬼だ・・・)

黄「私は・・・そんな不幸な星の下に生まれたのか・・・」

幽「上司って大変なんだな・・・」

螢「お待たせしましたー。で、今日は何の用で来たんですか?」

蔵「実は、魔界人間界ひっくるめて何かイベントでも開こうかと思いまして。」

幽「いいねぇー♪」

躯「そこでお前達の意見も聞こうと思ってさ。」

螢「んー、そうだなー。何か楽しいこと・・・」

躯「予算は全額黄泉が負担するから金は気にしなくていいぜ?」

黄「躯!!今回はお前に出してもらうからな!!」

躯「馬鹿言え。言い出しっぺが金出さないでどうする。」

蔵「そうですよ。言い出しっぺはあなたでしょう?」

黄「せめて半々と言うことに・・・!!」

蔵「えっと、日取りは・・・」

飛「完全に眼中に無いぞ、貴様・・・」

幽「空気以下の存在なんだな・・・」

躯「人間界ではどんな催し物をする?」

蔵「そうですねー、学校でなら文化祭とか・・・」

螢「あっ、運動会なんてどうかな?これならみんな参加できるし!」

躯「運動会?何だそれは?」

幽「基本的に走りの祭典だよ。100m走とか玉入れとか。」

蔵「懐かしいですね。じゃあ、それで行きましょうか。」

黄「それは予算的に平気なイベントか!?」

蔵「じゃあグランドは癌陀羅で・・・」

飛「すでに仕切られている・・・」

幽「んじゃあ、いつものメンバー呼ぶとするか♪」

蔵「チーム分けもしないといけませんね。」

黄「・・・・・今の残高が・・・ブツブツ・・・(電卓ピポパ)」

飛「電卓の桁振り切らなきゃいいがな・・・」



















『ではこれより、第一回魔界・人間界・霊界混合改め三世界見境無し運動会を開催しまーす!!』

一同「「「おおおおお!!」」」

螢「運動会なんて久し振りだなー。」

雪「私初めてです。ちょっと緊張します・・・」

鈴木「案ずるなお嬢さん!私も運動会とやら初めてだ!!」

死「俺もお前ほどの変態は初めてだ。」

鈴駒「出来ればコイツだけにして欲しいよね。」

陣「なんかワクワクするだな♪」

凍「おい、あっちで黄泉が泣いてるぞ。」

死「泣かせとけ。」

酎「にしても毎回毎回よくこんな金かけたイベントが出来んな。」

鈴駒「きっと黄泉の口座と財布は蔵馬の口座に繋がってるんだよ。」

陣「四次元ポケットみたいだな。」

ぼ「コエンマ様ー、今回はあたし達も参加ですねvv」

コ「全く、この忙しいのに・・・」

幽「暇だ暇だ言ってたじゃん。暇すぎて暇ーって。」

蔵『チームはこっちで適当に分けさせて頂きました。チーム表はこちらです!』




(腹)黒組赤組
大将:蔵馬大将:躯
黄泉飛影
修羅幽助
桑原
凍矢螢子
雪菜
鈴駒ぼたん
死々若丸コエンマ
鈴木プー



鈴駒「コレ絶対狙った割り振りでしょ!?」

蔵「いえいえ、公正な抽選による組み合わせの結果ですよ。」

凍「あまりにも出来すぎだろ・・・」

死「鈴木と同じチームなんてお断りだ。」

鈴木「死々若!さぁ!私と一緒に愛のゴールを目指そうぞ!!」

死「一人で行け。」

螢「今回はプーちゃんも参加だね♪」

プー「プーvv」

躯「せっかくの勝負事だ。優勝チームには黄泉から賞金100万円だ!!」

一同「「「おおおおお!!」」」

黄「ちょっと待て!!」

躯「何?やっぱ一千万!?さすがは黄泉様太っ腹!」

黄「こらああ!!」

蔵「なーに、優勝すりゃいいんですよ。コレは正規の運動会ではないから何をしても法律を抵触する事はないし。

ここでは無法がルールです。」

黄「お前・・・何を企んでる・・・」

凍「お前・・・そこまでして勝ちを得たいのか・・・?」

蔵「いえ・・・俺は地位も名誉もいらない。金さえあればね。」

鈴駒「それが一番タチ悪いって事に気が付くのに何時間かかるかな?」

死「5世紀はかかるだろ。」

躯「と言うわけで。ルール無用警察無用制裁バッチ来い!!みたいな大会になる。心してかかれ。」

桑「俺達が味わってきた運動会とはずいぶん違うな。」

幽「いいじゃねぇか!こっちの方が楽しそうだ♪」

ぼ「でもさー、こっちは戦力的に厳しくないかい?」

螢「私達足手まといにならないかな・・・」

雪「あちらは躯さんと肩を並べてらっしゃった黄泉さんもいますし・・・」

躯「心配するな。あいつを戦力と考えるのが間違いだ。あんなの鉛筆削りのカス以下だ。」

飛「お前・・・本当に魔界を支配できそうだな・・・」

幽「螢子ならあいつらに太刀打ちできるし、桑原も酎の足の臭さに充分対抗できるし、何より俺がいるし?」

螢「あんたなんかちっとも役に立たないわよ。躯さん、がんばりましょ!!」

雪「私も、出来る限りがんばります!」

躯「心配するな。お前達には指一本触れさせないさ。」

ぼ「漢(おとこ)だね〜。コエンマ様も見習ってくださいよ?」

コ「わしはホレお上品なお育ちだからこういう下品な事には・・・」

躯「うるさい。黙ってオレに従え。」

コ「はい・・・」

飛(霊界も手中に入ったな・・・)

「雪菜さん!ご心配いりません!!この男桑原が命に代えてもあなたをお守りします!!」

ぼ「桑ちゃ〜ん、命代える前に靴下代えてくんないか〜い?臭くて鼻が落ちるよ〜。」

飛「全くだ。鼻にも目に来てるぞ。」

桑「うるへー!!今はともかくあいつらを倒して賞金をGETし、雪菜さんと温泉旅行に行くのだ!!」

鈴木「くそー、こちらも負けてられるか!!死々若!賞金GETして新婚旅行に行くぞ!!」

死「行く意味がさっぱり分からんし理解もせん。」

陣「凍矢ー、賞金取ったら食い倒れツアーに行こうなvv」

凍「お前は倒れんだろ・・・」

鈴駒「オイラは流石ちゃんとデート♪」

酎「俺は酒〜vv」

蔵『さー、それぞれ賞金の使い道も決まったようですし、そろそろ始めるとしますか!』

一同「「「おおおおお!!」」」




陣「ところで運動会ってなんだべ?」

一同こける













蔵(さて・・・どんな試練が待ち受けているやら・・・ねぇ?)クス